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アニリン

最近、熱が下がったと思ったら、また派手に発熱するのを繰り返して、一向に治る気配が無い。鼻水がひどく鼻孔が完全に炎症になっていて、ちょっと鼻をかんだだけでクシャミが止まらなくなる。ここにきてセキも出て来た。これで3年連続。猟期前のこの時期になったらこうなってしまう。最後は気管支炎>肺炎という状態までいく。医者に行ったが、原因は特定出来ていない。

どうも今年はイノシシの子供が順調に生育したらしく、バッタリ遭遇する事が多い。跡の多さは六甲で見慣れていたので最初違和感無かったのだが、そうだここは但東なんだと気付いた時にゾっとした。今はまだ可愛いが、こんなに多くのイノシシにテリトリーにされたのではたまったものではない。プロの猪猟師の吉井さんに見に来てもらって相談し、猟期入りと同時にワナを沢山かけてもらうことにした。山で見たら積極的に撃つ事に決めた。

その時に、近所の鷹匠さんが飼っているオオタカが逃げてしまった、見かけなかったか、と聞かれた。
心当たりがある。ちょっと前から峠辺りでオオタカの幼鳥をよく見ていたのだが、普通の個体と違って高度が妙に低く、トビと間違える様な行動をする。尾羽が丸いのでトビとは区別していたのだが、何だろう?こいつ・・・と不思議に思っていたのだ。
その話を吉井さんから聞いて、今日鷹匠さんご本人がお見えになった。聞けば逃げた方角等からしても場所的にピッタリなのだそうだ。
タカというのはもちろん一般には飼育することは出来ないのだが、鷹匠等、特別な許可があれば飼う事が出来るらしい。多分動物園等から購入するのだとは思うが、1羽50万円ぐらいするらしい。

鷹匠さんのもとに戻るにしても戻らないにしても、本人の一番幸せなカタチに収まれば良いなと思う。自然の中が一番とは素人考えで思うが、もともと自然の中で生まれ育ってない個体にとっては自然は恐怖でしかないと聞く。熊も、親を亡くした子供は山に戻る事が出来ないと聞く。山を充分に知らないから山が怖いらしい。親離れしたばかりの猪の子供がウチの村にずっと居着いているのもそういった理由も一つあるのだろうか。



特別仕様のモカシンの制作に臨み、20世紀初頭前後のクイル細工の資料を見ていて、染料に少々不思議な事を発見して調べてみると、なんとアニリンが使用されている事が分かった。非常に危険な物質で猛毒とも聞いていたのでウィキペディアで詳しく調べていて、NFPA704(ファイア・ダイアモンド)なるものがあることを初めて知った。見るとAIMの一部で使われているメディスンホイールと同じ配色で驚いた。
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by oglala-beads | 2010-09-29 18:21

実戦

仕事していたら、向かい山から「ギャー、ギャー」「ウォー、グオー」「ギャー、ギャー」「ウォー、グオー」
「な、なんだなんだ?」
見ていると親子の熊が駈けている。すぐそばにはご近所さんが数人、めいめい畑仕事をしている。
「ご近所さんが危ない!」と、カウンターアソルト携帯で(常にカーハートのダブルフロントの右の道具ポケットに入っている)飛び出す。まずは指笛だ!

「・・・スー!スー!」

いざという時に全く鳴らん!

「・・・どないしたんや?」
「く、熊!熊!親子で!」
「あーほんまかいな・・・あんた、カボチャ食べるか?」
「え?ええ?あ、食べますが・・・」
「獲れ過ぎたんや、食べてくれるか・・・そこに置いとるんや」
「あ、ああああ、いや・・・あの・・・上の畑の人のとこに熊行ったんで、僕も行きます・・・あとで貰いに来ます!」
「おうおう・・・ゴーヤも要るか?」
「・・・はああい!頂きます!」

上の人、大丈夫やろか?あ!この谷を逃げたな・・・よし、指笛で追撃だ!

「スー!スー!」

もう!本ッ当に腹が立つ!

「・・・あ〜、岡居さん」
「熊!通ったでしょう!?」
「え!?気付かなんだなあ」
(いやいや、数メートル横に足跡あるやん・・・そうか、この人は耳が遠いんだな)
「親・子・グ・マ・だ・った・ん・で・す」
「そんなでかい声出さんでも聞こえるわな」
「・・・まあ、無事でよかったです」
「ワシもなあ、昔は勢子やっとたんやで」
「え?そうなんですか?」
「そうよ、下の家の人が猟師やってな。若い頃はよう手伝いに行ったもんや・・・(思い出話に15分)」
「へ〜・・・はあ〜・・・ほ〜!・・・・(まあ、これだけ大きな声でここで喋ってれば遠くまで逃げよるやろう・・・仕方ない、護衛がてら、話に付き合おう・・・)・・・へえ〜!そりゃあ、足は達者でしょうなあ・・・」
「いやいや、そないでもないけどなあ!!!」
「ほな、ぼ・・・」
「ここの林道はなあ、タヌキが・・・」
「はあはあ。・・・ほな、ぼ・・・」
「この道にはウリボウが・・・」
「あー、そうですか・・・ははは・・・、ほな、ぼ・・・」
「あっこの栗、もう切ってまおうか思うんや、どうせあれもなあ・・・」
「ほうほう。・・・ほな、ぼ・・・」

ほな、僕、そろそろ行きますわを言いきるまでに、さらに30分が経過した。



肝心な時に鳴らなきゃ意味をなさん!
もう指笛諦めかけたけど、やっぱり瞬間的に鳴らさなければならないから、笛は駄目だ。指笛、もっともっと練習しよう。


帰宅すると。

配偶者「なんか、スースー言ってたね」
「・・・・」
「いや、でも、これだけ離れてるのに、スースー聞こえたよ。充分じゃない?かえって動物ぽくていいんじゃない?」

納得いかない。
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by oglala-beads | 2010-09-27 12:19

愛する君たちへ

自分達みたいに、絶対必要では無い、贅沢品の部類に入る衣料やアクセサリーを制作して販売するモンには、「こんなん出来たぞ、どうや!」っていう気負いも大切だとは思うのだけど、買ってくれるお客さんにどれだけ夢を見てもらえるか、最低でも我々に抱いてくれている夢を(出来る範囲で)壊さない様にするのが務めだと思います。
例え工場で、あらかじめ決められた行程をこなしている作業であっても、自分達が与えられる夢さえちゃんと認識出来ていたら、自然に一人一人が商品に対してもっとシビアになるんじゃないかな?
自分が猟までしてるのを「岡居さんだから」と敬意半分で笑うよりは、その行為がお客さんに与える事の出来る夢の大きさ、スケールを、一人でも感じて欲しかったです。
だから穫れたての鹿を半日かけて届けたバーベキュー、あれを単なるレクリエーションにはしたくなかったのだけど、誰もそういう受け取り方をしてくれなかったとしたら、自分の力不足だったんだと思います。

自分は厳しい事を言う様ですし、皆さんが組織の一部である以上、分かっていても出来ないジレンマがあるとは思います。だから憎んで頂いて結構なのですが、そういう次元の低い闘いではなく、いつか、お互いの抱えるお客さんの夢を担ぎ上げた騎馬戦で、火花を散らす様な闘いのコラボが出来るのを楽しみにしていますよ。
今、それが出来るのはチーフと魔王だけなんて、寂しすぎるんです。
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by oglala-beads | 2010-09-26 18:06

準備は着々と

峠の我が家も今日は気温が上がらず、随分と冷えた。暑さに弱いコロと僕は喜んでいるが、寒さに弱い配偶者は家の隙間塞ぎに躍起になっている。

雨が上がったぐらいから、妙に気分がイライラするようになった。以前だとこういう時に栄養剤を呑んでいたのだが、この感覚に注意する様にしようと思って、最近は呑まなくなった。というのも気圧の変化が動物の行動に与える影響に関する書籍を読んでいるからで、なるほど、この気分の変化があれば野生動物による人身事故のうちの異常行動に関して説明出来るな、と我が身をもって納得出来た。今日の場合、低気圧と前線の通過もあるだろうが、台風の影響もあるだろう。もし数日中に4hPa以上の気圧低下があれば、日本ツキノワグマ研究所の米田一彦先生の説の正当性を体現出来る。

おそらく現在入手出来るものは全て網羅したぐらい、随分とツキノワグマ関連の書籍を読み漁ったが、自分がこの地に来て実際に見ているツキノワグマに一番近いのは米田先生の各著作の中のツキノワグマ達だった。先生が提唱されて日本に根付かせた奥山放獣には賛否色々な議論があるものの、僕みたいな出来るだけ殺したくない派のハンターには福音であることは間違い無い。僕がこの地〜兵庫県の中でも最も熊の多い地域〜でハンターをやっている以上、将来的にツキノワグマの殺処分を一手に任される立場になるのは避けられない事だと思う。その時に、例え行政が「この熊を殺して下さい」と依頼してきても、自分の判断で「その必要が無い」と思われる個体に関しては断固拒否出来る様な知識と実力を持っていたい。最近、僕が神様から与えられた仕事の一つは、この熊の聖域での人と熊との理解と共生なのではないかと思う時がある。何か役目を与えられてここに辿り着いた事は間違い無いと思う。それで目下、米田先生に手紙を書いて、可能であればデスクワークでなく、フィールドで何かお手伝い出来る事が無いか尋ねようと、文面に腐心している。

・・・「身をもって」といえば、最近は熊の食べ残しを見つけたら、よほど寄生虫の心配があるとき以外は、ちょっと口にしている。今まで色々なものを食べたが、熊の食べる物はどれも結構美味しい。特にクヌギのどんぐりは生なのに本当に美味。犬と同じで悪食と聞いていたので意外だった。逆に食べ残しでは無く、「これは熊も食べる」と聞いているものでも、熊が手を出した形跡が無いものを食べると、すぐに嘔吐く事が多かった。


最近うちの界隈ではイノシシが活躍している。最初は川の上流の方、民家が無いところの田畑に親子がでていたのだが、最近は田畑が密集している、うちの界隈で、その親から独立した子供(オス)とおぼしき個体がよく出没して、皆にがりきっている。残念ながら但東では転入後一年は駆除資格が無いので手出しが出来ない。

電気柵について色々と勉強しているのは、駆除しないでよいものを駆除しないためだ。僕は農家の方達に比べたら電気柵初心者だし、電気柵を自分で張った事もなければ、張り方も知らない。それでも基本構造と仕組みは理解出来ているので、地域問わず正しい張り方をしている所の方が少ないのはパっと見でも分かる。
そういうところから啓蒙していきたいのだけど、古くから電気柵を導入して、それぞれのやり方がある方達に、一体どう言っていけばいいのか。


先日の、姫路の都銃砲店で購入したタクティカル・スリング。仕組み的にサファリスリングよりも優れている部分があるので、僕の用途に合う様に工夫したアタッチメントを自作した。その結果、ストックの頬付けに影響無く、かつ天地が正方向(スコープが上)の状態で肩から吊れる様になった。改造費98円。銃袋もベルクロをスナップボタンにする等の改造をして、銃袋を被せたまま正方向に吊れて、かつそのままスコープでの照準・激発・排莢・スライドが可能になった。


今期の猟の準備が着々と整ってきているが、去年の単独猟での経験で指笛の必要性を痛感していたので、練習を始めた。何度も気絶しそうになったが、ようやく山どうしで反響するぐらいの音が出る様になってきた。
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by oglala-beads | 2010-09-23 22:43

意図を読む


FUNNYさんからのオーダー・モカシンが入庫してくると、オーダー票に記入はするのだけど、作業にとりかかる直前までモノは見ない様にしている。大概のモカシンはビーズ色に関してはお任せで来るので、最初にぱっと見た時のインスピレーションを最も大事にしているから。
まれに凄く革の配色のセンスの良いモカシンが入ってくるが、大概はストックだったりする。つまりIMP店の場合、魔王が考えたものだ。
これは仕方ないことで、Nike IDだってどれだけ頭を冷静にして自分で色組みしたところで、市販のカラーを越えることは、センス以前に、常にそれの形体と色とのバランスが頭に入った人で無いと不可能だと思う。

今回も、「この形体で、この素材で、この色目か〜、やるなあ〜」と思わずニヤニヤしてしまったのが入っていて、伝票を見るとストック。発注者の名前は魔王では無かったが、この色組みのイヤラシさは魔王の指示に違いない。これだけ自社の商品の素材の全てを知り尽くしている人が担当者だということが凄く嬉しい。そして「色おまかせ」などとは書いているが、明らかに「こうやれ」というのが透けて見えて来る・・・というかそれ以外の選択肢の無い直球を投げられている様なものだ。
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だから、それをちょっと越える位のところで色組みする様に心がけている。
何も言わなくても、この辺は阿吽の呼吸だ。これが出来る人は取引先でも魔王以外に居ない。
だいたい、客注の商品について問い合わせても、毎回、どんな小さな商品の事であろうと、どんなに前の事であろうと、どんなにイメージの薄い初来店のお客さんの事であろうと、即答出来る人が他に居るだろうか。記憶力も勿論だろうが、それ以前にやる気というか誠意というか。
だから相手がお客さんであろうと、それが通じなさそうな人や苦手な人には接客しないという。特にウチに関しては「持たせる人を選んでいる」らしい。「いや、そんな、広く宣伝してよ」と言うと、「悪いお客さんに持たせる事で潰すぐらいなら売らん方がいい」と答える。

随分とケンカもしたが、食い下がりながらも食らいついてくる。向こうの意図が読めるだけに、僕も随分とキツい事を言ったが、最終的にはいつも僕が負けている。
この担当者、魔王がもしFUNNYさんをやめたら、僕は随分と寂しい思いをすることになるだろう。
ある意味ライバルであり、理解者であり、恩人だ。
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さて、今回はこんな感じに仕上げましたが、どないでっか?


このFUNNYモカシン、「お任せ」は相手の意図を読む事から始まる。例のfeather ornamentみたいなものだ。だからモカシンが続くと仕事と収入が停滞する。近いうち、全体に大きな値上げを余儀なくされている。
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by oglala-beads | 2010-09-21 15:51

行くのか、帰るのか

体調不良。発熱中。ひたすら眠たい。
目下、モカシンと格闘中。
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前回の出荷から数日、神戸に帰省した。「のんびりしよう」と決めていたのに、帰るとなると色々と行事を詰め込んで、気がつけば強行軍だった。

出掛けにポストを見ると、お世話になっている農林(県民局)のNさんから「林業新知識」の10月号が送られてきていた。神戸で読むものが出来たと喜ぶ。
Nさんから事前に「”身近な材料で作る簡易製材機”という企画に萌えてます」と聞いていたが、チェーンソーを使った簡易製材機で、早速僕も作る事にした程、萌えた。

途中、出石警察の署長さんから頂いていた時計バンドのオーダーの打ち合わせに寄る。僕自身が普段から直接お客さんとの打ち合わせをしないので緊張する。美術品の収集がご趣味と聞くだけあって、舌を巻く程の感性の持ち主なので楽は楽だ。イラストレーターで図面を起こしているのを見てアシスタントが「他のお客さん見たらヤキモチ妬いて怒るだろうね〜」と笑う。いや、ハッキリとした希望のある注文には毎回図面を起こす様にしているのだが。

出石の道の駅で手みやげの出石ソバとソバ菓子を買う。全部の人にむりやりソバを買おうとして配偶者に笑われる。全部任せる。

出石から和田山に出るのに、出石町奥山を経由して和田山町内海に出るコースを初めて使ってみる。噂には聞いていたが、奥山はなかなかディープな村で、通り過ぎただけだったが、知り合いも居るので一度ゆっくりしに行きたいと思った。
峠を越えた糸井側に看板が無くてガードマン詰め所のある施設の様なものがあって、ちょっと怪しい雰囲気だったので、「”新耳袋”に出て来る”山の牧場”ってこれじゃないのか?」と配偶者と冗談を言って笑っていたが、もしかしたら本当にそうかもしれない。
お世話になっている和田山の吉井さん曰く、「”山の牧場”、あれ私よく知ってるよ!ぜ〜んぶ説明出来るよ!なんの不思議も無いのよ」らしいが。
吉井さんは俗にいう霊感が強い様で、色々と界隈のことを教えてもらっているのだが、山の牧場はともかくとして、糸井界隈には色々とあるのだそうだ。夜とか一人で山に上がるのとかは「?」なのだそう。数年前に界隈にヘリが墜落した時も、沢山の人が捜索したにも関わらずなかなか見つからなかった程、山自体も妙に懐が深い。
「どこそこには絶対に猟に行くな!」という場所もある。

和田山のマクドのドライブスルーで昼ご飯を買って播但道に乗る。前日にレガシーの前輪の具合が悪くて車屋に持って行くとタイヤの変形らしく、「ローテーションで収まる」とのことだったが、突き上げというかステアリングのがたつきが収まったものの突き上げの場所が変わっただけで、果たしてローテーションの意味があったのだろうか?と疑問になる。前輪左側のキャリパーが錆び付いている様で帰宅後すぐに入院させることになっている。

姫路の鉄砲店「都」で頼んでいたパーツを受け取る。タクティカル・スリングとスコープ対応の銃袋。この鉄砲店オリジナルの銃袋は非常に具合よく、特に現在申請中のボルト銃にはピッタリそうで嬉しかった。ただ、タクティカル・スリングについては、僕は銃を前に下げた時に正方向(スコープが上を向く)になるようにしたかったのだが、どう考えてもEAGLEのTAS-4-FXの様なアタッチメント形状では無くスイベル対応だったので、これで正方向になるのかな・・・と疑問を抱きながらも、休みの間にゆっくり考えよう、と忘れる。

FUNNY IMPの商品を姫路から出荷。姫路城でコロを散歩させて配偶者の実家のある高砂へ。両親と高砂名物の「かつめし」を食べて神戸に向かうが、途中で道が完全に川になる程の大雨に会い当日の神戸を断念。高砂で一泊。

翌、神戸へ。母の買物に付き合う。久しぶりに箕谷の「ゆさか」でランチ。以前より低価格のランチのシリーズを出していて、そのせいらしく最近は混雑しているそうで特に一時ぐらいはすごい様だ。
前の工房に寄り、最後の掃除の準備をする。
実家のポートアイランドに戻り、二期にあるいつもの大きな公園でコロと散歩する。何かの撮影をしていて気を使う。配偶者は公園前のイケヤに行く。
ゆっくりと寝て起床後一時間程ゆっくりと散歩する。都会っ子のコロは嬉しくて仕方ないのか大興奮だ。
母方の先祖の墓参りに行き、再び母の買物に付き合う。元町のイカリヤで配偶者用のM-51が無いか期待していたが、無かった様だ。
前の工房に再び寄り、掃除の最後の仕上げをしようとしたが、僕は熱を出して倒れ込む。起きた時にはワックス掛けが終わっていた。
大家に鍵を返してようやく引越が終わった。

コロのお嫁さんを本格的に探し始めたので、NSA(日本スピッツ協会)のかつての兵庫県支部の会長のHさんに挨拶に行く。引っ越し直前に偶然に知り合った。御縁だったのだろう。
残念ながら不在だったのでメモとコロの血統書等を置いて帰る。
再び配偶者の高砂の実家に行き、予定外だったが遅かったので泊まらせて頂いた。
伊保駅前のケーキ屋「サンタクロース」の商品の感じが変わっていたので謎だったが、店が変わったと聞いて納得。

一人でノンビリしている間に件のタクティカルスリングについて考えるが、どう考えても正方向にはなりそうもない。同様の商品を使用している猟隊のM君に聞くと、やはり正方向にはならないとの事。正方向にならないと僕としてはタクティカルスリングの意味が無い。アメリカからサファリスリングを個人輸入することにした。ちょっと主流とは違った事をやろうと思うと、本当に慎重に自分自身ですべてを調べ上げないと駄目だなと、いい勉強になった。
それは構えに関してもそうで、兵庫の猟師にはロングレンジのライフル撃ちが少ないのか、クレーの構えの人ばかりなので、僕がちょっと構えると皆が笑って(親切心から)アドバイスしてくる。もちろん感謝しながらも、ハイハイ笑って聞いてるふりだけしているのだが、頑固でしつこい年寄りには「あいつは人の言う事きかん」と陰口を言われる始末だ。
僕が誰にも後ろ指さされない結果を出した暁には「あいつは俺が教えた」とのたまうのだろうか。
スリング自体の質は非常に良いものだったので、また何かの機会に使う事もあるだろう。


スピッツ協会のHさんから電話が来る。用向きを伝えるとさっそくNSAの会長に相談して下さって、年末頃にコロの血統にあったお嫁さんを迎える運びになった。

翌、また播但道を通って帰宅。留守を頼んでおいたご近所にお土産を配って回りながら、都会には都会の良さがあるけど、ここ但東に帰ると本当に落ち着く。両方に家がある今は本当に理想的に思う。それにしても「神戸に帰る」なのか、「神戸に行く(但東に帰る)」なのか、段々とよく分からなくなってきた。
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by oglala-beads | 2010-09-20 19:19

それぞれの歴史と、夢と。

funny imp店出荷。作業日誌にて画像掲載。

feather ornamentの制作にのぞんで、注文頂いた各氏に自己紹介を頂いている。それも年齢等ではなく、家族への想い、自分自身の夢等。
皆さん、かなり苦労して書かれているのが分かるのだけど、それぞれの自己紹介にそれぞれの歴史がハッキリと刻まれている。なんというか、やっぱりこういうタイプの作品にオーダーを下さる方と言うのは、うまく言えないけど悪い言い方をすれば、ある意味不器用で、良い言い方をすると重きを置く部分が軽薄でない。自分自身で善し悪しを判断して、一つの物事をジックリと温める事が出来る人達なんだと思う。
こういった作品を通じて、自分に通じる方々と知り合える事を幸せに思う。
現在、4つの歴史と夢と、真剣勝負で向き合っています。
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by oglala-beads | 2010-09-15 12:20

配偶者について

作業日誌更新
new dealへ商品出荷です。

ornament featherの残り枠が1になりました。


どんなに忙しくても、いや、忙しい時こそ、トイレに立った時等に鉄砲の練習をしている。体調の良い時にコンディションを良くしてやるのと違って、その時その時のムラがハッキリと出るのでともかく面白い。

ちょっと前の「金麦」のCMの壇れいの射的のシーンが、可愛くて可愛くて大好きだ。やたらと(大げさに)上手い構えで、「これはきっと、わざとライフル射撃が出来る人に指導を受けたんだろうな」と思った。
どこが可愛いかと言うと、特にこの銃床(肩に当たる部分)の上半分が肩から出てるところがたまらない。
頭が傾いていないところにキュンとくる。
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金麦の宣伝は、「こんな”男の理想”的な子、おらへんわ」という否定的な感想もよく聞くけど、なんとなく勝ち気そうで、そうかといえば寄り添ってくれる柔らかさなど、見た目はともかくとして、配偶者そっくりだと、僕は思っている。

「いや、これはちゃんと俺が言った通りに作って」
「でも、こっちの方が丈夫だもん」
「理論的にはそうなんだけど、ラコタの人がやっているのと同じ作り方をしてよ」
「だって、壊れるといやだもん」
「ちゃんねんて!もう!杓子定規に理論的な作り方をしても、身に着ける人は皆違うんだから、決まったカタチに作る方がよく無いんだよ!ラコタの人の作り方が雑なのは、その辺を計算に入れているのもあるんだから!」
「・・・(不承不承)・・・」
会話で書くと短いけれど、納得させるのに3ヶ月はかかる程頑固だ。その上で、納得した事は頑鉄にやり通している。仕事の上では上司の僕に、これだけ食って掛かる人も珍しい。その癖に底抜けに明るい。僕の中では正に金麦の壇れいだ。



結婚して今月で6年経ち、その間ずっと24時間一緒に居るが、一緒に居れる時間がもっと長くても良いとすら思う。
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by oglala-beads | 2010-09-13 22:52

深夜の戦い

その後、有難い事にfeather ornamentのオーダーが3つ入り、昨夜3件目の第一信を送信し終えた。
こういうスタイルの販売に例え数人でも手を挙げてくれる人が居るというのは、培って来た信用であると思うので、単純に嬉しい。ただ、ここで信用をより深めるか、それとも地に落とすかは自分次第なので、気も引き締まる。

考えてみれば、僕が制作を始めた当初、アメリカでの販売はほとんどがこのスタイルだったので、本来はお手のものだ。
日本でどう受け止められるか。

オーダーと問い合わせは関西からが圧倒的に多かった。funnyさんの影響か、それとも昔から関西での取り扱いが多かったからか。それとも、こういったものや素性の定かでないものを色眼鏡なく見れたり、面白がる様な気風が関西にはあるのだろうか。

ということで、feather ornament 、残り2。問い合わせで止まっているのもあるので、もしかしたら定数一杯いってくれるかもしれない。


毎年この時期〜猟期直前まで体調を崩す事が多く、今年も数日前から熱っぽくて困っている。イネ科の花粉症も疑ってみたが、違う様でもある。


昨夜、夜中にトイレに行くと、裏庭のセンサーライトが光っていた。ここ数日鹿が来ていないので、恐らく鹿では無いなと直感で感じる。廊下を歩いていると、真上の天井裏を駈ける音。用を足しながら、ハハ〜ア、テンだな・・・最近大人しくしていたのに(居るのは居た)妙だな・・・と目覚め始めた頭でボンヤリと考える。
用を終えて廊下で気配を伺っていると、なにやら細かくゴソゴソと動いている。毛繕いでもしてるのか?妙な・・・と思いながらも眠さに負けて考えるのをやめる。
裏庭のセンサーライトはまだ点灯している。なんとなく気になってのぞいて見るが、何も居ない。が、虫がぼんぼんとライトにぶつかってきている。結構大きな虫なので”きっとスズメガだろう”とたいして気にかけず寝ようとした時、半分寝ていた頭が本格的に目覚めて来て、それがスズメバチの大群であることに気付き呆然とする。
彼らの行動を呆然と見つめながら、回り始めて来た思考回路で状況を読む。
全員が攻撃モードである。
攻撃時のフェロモンが霧の様に、小便の様に、まき散らされている。
こんな夜中にただ事では無い。
事態が天井裏のテンと結びつく。おそらく、前に僕が見つけたものの攻撃性の低さから駆除しなかったコガタスズメバチの巣を、なんらかの理由でテンが刺激してしまったのだろう。それで大群の攻撃を受け、慌ててうちに逃げ込んだのだろう。テンの入り口の一つがちょうどセンサーライトの下辺りにある。スズメバチからするとテンにかけた攻撃フェロモンがそこで途絶え、夜で見えないものだから、熱を発する怪しいヤツ=センサーライトに矛先を向けたのでは無いか。

センサーライトはちょうどキッチンの裏にあるので、これは放っておくと危ないかもしれない。駆除を決意してハチ・アブ ウルトラジェットを取って来る。出来るだけ一カ所に集っているタイミングをはかって窓を開け噴射。2秒。窓を閉めた途端、狂った様に暴れながらセンサーライトに突撃してきた。数十秒して数は半分程になったが、それでもまだ20匹程が攻撃している。また出来るだけ集った瞬間をはかって窓を開け噴射。3秒。今度は数十秒して全く居なくなったが、ウルトラジェットの薬剤が霧の様に立ちこめる中、最後の最後まで攻撃は続いていた。
つまり、攻撃して来るスズメバチに対して、市販のこの薬では即効性は無いという事なのか?

極めて安全な状況の中、期せずしてスズメバチの本当の恐ろしさを知った。夏の山に入る人が皆口を揃えて言う「熊はなんとも思わない。山で本当に怖いのはスズメバチ」という、その恐怖を体験した。絶対に攻撃をやめない、このしつこさ・・・命の恐怖を感じた。

山に入る時だけではなく、外に出る時にでも、林業関係者が使用しているスズメバチに襲われた時用の護身スプレー「ハチノックS」は、僕のみでなく配偶者にも常に携帯させている。このスプレーは非常に強力な様で、体験者は瞬間で攻撃してこなくなると口を揃えるが、本当だろうか。ハチ・アブ ウルトラジェットも駆除によく使われると聞いていただけに、昨夜の凄まじさを目の当たりにすると半信半疑になる。
でも、今度森林組合からハチノックの販売案内が来たら、S(護身用で霧状に散布される)とL(巣の駆除用で直線的に長距離飛ぶ)両方とも備えておこうと思った。
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by oglala-beads | 2010-09-11 10:56

新しい販売の仕方

前回の記事で紹介した、限定制作品のfeather ornamentの詳細です。

このシリーズは、既存のオグララ商品の、その上を求めていた方達からの「作業日誌に参考商品として時々出ている、知り合いや恩人へのプレゼント、ああいうのが欲しい」というリクエストに答えたものです。

工房には、「ちょっと通常商品に使うことは出来ないけど、眠らせておくにはもったいない材料」が結構あります。今回のミサゴの羽根もそうだし、熊の爪等。
こういったものを商品として加工する場合、果たして価格をどうやって付けるのか、非常に悩みます。

OGLALAの通常ラインナップ商品は、すべて純粋に作業時間だけで価格を決定しています。しかし例えば猟の師匠から「商品に使って」と頂いた熊の爪で何かを作る時、それがどれだけの苦労と心労とを経て存在するかを知っているだけに、平常の値段付けをすることも出来ず、かといってその材料のみにプレミアを付けるのも僕自身の性に合っていないため、はばかられました。
それでいつしか、こういった特殊な素材は、極めて身近な知人やお世話になった方へのプレゼントとして使う以外は、お蔵入りして工房に貯まってしまいました。

こういった材料をプレゼントに使う場合、当然ながら他の材料代等の金額的なことは一切考えません。例えば今回の様な羽根のオーナメントを作ると決めたら、骨子(今回の場合でいうと、羽根を二枚使って、それぞれにペヨーテを施すという基本プラン)だけ決めたら、あとはその相手の事を考えて、その人にとって必要なもの、いかにもその人に合うもの、になる様に考えて追加で何かを入れたりします。お守りとして使う人には亀の小さな飾りを取り付ける等。猟をする人に作る場合、その人の初めての獲物に使った弾のカートリッジにペヨーテを施して取り付ける等。インディアン好きの方にはヴェネチアンビーズで作った小さなお守りポーチを取り付ける等。

お蔵入りした材料は、こういったものの制作で使うべきであり、また数が少なく卸に対応出来ないので、結果的に商品には出来ません。
ただ、そういったプレゼントのみに使うには数が多くて、どんどんお蔵入りが増えていきます。
一方では、作業日誌に載せた、そういったプレゼントものの問い合わせも多く、ああいうのこそ欲しい、という声も多く頂いていました。
ただ、どうしてもそういったタイプの制作物と、お金での売買が結びつかなくて、検討課題になっていました。

それが今回、猟に使う車にステッカーを貼ったり飾りを付けたりしている際、トビの羽根にペヨーテを施して骨子を作り、自分達家族の為にそれを装飾してルームミラーに取り付けたら、何と言うのか思った以上に良く、「これを本当に欲しいと思ってくれる人が居たら、その人の為に、その人の”コレ”を作ってみたいなあ」と思ったのがきっかけになりました。

たまたま新しい鉄砲の資金が必要だったので「コレの売り上げを充てれたら」と思ったら、案外すんなりと、お金での売買へのわだかまりも無くなりました。
つまり、僕の今までの人付き合いやら何やらの結果として得る事が出来た、これらの材料に細工を施して、その対価として鉄砲を買う。その鉄砲で新たな材料(鹿)を獲り、またそれを作品として還元していく・・・

とても良い形だと思いました。



繰り返しになりますが、この作品にはこれといった形がありません。制作する、その相手によって飾り等を変えます。なので、どういった用途に使う等、希望者には色々と質問をしなければなりません。その上で、その人の為のこの作品を仕上げたいと思います。

今までの値段付けが純粋な時間計算であったのに対し、この作品ラインは、それを無視して、僕自体の感性や、その相手に対するギフトの想いに課金するものです。だいたいこれぐらいの価格、という設定のみで制作します。それ故に通常のOGLALAのラインナップやラコタの商品に比べると割高感があるかもしれません。
でも、これこそ、うち、OGLALAらしい・・・新しい基準・・・作り方・・・課金の仕方・・・だとは思いませんか?


ちなみに納期は今月中〜来月前半を考えています。要はこれを資金に買う鉄砲の許可がそれぐらいに出そうに思うので。
価格は送料込みで3万円。羽根に限りがあるので5個限定です。


現在のところ、問い合わせは一件しか無いので、多分限定数にも到達しないと思います。
正直なところ、今回は1個でも売れたら良いかなと思っています。
でも、こういった制作、課金のスタイルは本当にうちらしいと思うし、「価格」という檻に縛られる事無く、伸び伸びと制作出来そうで、今後もこのスタイルでの作品を順次企画していこうと考えています。

今回はその記念すべき第一作目。有り余る特殊材料で、世界に一個のあなたへの作品を作ります。車のルームミラーに。部屋の飾りに。
ただし、羽根は相当大きいので、車のルームミラーに吊るす場合は前方視界が犠牲になります。僕のジムニの場合、狭い道での行き違い時に気になります。その時は手で暖簾の様にめくり上げてます。
そんな犠牲が苦では無いぐらいに、なんというか、自分自身です。僕自身、自分のみに作られたものが、これほど愛着の湧くものだとは知りませんでした。ていうか、なにより凄く格好いい。
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by oglala-beads | 2010-09-08 13:03