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初鹿日

「岡居さん、鹿おらんなあ。まったく見ん。どういうこった?」

村の人達のうち、山をよく知る人達は、異変に気付き始めたらしい。

今日、初めて村近くで鹿を見た。去年はじめて降りてきたのが12月25日だったが、まだ雪は降っていなかった。それだけ去年は山に食べ物が少なかったということだろう。
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by oglala-beads | 2011-12-30 17:15

山の手入れ

朝起きたら、山から倒木を拾ってくる。使えない木は斜面の整理に使う。
気負い込んで、山の整理、と最初は構えていたが、それよりもこうゆうペースの方が性に合う。
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だいたい一日1〜2本の細い倒木が一日分の薪になる。
今日は雪が深くなったのでコロはお出迎えだったが、一緒に山に入ることもある。
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配偶者は薪割りが好きらしい。
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by oglala-beads | 2011-12-25 19:02

雪を待ちながら

明日雪が積もる、という日は、なんとなく村が活気づいている様に見える。
みな、雪はかなわん、と口々に言いながらも、アルミスコップを手に、まだ明けきらぬ玄関前の白い息が、こころなしか弾んで見える。道で交わす朝の挨拶も、みな笑顔だ。

峠の村には、5時頃にはラッセル車がやってくる。登り車線を除雪しながら峠に向かってゆき、1〜2時間ほどして反対側の車線を除雪しながら降りてくる。
寝床の中でラッセルの音を聞いたら、自らの温もりに後ろ髪ひかれつつ、枕元の眼鏡をかけてそっと抜け出す。同じ枕で眠っているコロが面倒くさそうに横目で見て、溜め息をついてまた目を閉じる。布団を掛け直してやる。
配偶者の電気毛布のコードにつまずく。何事か寝言でかけてくる声を無視して、雪明かりの中で着替えをし、アルミスコップを手に玄関を出る。
家は登り車線側にあるので、ラッセルが玄関前によけた雪を、ラッセルが帰って来るまでに反対車線の方にどけるのだ。ラッセルは心得ていて、帰路、その雪を、今度は家とは反対側の田んぼの方に吹き飛ばしてくれる。

僕は、一連のこの作業が好きだ。雪が好きだ、というのももちろんある。きっと雪国暮らしがまだ短いこともあるとは思う。
でも、やはり、明日は雪が降る、という時の雪を待つ気持ち、というのは一年の中でかなり大きな行事事の様だし、雪かきのための早起きも苦にはならない。

ところが、雪は、鹿の食べ物を全部覆い隠してしまう。だから、最近では明日雪が降る、というと、心のどこかではときめきながらも、山を歩いてみては、ここはまだ食草が豊富だが、吹きだまりになったら終わりだな、と、悪い方角の風が吹かない事を山の神様に祈っている。

幸い今年はまだ食草にも溢れているし、出会う鹿はみな、これでもか、というぐらいに肥えている。今年は村の中では猟はしなかったし、村の畦には、彼岸過ぎに草刈りをするお陰で、更新された雑草が多いに茂っていて鹿の食草の圃場となっている。きっと沢山の鹿がこの冬を越せるはずだ。
心配といえば、大雪ももちろんだけど、今年はウサギが二番穂、三番穂を目当てに沢山里に降りてきていることだ。

君たちは今から一番辛い時期に入る。でも、どうなんだろう。夏はヒルやダニにや蚊やブトに悩まされるのだろう。
多少の辛い時など、いつも、君たちの事を考えると、どうってことない、そう思える。

君たちが一匹でも多くこの冬を越せます様に。
それが僕の、二年参りの願い。
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by oglala-beads | 2011-12-23 00:09

日輪模様

数日前、久々にイヌワシ(ゴールデン・イーグル)を見た。
家の裏山を駆け上がる上昇気流に乗り、青空をバックにして、兎でも探していたのか。

しばらく見ていると、やがてワシのまわりに、戦闘機のターゲット画像の様な円がハッキリと見えた。
飛蚊症がだいぶひどくなったのか?と思うと、円が二重になった。
風邪がいよいよ肺炎の様相を呈してきたので、幻覚が見える様だといよいよ悪いか、などと考えていると、今度はその円がスっとぼやけて、お月さんにかぶった傘の様に、虹色の円になった。
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by oglala-beads | 2011-12-20 16:27

オンラインショップ開店

OGLALAのオンライン・ショップが出来ました。

OGLALA online shopへは、弊社ウェブのトップページにonline shopのボタンを新設いたしましたので、そちらからお入り下さい。
また、キャッシュの関係でcoming soon画面の出てしまう方は、直接オンラインショップへお入り下さい。
OGLALA online shop
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by oglala-beads | 2011-12-19 20:50

僕のズボン

僕がズボンを脱ぐと、何故か皆、ズボンのまわりに集って来る。
ズボンのまわりでお茶を呑む事すらある。おかしな話だ。
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生き方がジーンズにあらわれる、なんていう宣伝があって、昔憧れたものだ。
僕はジーンズが似合わないので、自然にカーハートに辿り着いたのだけど、ここに住んで自分の思うままの生活が出来る様になって、ズボンが確かに僕の分身だなあ、と思う様になった。

少し前に、お客さんに山行きの服装や道具について尋ねられたことがあって、そのうちブログで書きます、と返事してそのままになっていたので、今日は僕のズボンについて書きます。多分それが返信になると思います。

僕のズボンは、カーハートのダック素材のダブルフロント。シルエットはダンガリー・フィットで、ウエスト28インチでインシーム(股下)32インチ。8月以外はこればかり履いていて、色違いで5本以上持っている。
8月は同じモデルのキャンバス素材を履いている。
僕にとってはカーハートは完璧で、街に出るときなんかにフィルソンのティン・パンツなんかを履くと、かえって心地の悪さを感じてしまう。
いつも、木屑や鹿の毛がくっついていて、血や煤や泥で薄汚れている。それでもこれだけ駆使しても、くっつき虫は付かないし、イバラの刺どころか笹のヤリも跳ね返す。多少の雨なら雨避けスプレーだけで弾いてくれる。唯一の難は、小さいマダニが生地の窪みにスッポリとはまってしまう事なのだけど、それも網戸用の殺虫剤を振りかけていれば、付いたところで知らぬ間に落ちている。
重いズボンなのだけど、いつも履いているので重さも動きにくさも感じない。ダンガリー・フィットの裁断が絶妙なのもあると思う。
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左前のポケットには、小銭と、ジップロックに入れたコロ達のジャーキーが入っている。右のポケットには、猟の時には弾を3発程入れる。それ以上弾を持つ事はほとんど無いが、10発までなら余裕で入る。
左脇のポケットには、自作のバックルで留めたヴィクトリノックスとハサミ。このヴィクトリノックスの小さいナイフで鹿の歯茎を切って、ペンチで歯を抜く。時によっては、これの鋸で角を切る事もある。パンパン過ぎて内臓にナイフが入らないイノシシの腹を抜く時に、これを突っ込む事もある。
また、このハサミは100均で買ったものだが、高級品から低価格品まで、ありとあらゆるものを試して辿り着いた、ある目的の為に、非常に優れた性能を持っているものだ。それは、針金の入った鹿避けネットを切る事。主に絡まって逃げられなくなった子鹿を助ける時や、処理したオス鹿を外す時に使う(オスを助けるのは非常に危険)。これは脱落防止の為に、着脱可能な結束バンドで留めている。僕はこの結束バンドを色々なところに愛用している。

ベルトもカーハートを愛用している。革の腰が強すぎず絶妙で、骨格に合わせて縒れて来てくれるのが良い。
このベルトの左前面に付けているのは、散歩の時にコロに付くマダニやくっつき虫を取るクシ。そして赤テープ。これは山に入った時に迷わない様に目立つ木に貼ったり、間引き予定の樹の目印にしたり、時によっては止血に使ったりする。
同じところにペヨーテのキーホルダーを付けていて、これは僕のお守り。大き過ぎると不評で、あまり人気の無い商品だけど、小振りだとジャケットを着た時に隠れてしまうし、かといって裾から出過ぎると格好悪いので、これはとても具合の良い大きさだ。人気が無いのが不思議でならない。
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左後ろ側面に付いているホルスターは携帯電話。右前側面にはペンさしと救急品のポーチ。ペンさしには顔料インクのペンとボールペンが入っていて、顔料インクのペンで獲った獲物の肉や皮を入れた袋に詳細を書く。
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救急品の中味はこんな感じで、正露丸、風邪薬、胃腸薬、安定剤、湿布、ティッシュ、バンソコウ、痛み止め、手術用手袋などを小さなジップロックに分けて入れ、消毒薬、虫除け、ヒル避け等をアトマイザーに小分けして入れている。あとはカユミ止め、オロナイン、ステロイド、保護クリーム、耳栓、サージカルテープ等。これらの中で、自分を含め、一緒に山に入った人のために、一度も使わなかったものは一つもない。
刺を抜いたり、少し皮膚を切ったりするにはヴィクトリノックスを使う。

右側面のポケットには熊避けスプレーがちょうど収まる。
僕は、今も兵庫の熊が多過ぎるとは思っていないので、正当防衛の時には殺さなくて済む様に、猟期であってもこれだけは常に持っている。
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後ろのポケットには、お金やら免許書やら保険証やらを入れた狩猟免許が左側に。右側にはメモ帳。各々、カールコードで脱落を防止している。


こうやって書くと、凄い量だな、と思う。
そんなたくさん、おおげさな、と笑う人が多いけど、そういう人に限って、オカイさん、あれ持ってないかな?とか頼って来る人が多い。
熊スプレーは幸いまだ使った事が無いけど、それ以外は本当に「毎日」すべてが必要な、まあ、そういう環境で生きているわけです。
従って、これらを収めてくれている僕のカーハートは、僕の分身と言っても大げさでは無いと、そう思いますです。
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by oglala-beads | 2011-12-16 23:06

バクテリアを使いこなすには

前のエントリーを書いた後の夕食で、エビを食べてアレルギーが出た。
よほど調子悪い時でないと出ないので、そういうことなのだろう。
昨日はさすがに鞣しが出来なかった。今日もグズっているのを騙し騙しやってみたが、スクレイパーを持った瞬間、ああ、駄目だあと気付くレベルだった。それでもオーバー・ソークでバクテリア・ピットが出るのが怖かったので、文字通り死ぬ気で頑張った。
最も調子の悪い時に、全行程で最も辛い作業。しかも、もっとも力ずくでやらなければならない皮。
無理とか言ってられない、それが全行程手作業のブレインタン。
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by oglala-beads | 2011-12-14 17:59

その後の近況

アシスタントがコンピューターを占拠しているので、合間を縫って更新。
なので時間が・・・

数日前に初雪。その前に無事、今年必要な分を獲り終えていたので、初雪を良い契機として今年の猟期を終了。ビールで乾杯する。
わずか一ヶ月弱の間に20頭ほど獲った。駆除分と合わせて30頭ほどになる。
あとは鹿の動きをみるために山には入るが、余程何かが無いと、獲る事はない。
あとは友達が来た時ぐらいか。その時も僕は撃たない。
結局今年も報奨金制度にはエントリーしなかった。

WHOLのコラボ財布がようやく本日終了。手直しを経て、早ければ明日出荷。

ウェブショップが今週オープン出来そう。

昨夜寒くて風邪をぶりかえす。

30頭が入り乱れての鞣しは管理が大変で、キチンと記録をつけていかないともう大変なことになっている。今夜まとめて・・・だともう遅い。

家の周りにカラスとトンビが群れている。ちょっとした化物屋敷の様相。殺人鬼の家にカラスやらが群れるのは、故無きことでは無いのだろう。

最近、射撃の方がまったく上手くいかなくて、大スランプを抱えていた。射撃用のMSSより猟用の870の方が圧倒的に成績が良くなってしまい、本気で悩んでいたが、上手くいかない時こそ宝なのだ、とともかく考え抜いて、やっと灯りが見えて来た。
今までは本当に偶然によって上手くいっていた。なぜ駄目になったのか、ではなく、何故上手くいったのか、を考えることで、再現出来る様になってきた。
僕は大会で優勝する、日本一、いや、世界一になる、と思っていたが、もうそれはどうでもよくなってきた。人と比べてどうではなく、自分の中でどうなのか、にこそ大切なものがあった。
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MSS-20/アポロ猟用スラッグ/距離100m/立射3発 (1マス=15mm)
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by oglala-beads | 2011-12-11 20:53

近況

peyote bangleの第一陣の納品が終わって以来、体調が優れない状態がずっと続いている。
最初、そのせいか心も弱り切っていたが、今はそこからは脱出出来た。
歳と共に、peyoteの内容は深くなっていくが、制作出来る数が減っていっているのかもしれない。

猟の方は、既に今年必要な頭数を獲ってしまったので、休養して朝寝坊をしながら英気を養っている。
現在制作しているのは、wholの岡林さんとのコラボの財布。
僕には珍しく、2本針縫いの作品だ。2本針は苦手意識があったけど、今回は楽しくやらせてもらっている。アシスタントが、「バッファロー・ビルが持ってそうな財布」と言っている。
オジブアやサンティー・スー族等の東部森林域の部族が得意としたフラワー・モチーフだ。
こちらもかなり疲れる細工なので、懐具合を気にしながらも、ゆっくりと制作している。

鞣しは、現在、今年獲った鹿が冷凍庫には入らないので、20頭以上が同時進行している状態だ。
ただし、乾燥が遅いのと気温が低いのと、そして要領を覚えたので、案外余裕がある。
こちらも割合楽しくやらせてもらっている。

アシスタントはウェブショップの準備で忙しい。
ウェブ用の商品を作りながら、ドリーム・ウィーバーと格闘している。写真を入れ込むだけのソフトを使えば?と思ったのだが、まあ確かに、そういうのが嫌なのは分かる。

お客さんに勧めて頂いたアニメを観たいのだけど、田舎にレンタル屋なんて無いし、DVDの宅配レンタルは定額制だったりで観られずに悶々としている。
何人かから、これまでも「騙されたと思って・・・」と勧められていたのだけど、タイトルがロリコンぽくて頑に拒んでいた。それでも何だか世界的に凄い人気だとは聞いていたので、「ストーリーはwikiに出てる」と聞いて一応読んでみて衝撃を受けた。
今では(本編観ていないにもかかわらず)、一日3回はマミさんのテーマを聴きながら仕事をしている。
マミさんのfigmaを買おうかとすら思ってるぐらいで、とても困っておりますですよ、Kさん。
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by oglala-beads | 2011-12-04 21:05