2010年 09月 27日 ( 1 )

実戦

仕事していたら、向かい山から「ギャー、ギャー」「ウォー、グオー」「ギャー、ギャー」「ウォー、グオー」
「な、なんだなんだ?」
見ていると親子の熊が駈けている。すぐそばにはご近所さんが数人、めいめい畑仕事をしている。
「ご近所さんが危ない!」と、カウンターアソルト携帯で(常にカーハートのダブルフロントの右の道具ポケットに入っている)飛び出す。まずは指笛だ!

「・・・スー!スー!」

いざという時に全く鳴らん!

「・・・どないしたんや?」
「く、熊!熊!親子で!」
「あーほんまかいな・・・あんた、カボチャ食べるか?」
「え?ええ?あ、食べますが・・・」
「獲れ過ぎたんや、食べてくれるか・・・そこに置いとるんや」
「あ、ああああ、いや・・・あの・・・上の畑の人のとこに熊行ったんで、僕も行きます・・・あとで貰いに来ます!」
「おうおう・・・ゴーヤも要るか?」
「・・・はああい!頂きます!」

上の人、大丈夫やろか?あ!この谷を逃げたな・・・よし、指笛で追撃だ!

「スー!スー!」

もう!本ッ当に腹が立つ!

「・・・あ〜、岡居さん」
「熊!通ったでしょう!?」
「え!?気付かなんだなあ」
(いやいや、数メートル横に足跡あるやん・・・そうか、この人は耳が遠いんだな)
「親・子・グ・マ・だ・った・ん・で・す」
「そんなでかい声出さんでも聞こえるわな」
「・・・まあ、無事でよかったです」
「ワシもなあ、昔は勢子やっとたんやで」
「え?そうなんですか?」
「そうよ、下の家の人が猟師やってな。若い頃はよう手伝いに行ったもんや・・・(思い出話に15分)」
「へ〜・・・はあ〜・・・ほ〜!・・・・(まあ、これだけ大きな声でここで喋ってれば遠くまで逃げよるやろう・・・仕方ない、護衛がてら、話に付き合おう・・・)・・・へえ〜!そりゃあ、足は達者でしょうなあ・・・」
「いやいや、そないでもないけどなあ!!!」
「ほな、ぼ・・・」
「ここの林道はなあ、タヌキが・・・」
「はあはあ。・・・ほな、ぼ・・・」
「この道にはウリボウが・・・」
「あー、そうですか・・・ははは・・・、ほな、ぼ・・・」
「あっこの栗、もう切ってまおうか思うんや、どうせあれもなあ・・・」
「ほうほう。・・・ほな、ぼ・・・」

ほな、僕、そろそろ行きますわを言いきるまでに、さらに30分が経過した。



肝心な時に鳴らなきゃ意味をなさん!
もう指笛諦めかけたけど、やっぱり瞬間的に鳴らさなければならないから、笛は駄目だ。指笛、もっともっと練習しよう。


帰宅すると。

配偶者「なんか、スースー言ってたね」
「・・・・」
「いや、でも、これだけ離れてるのに、スースー聞こえたよ。充分じゃない?かえって動物ぽくていいんじゃない?」

納得いかない。
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by oglala-beads | 2010-09-27 12:19