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競技射撃をやっている理由

弊社は月末と15日が締め日で、ここ数日の睡眠時間は非常に短かったです。
締め日前の徹夜というのは、ひとえに経済的な事情です。
集荷を依頼する場合、朝10時頃までに電話しておかないと、当日扱いにはなりません。そこで持ち込みをするのですが、集荷の車の巡回順番の都合で、但東の郵便局だと11時半まで、出石の郵便局だと13時までの持ち込みで、ギリギリ当日扱いになります。それを逃すと、和田山本局の19時。

なんとか出石で間に合う様に制作が終わり、タグを取り付けていた時のこと、商品が滑って椅子の下にコロコロと転がってゆきました。嫌な予感を感じながらも覗き込みますが、ありません。もうこうなると絶対に出て来ません。今までも何度かこういう事がありました。

それほど散らかっている訳でもありませんし、家具も少ないので、無くなるはずは無いし、仮に難しいところに入っても見つけるのは簡単です。商品もそんな小さいものではありません。
でも、アシスタントも僕も、これは絶対に出て来ない予感がありました。それでも経済的な事情が絡んでいるので、必死で探したのは言うまでもありません。全ての家具をどけ、プリンターをドライバーで分解までして探しましたが、結局消えてしまいました。

僕はどれという神様を信仰している訳で無いですが、「これは神様の思し召し」と思う事は多いし、それに対して従順だと思います。
こういった、出荷直前の失せものや神様の思し召しとしか思えないトラブルというのは気を付けていても結構あるもので、そういう時は、かならず後になって、「ああ、あの時出してないで良かった」と必ず何かしら気付かされる結果になります。

話は少し変わりますが、駆除の際、どうしても撃つのを躊躇してしまう時があります。妊婦であったり、子鹿であったり。でも、そうして”逃がした”鹿が助かったことは非常に少ないです。それが分かった上で、それでも万に一つのチャンスでも生き残ってくれたら、と見送る時がありますが、そういうものに限って、犬に生きたまま内臓を引きずり出されて、長い時間苦しみ悶えながら死んでゆくのを、無線で一部始終聞かなければならない結果が待っています。

最近では、自分の前に出たものは、彼らにとって、それが神様の思し召しなんだ、そう思う様にしています。
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by oglala-beads | 2012-05-31 15:37

ネット・サーフィン

鹿の声で目を覚まされた。am8:00。徹夜明けの頭でも分かるぐらい、おかしい行動をしている。こんな陽が高くなっているのに、村の近くにとどまって鳴き続けているとは。これはきっと子供が鹿よけネットに絡んでいるに違いない。寝間着のまま熊スプレーとハサミと双眼鏡だけ持って入山。今年の冬、峠近くの伐採地で、近くで伐採しているのにずっと最後まで動かずに居た個体だ。結果的にそれが彼女の命をながらえさせた。しばらく姿を見ていなかったが、そうか里まで降りて来ていたか。ネット際を歩くが子供は絡んでいなかった。糞と寝屋から見て単独で居るらしい。隠し場所に子供が居なかったのか。ともかく、こんな里近くを昼間からうろつく癖をつけてはイカン。素足にサンダルのまま、足跡を追跡して一つ向こうの尾根まで追払いをかけた(マムシ等、危険が多いので真似しないで下さい)。
それにしても、ネット際は、2週間以上前のものだが熊の下痢だらけ。ネット際は竹が多いので、それでたまたま巡回中に鹿が絡んでいるのを見つけたら、襲って喰う、というのがこの時期の熊のネット巡回の理由か。
日曜日の有害捕獲で入った水石の鶏舎の裏にも、熊にやられたネット絡みの死体があった。まだ新しかった。珍しく相当暴れた形跡があり、顔に残った苦悶の表情が生々しかった。

*この鹿、また夕方戻ってました。執着している理由は子供だろうけど、きちんと確認しとかんと。


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by oglala-beads | 2012-05-30 23:48

脱・鉛

岩津ネギで有名な、朝来市の岩津に年内にも射撃場が出来るそうです。悪名高かった生野が閉鎖になり、朝来市の議員さんに猟師が居ることなどが遠因かと思われます。http://blog.goo.ne.jp/katsuchi-blog/e/27847527c2914fe766ea931e64b143a2
この射撃場はクレーの様な動的ではなく、ライフルやスラッグの静的射撃場ですので、スラッグ競技選手である僕が受ける恩恵は大きく、最大の受益者となる可能性もあります。
また、但馬に射撃場が整備されることで猟師人口の増加にも、正直0.数パーセントくらいは寄与する可能性もあるかとは思われます。
ただ、射撃場が出来る、ということはクレー射撃場ほどでは無いにしても、ある程度の鉛汚染は避けられないのではないかと思われます。この件、地元の方に聞いて回ったところ、知り得た限りでは誰も射撃場についてご存知なく、少し悩ましく感じております。
今冬に、敬愛する宮崎学先生に「本州はまだ鉛使えるんだよね?」と示唆されてショックを受け、以来、市長に「本州の他地区に先駆けた鉛禁止措置」を要望したり、自主規制の為に色々と準備をしておりますが、鉛以外の弾は特殊な銃身が必要だったり、狙いの正確性に欠けたり、非常に高価(通常の弾の3倍程度)だったりと思う様には進みません。いわば鉛規制は、短期的に見ると自分で自分の首を締める結果です。
でも、大日本猟友会のスローガンにも我々は「森の番人」と目されています。
昔の村田銃の時代と違い、現代の銃では非常に短時間に大量の鉛が放出されます。
年寄り世代の猟師に何を言っても無駄で、時間はかかるでしょうが、僕ら新世代の猟師が考えて、自分自身の価値観を持つ事で、未来に手渡せるものは変わってくると思います。もちろん自己満足の世界で、個人的に報われる事は何もないでしょうが、以上、猟師の皆様にご一考頂けましたら幸いです。
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by oglala-beads | 2012-05-29 10:09

Sorry baby

今日は村の宗教行事、伊勢参りの日でしたが、キャンセルして緊急の有害捕獲に。まいど血だらけの服を、僕専用の洗濯機に入れていきながら、色々と考えました。僕は最近、有害の際にはセルシンを呑んでいっています。2mg量だと運動能力も判断力も落とさずに、余計な緊張をしない分、反射能力は高くなります。何より、余計なことを一切考えずに「駆除」に集中出来るのです。また、酒と違い、覚めて来た時の罪悪感、倍になって返ってくる自己嫌悪もありません。撃った2頭の腹を開けると乳が吹き出したので、結局4頭を駆除したことになります。洗濯機の横で、コロが僕をジ〜っと見ています。配偶者が伊勢参りから戻って来ました。車の中で、「岡居さん来てから、鹿の被害、減ったなあ」「そういやそうやな」「ほんまやなあ」という話になったそうです。いつも皆、殺せ、絶滅させろ、と言って来て、その度、苦笑いして過ごしているのですが、多分このままでいくと、皆、鹿を憎む気持ちが薄らいでくれそうです。そして僕は、鹿の住み良い環境を作りたくて、ミツバチ等の、受粉者を増やそうと考えています。長い目で見たら、今日の日を中島みゆきの「時代」みたいに思える日も来るかもしれません。でも、僕は一頭一頭の犠牲を、せめて僕だけは絶対に忘れません。


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by oglala-beads | 2012-05-27 19:11

鉛弾

宮崎学先生に「本州はまだ鉛弾なの?」と指摘されたのが非常にショックで、そうだよな、法は法(破るという意味ではなく)だと自主規制の準備をすすめている。

ライフルのことはよく知らないが、スラッグ銃から発射された弾は大概、肉の中に飛び散ったりして留まっている。骨で止まっているのはあまり見ない様に思う。
冬に市外のハンターが撃ったまま放って帰った死骸を毎日観察していると、探すのが下手なのかもしれないが、鉛弾をその場で発見出来ない事がほとんどだ。
それらの死骸は、雪に覆われない限り、1週間もあればきれいに骨になっている。食べているのは主にタヌキにカラスにトビ。

有害鳥獣捕獲でも市などの大きなものだと、100発は鉛弾が消費されると思うが、ほぼ100%の鉛が未回収だ。

鉛弾というのは、代替弾に比べて狙いも正確に飛ぶし、金額も安い。
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by oglala-beads | 2012-05-26 23:04

巣立ち

雨上がりの夕方の散歩。久々にサシバの声を聞く。
見上げると二羽が輪になって回っている。彼らが飛び立った裏山の松の枯れ木の枝には、もう一羽。
二羽はしきりと鳴く。と、残った一羽が飛び立った。不器用な飛び方で、向かいの山の枯れ松まで飛んだ。

庭ではしきりとホオジロが鳴いている。みると、ボサボサのヒナが栗の幼木にとまって動こうとしない。
義妹が来ているので、近所の卵かけご飯専門店に連れて行くと、沢山の巣から、ツバメが巣立とうとしていた。巣から落ちているのは未熟児の様だった。常備している手術用の使い捨て手袋を着けて、とりあえず踏まれない場所に移動させる。

今年はシマヘビが異様に多い。常に4〜5匹が一緒にいる。「畦をこわされて困る。岡居さん、駆除してくれんか?」なんて話もくる。もちろん断る。

「野生のタヌキをみた!」と義妹が写真を見せてくれた。へ〜昼間からめずらしいね、うん、鹿の赤ちゃんを食べてた。

村の罠にはイノシシのメスが来ている。去年も今頃喰いつきが良くなって、確か6月中旬ぐらいかに6匹ほどの胎児をもった大きなメスを仕留めた。

大きなオス熊が、音も無く声も無く、足跡だけを残して通過してゆく。

明日は出石で駆除だ。
僕が撃った鹿の肉が好評で、もう既に10頭超の予約が入っている。レストランからの安定供給の話なんかも来ている。
それはそう、走らせない様に撃って、間髪入れずに血抜き腹抜きをしているから。撃たれた鹿が、ちゃんと自分の近くに降りて絶命する場所で待ちを張っている。良い待ち場(谷が狭くなる手前の場所、いくつかの谷があつまって広くなっている場所、など)は自然とそういう地形になっている。
全力で走っている鹿を見ても、この時期は瞬時にオスなのかメスなのか分からないので、転げ落ちて来たのがオスだと、かなり心が軽くなる。

この時期は、考えたり見たりしてしまうと、何かと心の折れそうな物事に溢れているのだけど、まあ、どうにかこうにか、皆さんのお陰で頑張れております。
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by oglala-beads | 2012-05-25 20:27

ミツバチの視点

宮崎学先生が来られた際に、ミツバチに興味がある、とおっしゃっていた。
先生からは非常に沢山の示唆を頂いたが、ポソっとおっしゃったその事も引っ掛かっていた。しかし、どこか他人事だった様に思う。
それが少し前にソバの栽培講習会の際、指導員が農薬がらみでミツバチの話をしていたのを契機に、自分のこととしてひらめくものがあった。
ほんの少し勉強することで、納得した。

養蜂しようと思う。
ハチミツをとることが目的ではないが、結果的にそれも出来るなら、OGLALAも製作に追われ続ける事が無くなるかもしれない。

ただ、農村とはいえ、いや農村だからこその難しい調整等も多い。
「飼う」必要があるのかどうか。
ミツバチが先か、蜜源が先なのか。

一カ所をいじれば一時バランスが崩れる。現在の村のバランスを見極める必要がある。ここ最近、散歩の際に、観察するものが変わってきた。ミツバチの視点でものごとを観察する様になってきた。
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by oglala-beads | 2012-05-23 11:58

要連絡のワケ

日曜日は出石地区の有害鳥獣捕獲。
疲れきって帰宅すると、義父母が来ていて驚く。血だらけの姿は見せたくなかったが。
鏡を見ると、服どころか顔や髪まで血まみれだった。

血の滴り落ちる土嚢袋を担いで、街の人が居る前を通らなければならない時は、つらくなるので顔を見ない様に、下を向いて通る。
そうも出来ない相手で、表情が豊かな人だと、本当キツい。
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by oglala-beads | 2012-05-21 21:51

スズメバチ

キイロスズメバチの女王が頻繁に偵察に来る様になった。

農村外れのニュータウン育ちなので、子供の頃からスズメバチとの付き合いは長いが、それに合わせて、多分現在入手出来るスズメバチ関連の書籍はほぼ網羅したと思う。
結果的に、工房の天井をキイロスズメバチの女王がノソノソと歩いていても、うちでは誰も気にしない。

こちらに越してすぐの頃、近所のおばあさんと立ち話していたら、巨大なオオスズメバチの女王が彼女の周りを飛び回った。彼女はしばらく無視していたが、やがて素手で叩き落とした。
彼女は、聞いた知識ではなく、経験でスズメバチを知り尽くしているのだろう。
自分の無知さ、浅知恵さを思い知らされた次第。


ちなみにスズメバチに関する書籍。「都市のスズメバチ」が最高です。
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by oglala-beads | 2012-05-19 14:54

誰も知らない配偶者のはなし

目覚めたら普段おねぼうの配偶者がいない。工房で机に向かって地図の下絵を描いていた。徹夜したという。
5月いっぱいの山の朝はまだ寒いので、コタツで一緒に朝食をとる。食後の紅茶を呑みながらコロンと横になった配偶者に、「ゴミだしやっとくから休んどき」と声をかけると、「ありがとう」とまどろみながら、誰に言うとなしに話し出した。

私ね、絵本作家になるのが夢やってん。小学校の時のサイン帳にも、中学校の時のサイン帳にも、高校の時のサイン帳にも、みんなそう書いてあるねんて。カーコが由紀はブレへん、ブレてへん、って昔言っててね・・・

由紀の寝転んだ後ろの棚の上には、高校時代に彼女の作った宇宙人のオブジェ。

ここからは、僕の配偶者で、OGLALA工房のアシスタント、由紀の物語です。
今、彼女と関わっている人達の、多分誰も知らない彼女の物語です。
少し長いですが、面白いので是非下のリンクに飛んでご一読下さい。
僕なんてとても及ばない、途方も無い創造力の持ち主だということが、最後数枚の写真で分かります。

OGLALAアシスタント日記「宇宙人」

ちなみに、「常に霊や宇宙人が見えている」という、書籍にもなっている著名な知り合いが、妙に由紀を気に入ってて「2012年から(そういえば今年やん!)、あなたが地球を動かす一人になるから」と言っていたのだけど、その方がウチに来られた際、この宇宙人のオブジェの場所に引き寄せられる様に走って行って、「やっぱりね(ニヤリ)。あなたも彼と会った事があったのね」とジ〜っと配偶者を見ていたという事がありました。
僕らはなんだか寒イボが出たのですが、もちろん、その事に対してではなく、その人に対してであったことは言うまでもありません。


いま、彼女は心からのびのびと絵を描いています。
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by oglala-beads | 2012-05-18 10:30