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ヘッドハンティング

僕の父は神戸市のボランティア体育指導員として、黎明期のグランドゴルフを広めることに尽力した人でした。ですので、現在但東でも非常に盛んに行われているのを見ると、ちょっと胸に込み上げてくるものがあります。
自分の名が出るのを好まない人で、自然保護関連の誰もが知っている様な学者さん達を影で支えていました。結果、あまりにも裏の事情に通じたために、晩年は彼らから疎まれる存在でした。
そんな実践派の父に従って、僕も日曜日ごとに太陽と自然の道(市の設定したハイキングコース)のパトロールをしておりましたし、子供に兵庫県の自然を体験させるボランティア引率者としても活動しておりました。
狩猟者となってからは、六甲山系のイノシシと人との関係が崩れ始めたのに警戒感を抱き、行政に何度も警告したものの受け入れられず、やむなく一人でボランティア・パトロールをしていました。イノシシによる人身被害が大きくなる直前のことでした。短期間でしたが、昔から僕のブログを読んでらっしゃる方はよくご存知だと思います。

・・・とまあ、神戸に居た頃から、行政とは近くにいたとは思います。ビーズ細工の方でも神戸市の若手芸術家支援のイベントに協力したりしていました。
しかし、どういう訳だか、いっこうに行政を身近に感じた事はありませんでした。組織が大きいので仕方無いのですが、行政が自分達のために何かをしてくれるという感覚は無かったです。むろん、見えないところで厚い支援があってこそ、支援してもらっているという感覚もないほどに安心して暮らせていた結果だと思います。

最近になって、ヘッドハンティング(?)のお誘いがポツポツと来る様になりました。主に地域の仕掛人の方々からで、地域資源として歓迎するから移住して欲しいというものです。先日などとても親しくさせて頂いている、尊敬している方経由のお誘いだったので驚きました。

しかしながら思うに、多分それは、今の豊岡市で活き活きと生活させて頂いている、その姿を見てのことだろうと考えます。多くの方にそう思って頂けるぐらいですから、ここでの生活がよほど合っているのだと思います。
色々な市町村を見てきてここに決めたので、特に豊岡市の行政との距離感の良さは特筆すべきもので、全国でも特異なものだと思われます。

先日、野茂の社会人野球チームが豊岡に本拠地を移す事が決まりました。行政のバックアップによって、全員が城崎温泉等で働きながら下宿して野球に打ち込むそうです。
その懇親会(?)の折り、一人の行政関係者が「なんで豊岡に?」と聞かれたそうですが、その際に野茂本人が、担当者の一人を指差して「それは、彼です」と答えたそうです。

僕達夫婦には、その野茂の気持ちが痛い程によく分かりました。

僕らは野球にはまったく興味が無いのですが、今から豊岡の球場で開かれるだろう交流戦を観に行くのを、楽しみにしています。
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by oglala-beads | 2012-06-19 10:58

花粉媒介者

シャガの最盛が過ぎて、卯木(・・・と今変換させて驚いたんですが、ウツギって卯の花だったんですね・・・)とシロツメグサが最盛期。僕は双眼鏡で目をグリグリさせて、集って来ている昆虫を見ている。
春一番のコマルハナバチにはじまって、クマンバチ、アブ、ニホンミツバチと続いてきたが、今はみな少なくなった。それでもじーっと見ていると、色々な花粉媒介者達が集ってきている。最近は蝶が多い。おお、あれはウツギノヒメハナバチではないか。

山の実りを増やしたくて、ニホンミツバチを飼おうと考えていたが、またまた宮崎学先生に示唆頂いて、まずは、果たしてミツバチを増やす必要があるのかを考えることにした。
ニホンミツバチの本を読むと、単純な僕は「彼らこそ、日本の山の再生者!」と信じてしまうのだけど、よく見てみると、花粉媒介者は他にも沢山いる。
ミツバチというのは、その中でも、単に人間が利用しやすい媒介者という存在なのではないか。もちろん否定する積もりは毛頭無いが、山の実りという事で考えると、農業によって生み出される単一種の隆盛という一種異常な植生は不必要なのだから、天然の花粉媒介者を駆逐する様な、バランスへの介入は避けるべきなのかもしれない。

facebookでアメリカの友人に聞いても、「確かに農業的に考えるとミツバチが少ないのは大打撃だけど、自然で考えるとハチドリも居るし蝶も居る」ということだった。「あと、トウモロコシは風媒介だし、価格も高騰しているから」ということだった。小麦農家もこれからトウモロコシへ転作してゆくことだろう。
こうなると、日本の山以上に、日本の食料自給率が気になってくる。

数日前、映像作家の藤原次郎さんが撮影された「但東スケッチ」の上映会に行こうと、夕方玄関を出ると、絶妙な場所にオニグモが巣をかけていた。それを翌朝見ると、沢山のハナムグリが糸でグルグル巻きにされていた。
思う以上に天然の花粉媒介者は多い。

「但東スケッチ」の話はあらためて。
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by oglala-beads | 2012-06-02 09:36