2010年 09月 23日 ( 1 )

準備は着々と

峠の我が家も今日は気温が上がらず、随分と冷えた。暑さに弱いコロと僕は喜んでいるが、寒さに弱い配偶者は家の隙間塞ぎに躍起になっている。

雨が上がったぐらいから、妙に気分がイライラするようになった。以前だとこういう時に栄養剤を呑んでいたのだが、この感覚に注意する様にしようと思って、最近は呑まなくなった。というのも気圧の変化が動物の行動に与える影響に関する書籍を読んでいるからで、なるほど、この気分の変化があれば野生動物による人身事故のうちの異常行動に関して説明出来るな、と我が身をもって納得出来た。今日の場合、低気圧と前線の通過もあるだろうが、台風の影響もあるだろう。もし数日中に4hPa以上の気圧低下があれば、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦先生の説の正当性を体現出来る。

おそらく現在入手出来るものは全て網羅したぐらい、随分とツキノワグマ関連の書籍を読み漁ったが、自分がこの地に来て実際に見ているツキノワグマに一番近いのは米田先生の各著作の中のツキノワグマ達だった。先生が提唱されて日本に根付かせた奥山放獣には賛否色々な議論があるものの、僕みたいな出来るだけ殺したくない派のハンターには福音であることは間違い無い。僕がこの地〜兵庫県の中でも最も熊の多い地域〜でハンターをやっている以上、将来的にツキノワグマの殺処分を一手に任される立場になるのは避けられない事だと思う。その時に、例え行政が「この熊を殺して下さい」と依頼してきても、自分の判断で「その必要が無い」と思われる個体に関しては断固拒否出来る様な知識と実力を持っていたい。最近、僕が神様から与えられた仕事の一つは、この熊の聖域での人と熊との理解と共生なのではないかと思う時がある。何か役目を与えられてここに辿り着いた事は間違い無いと思う。それで目下、米田先生に手紙を書いて、可能であればデスクワークでなく、フィールドで何かお手伝い出来る事が無いか尋ねようと、文面に腐心している。

・・・「身をもって」といえば、最近は熊の食べ残しを見つけたら、よほど寄生虫の心配があるとき以外は、ちょっと口にしている。今まで色々なものを食べたが、熊の食べる物はどれも結構美味しい。特にクヌギのどんぐりは生なのに本当に美味。犬と同じで悪食と聞いていたので意外だった。逆に食べ残しでは無く、「これは熊も食べる」と聞いているものでも、熊が手を出した形跡が無いものを食べると、すぐに嘔吐く事が多かった。


最近うちの界隈ではイノシシが活躍している。最初は川の上流の方、民家が無いところの田畑に親子がでていたのだが、最近は田畑が密集している、うちの界隈で、その親から独立した子供(オス)とおぼしき個体がよく出没して、皆にがりきっている。残念ながら但東では転入後一年は駆除資格が無いので手出しが出来ない。

電気柵について色々と勉強しているのは、駆除しないでよいものを駆除しないためだ。僕は農家の方達に比べたら電気柵初心者だし、電気柵を自分で張った事もなければ、張り方も知らない。それでも基本構造と仕組みは理解出来ているので、地域問わず正しい張り方をしている所の方が少ないのはパっと見でも分かる。
そういうところから啓蒙していきたいのだけど、古くから電気柵を導入して、それぞれのやり方がある方達に、一体どう言っていけばいいのか。


先日の、姫路の都銃砲店で購入したタクティカル・スリング。仕組み的にサファリスリングよりも優れている部分があるので、僕の用途に合う様に工夫したアタッチメントを自作した。その結果、ストックの頬付けに影響無く、かつ天地が正方向(スコープが上)の状態で肩から吊れる様になった。改造費98円。銃袋もベルクロをスナップボタンにする等の改造をして、銃袋を被せたまま正方向に吊れて、かつそのままスコープでの照準・激発・排莢・スライドが可能になった。


今期の猟の準備が着々と整ってきているが、去年の単独猟での経験で指笛の必要性を痛感していたので、練習を始めた。何度も気絶しそうになったが、ようやく山どうしで反響するぐらいの音が出る様になってきた。
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by oglala-beads | 2010-09-23 22:43