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今年最後の山へ

スノーシューでの足慣らしで、鹿の追い掛けをしてきました。合計4グループを、姿が見えるまで足跡を追い掛けて行きました。
段々と足跡が新鮮になっていき、ゆったりの歩調のまま陽の当たる斜面に向かっていたら、目指す相手はそこに居ます。
4グループのうち、2グループには気付かれてしまいました。今期の目標の一つに、下からの忍び寄りがあります。雪だと分かりやすくてよいです。
獲りたい時は、そうやって特定した寝屋の場所を、ぐるっと廻って上から見下ろし、双眼鏡で捜索して撃つことになります。

下の写真、右斜め前方30mの常緑樹の中に2頭、少し離れた左後方に一頭。

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by oglala-beads | 2013-12-29 12:40

虎穴

村が市の援助を利用して購入した除雪機は、市道の除雪をする為のものである。
昨夜仕事で非常に就寝が遅くなり、あまり寝てはいなかったが、家の前の県道の除雪車が来たので、村の除雪機のオペレーターをするために起き出した。ところがもう既に誰かが動かしている様子だった。何人も居ても仕方無いか、やれやれ助かったと、家の前の除雪をして図書館の手伝いに行く配偶者を送り出し、朝食をとっているとドッスーンと家が震えた。見ると昨夜からの湿った重い雪で裏山の桧が根こそぎ倒れてテレビの共聴アンテナの線(個別宅の配線ではなくメイン線)にもたれかかっている。
慌てて見に行くと、うちの屋根の一部に当たったものの、うちには被害は無い様だが、アンテナ線は今にも切れそうだ。関係機関に電話をしたら撤去は来年になるとのこと。

その後、除雪機オペレーターの手伝いに行くが、ついて歩いたぐらいで特に出来る事は無かった。その徒然に見ると、他にも危なそうな樹が沢山ある。数カ所で共聴アンテナ線に倒れかかっている様だ。

今日は危ない、そう思いながらも膝上の新雪を見てウズウズする。去年まともに使えなかったスノーシュー(アトラス・アスペクト28)を持って林道へ。・・・ところが雪が柔らか過ぎてか地面近くまで沈み込んでしまう。むしろ引き上げる力がキツくて早々に外して目立つところに立てておく。
深いところでは股間近くまである雪だが、柔らかいのでむしろ長靴だけの方が歩きやすい。長靴もスパイクが好きではないので、コメリの980円の黒長だ。これが一番軽く柔らかくて良い。それの内部がパンパンになる様に靴下等で調整すれば、トラバース時も捩じれない。
冬になってから愛用している5.11のテフロン加工されたタクティカル・パンツは水を弾いてくれる上に通気性があるのか、湿気がたまらない上に温かで非常に具合良い。その上からホームセンターで買った紺色の防水脚絆。素肌に直接ユニクロのショッキングピンクのメリノウールセーターを着て、その上にまたユニクロの蛍光オレンジのフリースを羽織り、駆除班に至急されたゴアテックスのレインコートを着て歩く。最初寒いぐらいでも、すぐに温かくなる。むしろ不用意に体温を閉じ込める服を着ると暑くて駄目だし、木綿を着けてしまうと水分を吸い込んで発散せず非常に不快になる。上半身はヘビーデューティーはむしろ駄目で、ユニクロぐらいがちょうど良い。色も猟師御用達カラーが揃っている。

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林道を上がるなり後悔する。今にも折れそうな危険な樹がいっぱいだ。やめようかと思案するが、今日どうしても確認しておきたかった事があったので勇気を出して登って行く。
確認したかったのは、こういう危険な日はどういう場所で鹿が寝ているのか、また移動経路として、川端康成の雪国に出てくる「雁木」の様な状態を利用しているのではないかという予測を確かめに行くこと。
また、寝屋として絶好のうってつけの場所があるのだが、今まで一度もそこで寝ているのを見た事がない場所がある。はて自分の見当違いかと思っていたが、もしかしたらこういう日に利用しているのではないか、だとしたら何故なのか。
そして最後に、林道途中の小尾根際の沢をテリトリーにしているメスグループの同行調査である。

有り難いことに全てで思った結果を得る事が出来た。予測も正しかったし、理由も実際にその状況下で自分自身が体験した事で非常によく理解出来た。

さて、問題は雁木である。具体的に言うと、重い雪が降り積もって、竹林の外隣が倒れるぐらいにしなって頭を地面に着けている。それが雪国の商店が互いに軒を伸ばして冬の間の通行路にしていた様子に似ているので、私が付けた名前だ。そこの内側を積極的に利用して、寝屋にしたり通行路にしたりしているのではないか。
ところが雪に慣れていない、神戸から3年前に越したばかりの私には、その内側に行くのはなかなか勇気が必要だった。勇気をふるって中に入った途端、バリバリといって竹が折れる音がする。今朝家に倒れてきた杉の木の勢いが頭を横切る。慌てて外に出て見ていると、雪が緩んだところは竹のしなりで跳ね上がったりしている。あれを喰らったら恐らく無事では済まないだろう。
しばらく眺めて見ていたが、しばらくして、危険なのは跳ね上がる外側であり、中側は反対に安全なはず。虎穴に入らずんば云々という諺もあるし、と肝を据えて中に入る。
思った通り、内部は鹿の足跡だらけだ。しばらくそこにしゃがみ込む。風を感じないせいで奇妙に静寂だし、思った通り雪が無い。寝屋の跡も至る所にある。
時折バリバリと音を立てて倒れる竹があるが、倒れる限界があり、雁木の中の、鹿の寝屋辺りは安全である事が体験出来た。
つまり夜降り積もってゆく雪の間は、ここは非常に安全な彼らの揺りかごだったのだ。


昼食を挟んで、昼からはレディーと山に入った。午後には大分溶けていたものの、それでもこの雪の量はレディーにはキツかろうと思ったが、全身をバネにしてピョンピョンと跳ねてゆく。しかしやはりきついみたいで、尾根まで上がりきらずに降りて来ては合流する。これぐらいの動きが一番良い。次は実際に「居る」場所に連れて行ってみよう。おそらく谷の入り口で入れて、そこで待っていたら、反転した動物が谷沿いに飛び出してくるはずだ。


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by oglala-beads | 2013-12-28 19:03

新世代の猟師は旧世代の猟師とは根本的に違う

今でもよく覚えているのが、最初の鉄砲の所持許可を頂く過程で担当警察官に言われた「猟なんかする人は、みなどこかおかしい」という言葉。
おそらく相手をわざと怒らせて、短気かどうか見極めようという作戦だったろうと思うのですが、やはり良い気はしませんでした。

ところでここ最近、狩猟免許をとる若い方が増えてきていることを感じる機会が多いです。私の頃の講習会はお年寄りばかりでしたが、現在は若い方が多いと聞きます。兵庫県但馬県民局の狩猟者育成スクールであるマイスター制度に来られている生徒の方も若い方が今年は目立っていました。
若い女性も多く、それも決してヤマンバの様なお方ではなく、是非お近づきになりたい様な、非常に見目麗しい方ばかりでした。

今まで年配者で免許をとられる方は、自分の田畑を守る、という自衛の為の獣害対策目的が多かったです。
ところが最近の傾向は、漫画やメディア、または狩猟団体等のプロパガンダも通じて、それをやることで人や生態系の役にも立てる、という方が多いと思います。
そういった方の多くがまず躓くのが、生き物の命を奪う、という事に対する葛藤だと思います。

ここ最近、当ブログの読者が鰻登り状態であり、私自身が驚いています。
少し前までは、鞣し、をキーワードに来られている方が多く、時々メールを頂くことがあっても、書かれている以上の知識を得ようとする方が殆どでした。
ところが最近は、「狩猟」とか「命」をキーワードに来られている方が多く、そういった方々はまず感謝から入られることが多く、最近私はとても気分が良いです。

最近も、私の知らないところでこんな風に書いて下さっている方がいた。

「そして、数年来会いたいと思っていた方と思いがけず会えた。
oglalaというインディアンアクセサリー工房の岡居さん。狩猟の道を志したのはこの方があってのこと。命を奪う行為について長年の悩みがこの方のブログを読んで受け入れられた。勝手に人生の師とさせていただいた方に会えて感無量。自分らしくないのですが舞い上がりすぎて全然喋れず、、、そんな日でした。
そして、頂いた命に感謝。」

最後の一文が良いでしょう?

また、ある方は、私が内々にやっている単独猟支援に来られた際に、黙ってこそっと隠すようにOGLALAのキーホルダーを持って下さっていた。

獲るべき獲物を選ぶという考え方に衝撃を受けたという方。

有害鳥獣捕獲の現場で、見ない様に、考えない様にしてきた事を改めて考えた事で、かえって救われた、心から家族と笑い合える様になったという方。



自分はこういう人たちのために、このブログを付けてきたのだと思います。

私は新時代の猟師の走りだと思います。
そして、今私は、そういった新世代組を率いて、面白いことを始めようとしています。
ご興味ある方、豊岡は良いところですよ。


今年も一年、御愛読頂き有難うございます。来年もよろしくお願いします。
なお、OGLALAおよびオンラインストアは、明日(29日)よりお休みさせて頂きます。
新年は3日より営業させて頂きます。
その間、発送及び受注の確認が出来ません。
ご不便をおかけいたしますが、どうかご了承下さい。

皆様、よいお年を。
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by oglala-beads | 2013-12-27 13:37

レディー、猪を追う

昨日レディーが非常に興奮して帰ってきた訳が知りたくて、動物と遭遇したとおぼしき谷に入ってきました。
なるほど。鹿ではなく、猪だった様です。
その谷を溯っていくと、ヤマドリは20mほど先から飛び出すわ、濃厚な場所でした。非常に面白い。
と、レディーが伸び始めました。いつも通りの追い込み方をしているのをGPSで確認しながら、追い落としてくる地点を予測します。ところが要は動物とレディーの競争しだいなので、上がったり下がったり。大体この辺りだろうという見当が大分良い具合にはなってきたのですが、私の存在を知ってか知らずか、なかなか思うポイントには落ちて来ません。
今日は尾根を挟んで一本横の谷に降りてきた様でした。しかもまだ動物の後に付いている様な雰囲気。
一度谷の出口に出るより、尾根を越えた方が早いと見込みをつけて尾根に駆け上がる。と、珍しくレディーが追い鳴きを始めた。その方向を見ると、谷の出口を全速力で、レディーとレディーの倍ぐらいの大きさの動物が絡み合いながら走ってゆく。
あ、猪!
距離は100m前後。しかし猪とレディーの距離が近過ぎて撃てない。
転がる様に尾根を駆け下りて全速力で後を追う。GPSで見ていると反転してきている。立ち止まって弾を込めて深呼吸して息を止めて銃を構える。来た、あれ?レディーか?レディーも私を見て呆気にとられた様な顔をしている。
わはは、やられたな!まあ良い、よくやったよくやった。
褒めるのだが、納得いかない様子で、その後も周囲100mほどを嗅ぎ回り、やがてあきらめて帰って来た。
それでいい。獲れなかったのは残念だけど、完璧な動きだった。
入れた場所から稜線を越えずに戻ってくる。それが私が彼女に求める理想の動き。
よくやった。最高に楽しかったな。あとはお互い経験と信頼を重ねるだけだ。

そんなレディーなのですが。


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by oglala-beads | 2013-12-26 14:29

初動画

だいたい自分はこうやって獲る、こうしたら獲れる、という猟のスタイルは出来上がっていて、その通りにやったらそこそこ獲れるのですが、今年はそれとは違うスタイルの猟に挑戦しています。
一つは犬を使った猟。もう一つは、おびき出し。
両方共、自分自身だけの話では無いので、なかなか難しく、苦戦を強いられています。
しかし、色々な猟の方法を確立しておかないと、いずれワンパターンな方法だと、この界隈の鹿は私の手法を警戒して獲れなくなる事が考えられます。
幸い今期も充分な皮は確保出来ているので、獲れなくて良い、まあ、獲れたらラッキーぐらいの感覚で、それでも毎朝、勉強させてもらっています。

特に犬、レディーを使う猟は本当に良い勉強になります。最初は私の歩き方に合わさせることばかりを考えていました。それにそぐわないことで役立たずめ!と腹を立てていました。しかし、レディーの性質と、彼女なりの事情を理解することで、今まで見えなかった、知らなかった鹿の世界が見えるようになってきました。また、この事はきっと、対人関係でも役に立ちそうな、そんな気がしています。私は今まで人を信じられないところがあったのですが、それを彼女が矯正してくれている様に思います。猟師に捨てられて骨と皮だけでさまよっていた彼女を助けた事で、本当は私自身が助けられたのでしょう。

私が細いのに目をつけた配偶者が「山歩きはダイエットにいいのでは?」と、今朝のレディーとの散歩についてきました。下の動画は、散々鹿を追いかけたけれども巻かれて、最後帰ってきたところです。よほど憤慨することがあったらしく、珍しく非常に怒っています。


ちなみにこれは初めてのyoutubeへの動画投稿です。限定公開ですが。
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by oglala-beads | 2013-12-25 14:41

村の除雪機

市の補助を利用して、村では除雪機を購入しました。
私もオペレーターを頼まれているので、操作方法の勉強会に行って来ました。除雪機の事故というのは結構割合的に多いのだとの事です。

ところで、これは市道の除雪が間に合わない時用にという事で出されている補助ということでした。つまり市道の除雪用ということです。
近隣の高齢者の独り暮らし世帯、特に茅葺き(トタン覆い)のお宅は落下する雪の処理が大変ですが、そういった個人からの依頼に関しては今まで通りシルバーさんを頼むか、この機械を使うにしても対価を頂くと言う形になるようです。
手伝いに行きたくとも、色々とあって(いい格好しいと思われないかとか不公平感とか)今までも難しかったので、ちょっと期待していたのですが、それの解消には難しそうです。
実際に良かれと思ってやったことで、庭木や庭石に傷がついた等でトラブルになるといった話もある様で、野性動物との共存以上、以前に、近所との上手い付き合いというのも難しいものだなと改めて気付かされました。
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by oglala-beads | 2013-12-21 12:14

大役

先日、機会があり、私にとっては雲の上の方どうしを引き合わさせて頂くという大役を頂きました。
ご両人とも、その世界ではいずれも第一人者であり、私なぞがというお叱りの声も頂きそうです。

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帽子は不遜ではあるかと思いますが、許可頂いて被らせて頂きました。
目が弱いので度付きサングラスもご容赦下さい。
本当のお洒落は全てのTPOで自分を表現出来る事と心得ますので、言い訳の必要な私は全然駄目です。
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by oglala-beads | 2013-12-19 09:52

射撃教則ビデオの講師をしてきました

兵庫県が狩猟初心者の為の教則ビデオを制作中です。私はその中で静的射撃の講師を担当しております。先日、第一回の撮影が須磨綜合射撃場でありました。
猟銃の扱いに関する法令は非常に厳格でありますので(むしろそうあるべきとは思います)、事前に警察に問い合わせ、関連法令の指導を頂き、それに則った運用をさせて頂きました。

非常に分かりやすかったと好評でした。
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by oglala-beads | 2013-12-16 17:49

You may say I'm a dreamer. But I'm not the only one.

私の使用しているビーズは、11号だけで100色以上あります。それをパレットと呼ぶビーズ入れにおさめて、使用するビーズだけ、トレイと呼ぶ台に移して使います。
パレットは、よく違う色が混入してしまいます。私はこれを非常に嫌います。本来居るべきところでない場所に入り込んでしまったビーズが、仲間はずれにあっている様に見えて。他の事に関してはズボラで、ろくに片付けもしません。

少し前に、読売新聞の兵庫版の、獣害関連の特集記事の中で、私の考えを紹介して頂きました。鹿が増えすぎていて(今の自然を残さなければならないのであれば)数を減らさなければならないであろう事には、少々思う所はあるものの概ね了解はしています。しかし、彼らとて生き物であり、その命の尊厳は大切にしたいというのが私の意見です。それを敵だ、殺せの圧倒的な農林業的、動植物学会的世論の中でのカウンター的な意見として載せて頂きました。当然苦情が出るであろうに、きちんと扱って下さった担当の記者さん、そして新聞社には最大の敬意を表す次第です。

私の想いはこの世界では圧倒的少数派であり、商業的に被害を受けている方からのバッシングは覚悟しております。更に言えば、一般的な世論の支持を受けやすい考え方である上に、現実を知らない動物愛護家ではなく、毎日山で暮らして鹿や山を観察しながら駆除を請け負ってもいる猟師の意見であるだけに、危険視されるものとも思います。嫌がらせは覚悟していました。

ところが、この記事が載ってから、現在のところ、寄せられたり聞いたりした意見は概ね私を支持するものでした。嫌がらせや中傷はこれから始るのかもしれませんが、それでも、農業団体や農村の農会、また当の猟師等、意外なところから私を支持する声を頂き、心に期すものがありました。

仲よくしている方からも、私は夢想家だと言われている事は知っています。でも、同じ考えを持つ人の芽は、方々で発芽しつつあります。いまは分からなくとも、いつの日か、私の本意にあなたが気付いた時、意見や利害の違う皆が手を繋ぎ、自然の中で人が課せられた役割を果たせる様になると信じています。


昨日、懇意にさせて頂いている須磨綜合射撃場に伺うと、その新聞記事を切り抜いて、飾って下さっていました。

「岡居さん、よく言ってくれた。嬉しかったよ」
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by oglala-beads | 2013-12-15 17:29

祈り

ちょうど今頃。お客さんの一人が、ガンの摘出手術に臨まれています。手術のお守りとして、弊社商品をお買い求め頂いた。私が知らないだけで、そういった話は、きっと沢山あるんだろうと思う。多くの方に、安らぎや癒しや救いや祈りを見出して頂いている。
・・・・・・
言葉が無いんですが、すべてを受け止めたいと思っています。金額の多寡ではなく、沢山の中の一つではなく、どれがどんな想いを込められても大丈夫な様に。大切なのは、祈るのは私じゃなくて、アクセサリーなのだということ。私は常に次を向くべきなのだと思う。生み出すのなら、止まる事も振り返る事もせずに、ただ次に集中する事が私の仕事なのだと思います。
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by oglala-beads | 2013-12-13 13:47