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猟犬を飼う事になりました

ひょんなことから猟犬を飼う事になりました。私の猟のスタイルでは犬は足手まといになるのですが。
現在彼女は気管支炎で安静にさせているのですが、ときどき、ゆっくりと林道などを歩かせて適性を見ながら、私のやりたいことを伝える様にしています。
犬種的には結構猛々しい種類なので、それを尊ぶ人達には外れ犬だと思います。非常に控え目で優しい性格の持ち主です。なにより動物の居場所を見つけても吠えずにチラっと私を見て教えてくれます。去年の仔のせいもあると思いますが、まだ猟欲というものが定かにはなく、動物を前にしても何をすれば良いか分からない、といった風情です。これが私には非常に貴重なのです。
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by oglala-beads | 2013-01-30 17:41

父の匂い

母から「パパのだけど使える様なら」と父の遺品の冬山用の下着が送られてきた。
私は冬用の下着にも並々ならないこだわりがあるのだけれど、父も山用品には非常にこだわっていたので、どれどれと興味深く、まずはタグを確認した。すべてがアクリルとウールの混紡だった。さすがだ、やるなあとニヤリとした。ブルーマウンテンとあるからダイエーのオリジナルだ。私と一緒で低予算で良いものを探し出す才能も共通している。薄いが密に編まれている。袖のリブ編みは強くも弱くもなく長さも絶妙だ。袖を通そうとふと見ると、裾がハサミでザクザクと無遠慮に切られている。裾の折り返しがズボンの中で膨らむのを嫌ってと、小用の際に邪魔になるのを嫌っての事だろう。わかるわかる。分かるけど私よりも上手(うわて)だ。私はまだここまではしない。そんなことを配偶者に説明しながらU首から顔を出した私は、きっと真っ赤な笑顔だったろう。
はっきりと、父親の匂いがした。整髪剤と、洋服ダンスに置かれた石鹸の混ざった匂い。18年ぶりの、この匂い。
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by oglala-beads | 2013-01-15 23:07

川村俊蔵「奈良公園のシカ」の寸評に寄せて

年末は久しぶりに神戸の実家でゆっくりしました。買っただけで読んでいなかった蔵書の中から川村俊蔵の「奈良公園のシカ」が入った全集日本動物誌第19刊を持って行きました。山の鹿の生態の勉強にはあまり参考にならないと聞いておりましたが、少なくとも私にとっては、自分自身が普段観察している自分の村の鹿の生態と通じるところが多く、なるほどそういうことかと多いに勉強になりました。もちろん非常に専門的な学者さんレベルの方であれば物足りないのでしょうが、自分の観察だけが頼りな私の様なものにとってはむしろとても分かりやすく、まるで酒の席で良く知った先達の話を貪る様に聞いている様な心持ちでした。

少し話は逸れますが、「クマにあったらどうするか」の中で姉崎等さんが、個性と習性は別のもので、種の根本的な習性はあまり変わるものではない旨、仰ってました。奈良公園の保護された鹿という特殊な環境に置き換える必要はありますが、その言葉を思い出しました。

このレポートは終戦後間もない頃の奈良公園の鹿の観察ですが、出生率の割に増加率が低いことにふれられていました。
現在鹿は各地で増え過ぎた事で害獣として扱われており、彼ら自身の種としての存続の為にも間引きが必要な事を理解して、私も駆除に参加いたしております。しかし一方では、そもそも「害」というのも人間の尺度でしょうし、自然、生態系の中にあって無駄なものなど何一つ無いと古今東西の偉い方は口を揃えて皆仰られます。勿論無いに越した事はありませんが、もしまた食糧難の時代を経たら、まるで嘘の様に鹿などヒトに喰い尽くされてしまうでしょう。
一例として、中国で生息していたニホンジカの亜種が絶滅した事が挙げられます。私は高槻成紀先生の御著書でこの事を知りましたが、大泰司紀之先生の元レポートが入手出来なかったため直接高槻先生にお話を伺ったところ、すべてヒトによって食べ尽くされたのだとの事でした。
現在、地域によっては徹底した駆除によってシカは数を減らしつつあるところも出てきた様です。私自身、自分のフィールドにおいて、それを感じております。私のみならず、近頃そういう話題を交わす頻度が増えました。全国的には、北海道等、まだまだ徹底した駆除が必要な地域の方が多かろうと思いますが、そろそろ盲滅法な間引きではなく、種として鹿が強く存続していくための考えられた間引きが必要な時期に来ている地域もあるのではと感じます。そしてそれを率先するのは行政ではなく、ハンター自らではないだろうかとも考えています。
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by oglala-beads | 2013-01-08 21:25

新年は幸先良く

明けましておめでとうございます。本年も変わらぬご愛顧をどうかよろしくお願い申し上げます。

年始明けに、私にラコタ族を紹介して下さった18年来の師匠、横須賀孝弘先生が来宅され、一緒に山を歩く機会を頂く事が出来ました。横須賀孝弘先生は、NHKで「生き物地球紀行」や「ダーウィンが来た!」等の番組を手がけられた方であると共に、インディアン学の第一人者です。哺乳類にも造詣が深く、一緒に歩いた際にも数々の示唆を頂く事が出来ました。
猟をしていると、特有の見方で山や動物を見るため、一方では片手落ちになってしまう物事も出てくるものなのかもしれません。鹿の習性の読み等、複雑に考え過ぎていて、とても基本的な考え方が欠如している事も自覚する事が出来ました。
謙遜とかストイックとかのレベルで言うのでは無く、怠惰によってまったく勉強が足りない事を痛感することが出来て、大変に有り難い時間となりました。
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by oglala-beads | 2013-01-07 17:14