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念願かなって

今年は初出場のスラッグ射撃競技で近畿優勝することが出来ましたが、大会自体がシステム上の問題もあって参加者も少なく、レベルの低いものです。
鉄砲を所持して4年、しかも資金不足で射撃場に頻繁に行けない僕が優勝出来たことを考えて頂けたら分かるかと思います。
更には「鉄砲を一カ所に集めるのはセキュリティー上問題がある」とのことで全国大会はありません。

しかし、このスラッグ射撃を含む静的射撃(動かない的を撃つ)というのは自分自身の全てと向かい合う、精神的側面の強いスポーツであり、弓道に近く、スポーツというよりは射撃道、とでも言う様に思われます。
なんとなれば、「射撃と禅」という本も出ておりますし、実際に僕自身、射撃の練習としてヨーガや各種の精神鍛錬法なども現在実践しております。生活を律し、自分を厳しく律しなければ、一日2回の練習時間を全く休まずに作り続ける事は困難であります。またその折々の体調と精神状態と練習に対する身の入り具合が如実に練習結果に現れます。更には良くても悪くても、その結果に対する対処を誤ると、例え体調や精神状態が回復していても、乱れを長きに渡って引きずる事になります。特に僕の様に、指導者、アドバイザー、コーチが居ない状態のものにとっては、鏡や自分の身体感覚のみが頼りであり、まさに自分の全てに全神経を行き渡らせなければ思い描く様な細部を得ることは叶いません。その細部の積み重ねが一つの大きな形にまとまってゆきます。

こういった、この「道」の求道的側面が僕の性格に合うので、鹿の皮を得る為の狩猟とは別に、本格的な射撃競技を始めました。
8月頃に、オリンピック種目でもある競技用エアライフルの競技銃の申請をさせて頂き、お陰様で10月に無事所持が叶いました。再来年から、本格的に競技参戦を予定しております。ただ、目標は、自分自身にどこまで勝てるか、です。こういうと謙虚そうで聞こえは良いですが、地方大会の優勝等で納得する、というのも、欲とは違う次元の話として(そう間違われやすいのですが)自分に負けている表れと考えます。また例え世界一になったとしても、それが練習に見合ったものでなければ僕は納得しないでしょうし、大会史上最低点であっても、それが自分の練習に見合ったものであったならば、僕は満足です。
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by oglala-beads | 2012-11-28 23:31

猟期入り

山吹色の落ち葉で彩られた山腹に、母子の鹿が居た。久しぶりの晴れ間だった。午後二時のその斜面は、萌え上がる様だった。鹿の母子は、どんぐりの実り豊かな樹の根元で、食事に夢中だった。僕はさっきから、その様子を見おろしている。子鹿が、ほおばっては母親に顔を寄せてモグモグやっている。母鹿も、それに顔を寄せる。とても安らかな気持ちに包まれて、気付かれない様にそっと、その場を離れた。

松茸が出るらしい頂上から南東は、他よりも少し急な斜面として落ち込み、やがて広い谷の入り口になる。尾根が消えて谷になる寸前は、ちょっとした広場になっている。そこも山吹色の落ち葉が降り積もっていた。尾根から足を踏み入れようとした時、大きなメスの猪が、急ぐでもなくスーっと横切っていった。撃とうかな、と思案していると、色も形もそっくりな、よく太った去年の子が、同じ様にまたスーっと横切っていった。鉄砲を下ろして、まあ見事なものだ、と見ていると、まったく同じ、ただ小さくなっただけの様な、今年の子供が同じ様に横切っていった。


今年は射撃に集中していたので、非猟期中に村の鹿を充分に観察出来ていなかった。それで現在、一日一本ずつ、村の稜線を伝い、尾根という尾根を徹底的に歩いて、どこにどんなグループが居るのかを調べて回っている。今のところ、だいたい、麓から見ていた観察と一致していた様だ。
去年に引き続き、どういう訳か、うちの村側は動物が少ない。
今月いっぱい観察を続けて、今年獲る鹿を決める。そして雪が積もるまでに猟を終わらせる。
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by oglala-beads | 2012-11-25 21:29