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ジョージと、今日も徹夜予定

徹夜。
昼飯ウェイダー・イン・ゼリーで3時におむすびを摂った以外はひたすら机にしがみついて、ようやく完成。
・・・が、集荷も本局も受付終了。
待って下さってた方、本当に申し訳ないです。nuu-明日発送明後日到着、funny impが明日もしくは明後日発送となりました。
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昨日、トラブルがあったと書いたけど、実際はトラブルではなく、いわば人災。全て悪いのは僕。
商品を作る時に、殆どの場合、設計図は頭の中なので、それに従って作っていくのだけど、数日前から取りかかっていた通称「ジョージ」のポーチが「通常ならこう作る」というのから、あまりにも大きく外れていて、完成した後で、工房に保管しているのを見て真っ青になった・・・というのが真相。
このポーチの制作の際の話は作業日誌の当該ナンバーを見て頂きたいのだけど、実は技術的にも細かいところで我ながら「え!?なんでこんな作り方してたん!?」と思う位にコリコリに凝りまくっていた様だ。多分、本当に楽しんで作ったのだろう。売る事を全く考えなかったし、むしろ純粋に自分が楽しんで作りたかっただけのものだったのだろう。
実際、このポーチはタバコがピッタリ入る大きさだけど、腰に吊るにも肩からかけるにも、首から下げるにも、何をやるにも中途半端な大きさ。だからまさか人気が出るとは思わなかったのだけど・・・
作者も首をひねるぐらいにこれが大人気で、出来る限りのオーダーは断ったのだけど、諸々の理由で断れなかったもののみ制作してきた。
でも上記の様な事情のモノなので、再びあの時と同じ気分、楽しさで作れ!と言われると、これが非常に難しい。
といった理由で、今回は本当に苦戦しました。過去の自分に完敗した・・・という感じです。

こういったジョージのオリジナル制作時の様な気持ちで作る制作を今後増やしていきたいと考えています。

ところで、ジョージの様にビーズ面積の小さい商品は、うちの革の個性が活きる!本っ当に手前味噌で申し訳ないのだけど、やっぱり世界最高の革だ(僕にとって)。
これよ、これ!このムラ!分かりますか?
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(ストラップ部分取り付け前の写真)
これは染めているのとは違うし、普通のスモーク革みたいに表面だけ色を着けているのではなく、内部繊維にまで色が定着しています。なので経年変化でつまらない表情になることもありません。
このジョージは今回nuu-に納品する3個のうちの一体で、そのうちでも一番薄い革を使ったヤツなんだけど、本当に良い癖が出てくれたな、と思います。
勿論他のジョージも良いのが出来たんだけど、これは特別でした。
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(他二つのジョージ)
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by oglala-beads | 2009-07-31 19:47

ハプニング

長い事この仕事をしていても、自分自身でなめした個性を知り尽くした革であっても、予測出来ないトラブルというのは、やっぱりある。
ということで今夜は徹夜か。
nuu-明日発送予定。
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久々の快晴。気分転換に菊水へ。やはりこういう日はイノシシは出ない。雨の日は人の気配を感じ取るのが遅くなるのか、それとも多少安心しているのか。晴れの日でも居ない訳ではなく、僕の鈴の音で逃げたのが伺える様な、生々しい急ぎ足もあった。
随分と巨大な足跡が、たった一つだけあった。何故たった一つ?ここ数日の降水状態を反芻して周りの地質を観察する。なるほど、なるほど。頭の良いヤツだ。大人がいるはずなのに、何故か子供の足跡ばかり妙に多くてずっと謎だったのだ。大きく育ったヤツは、やっぱり頭が良い。
この大きな跡は、子供とは完全に別行動だった。オス。ヤツか。

猟友会の支部長から電話があって、僕の駆除隊参加の許可が降りたら菊水をやろうかと考えているそうだ。
銃禁だし、僕は罠は持ってないから、見切りの手伝いだけだろうか。出来ればウリ坊が居る時期にはやりたくない。複雑だ。

ウェイト2kg、背負い10kg。
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by oglala-beads | 2009-07-30 19:36

ラコタ・タイム

月末の納品分に、晴れないと出来ない作業があったのでヤキモキしていたが、午前中になんとか太陽が出てくれた。
なめしばかりではなく、制作の上でも天候は多いに関係するので、今年の様に異常気象だと納期がオテアゲになる事もある。さすがにこれほど雨が続くとは・・・読みの範疇を超えていた。
明日・・・いや、明後日の発送か。

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サウスダコタも最近は雨や曇りが多い様だ。
向こうのラジオは夜間は音楽をかけているのだけど、8時前後(現地時間)になったらワウ・ラッターがかかった様な、奇妙な伴奏の賛美歌が流れて、DJが登場して、ノンビリと天気予報とイベント情報、そして売ります買います情報を延々と喋る。
やたらとalso〜が多い彼女の声の中毒になっている。テンポが素晴らしい。突然ブツっと話が止まって、あれ?放送途切れたかな・・・と思うとalso・・・で次の話になる。
しかも、この開始時間の8時頃というのが微妙で、いつも時刻が違うし、時報というものが無い。だからタイムテーブルが無いのかと思ったら、「15分後に〜の案内を・・・」とか言っている。
それにサウスダコタは朝が早いから(ラピッドなど、朝7時から開いているコンピューター屋があった)、8時頃に天気予報を言われても役に立たないんじゃないかな・・・・
僕が何度か出演した時も、DJはまったく時間というのを気にする風がなく、徒然なるままに、延々と下らない話を続けていた。その間、近くを通ったという人が「日本人見に来た」といってスタジオのブースの中に入って来て、どんどん話が逸れていく。
その当時のままの緩さを、今も作業しながら聴く事が出来るなんて、夢の様・・・なんだけど、時差の関係で僕が聴いていられるのは途中まで。

向こうでは、時間は、少なくとも人の上にあるものでは無いらしい。
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by oglala-beads | 2009-07-29 19:03

あきれる

新潟のnew dealの三原さんの親戚の結婚式が昨週末にあったらしく、新郎新婦へのプレゼントに、少し前に作業日誌で紹介したround keyholderを渡したそうだ。

「すごく喜んでもらえたって」
「うんうん」
「それがね、新郎新婦のその日の衣装と、なんと同じ色だったんだって」
「へ〜」
「知ってたんですかねぇ?って言われたって」
「ははは」
「いやあ〜、そんなことないだろうって答えたって」
「・・・」
「でもすごい喜んでたって」
「うんうん」
「奥さんが、やっぱり岡居さんは何か違うのよね〜って喜んでたって」
「外すって意味だったりしてな(笑)」

良かった良かった。ほっとする。
当たり前だけど、色が合ってたってのは本当、僕にとっては偶然。だけど世の中の偶然も殆どは神様の意図だと思う。だから神様が色を合わせたんだろう。なんとなく、その色じゃなければ駄目な様な気がして作ったから(この話、納品の際に電話で三原さんに言いましたが、三原さん、覚えてますか?ー笑ー)、命令されてたんだろう。それだけ祝福されてるんだよ。お幸せに。

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猟銃の所持許可制度をどうするのか興味津々で民主党の政策集を読ませてもらったが、その事には一切触れていなかった。
今日ちょうど担当の警察官が違う用事で来られたので、民主党が与党になった場合、本当に鉄砲の所持許可制度が無くなって現所持者が没収ということになるのか聞いた。
「おかしな話ですね。それ、どこから聞いた話ですか?いや、法律で決まっているものですからね・・・どうやっても無理でしょう」
なんだか謎が解けた気がする。民主党もそれをやるのは無茶だということは分かっている。実際に所持許可制度を無くそうと動いた所で阻まれて廃案になるのは明らか。でも「一応やってみましたよ」というのが狙いか。
今は鉄砲所持者は悪者扱いだし、叩いてもそれほど文句も出ない。殆どの国民は鉄砲が鳥獣保護の為にどれだけ役立っているか知らないから、例え廃案になってもよくやった!と拍手が起こるだろう。落としどころはそんなところか。
幼稚な・・・しかもなんと老猾な・・・

諫早湾が締め切られた時、いや、締め切られた後になって、つまりムツゴロウの干からびた死体がテレビで映されて国民の非難が殺到した段になって、マスコミを従えてノコノコ現れ、なんの権限も無い水門の担当者に「ちょっと!この水門を開けなさいよ!」と詰め寄っていた菅直人の厚顔無恥なご尊顔を思い出す。
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by oglala-beads | 2009-07-28 19:46

背負いカゴからはじまって

諸々の運搬を考えると、背負いカゴは便利だろうな、と思う。
僕の山のトレーニングにも良いし(中にウェイトを入れる)、ダムへのランニングや登山にコロを連れて行った時等、彼が疲れたら中に入れてあげられる。コロを連れて繁華街に出る時も便利だ。
配偶者も、週に一回、洋裁教室がてら市場に行くと、帰りは大荷物なので、「変じゃないかな?」と言いながらかなり欲しそうだ。まあエキセントリックだとは思うけど、俺だったら気にしないよ。

タツさんに聞くと、やはり竹で出来たものが良いらしい。早速ネットで調べると3千円ぐらいからある。日本製で良いものは1万円を超えているのだけど、それを見てしまうと、やはりそういうのが欲しくなってしまう。でもしかし、やっぱり贅沢だよな・・・
そんな風に二人で竹細工のサイトを、これ最高、あれ最高、と見ていて、二人とも竹細工がすごく好きな事に気付いた。でも、だからといって、自分で作りたいとは思わない。例えどれだけ上手く出来ようと、自分が作ったものではなく、プロの作ったものが欲しい。
「誰かオグララ好きな人で竹細工師、いないかな?(笑)ブツブツ交換で」
「でもそれだったら、頑張って早く商品作って、それで買えって話よね(笑)」
「ほんま、そう(笑)」


どうせなら地元に竹細工師居ないかな?と探したり調べたりしていて、竹工芸も被差別部落問題と結びついている事を知った。そういえば京都にも多い。昔は摂津にも多かったのではないだろうか。
ラコタや他部族を含むインディアンに対する差別問題は、日本での被差別部落問題をもっと顕在化させて根深く、深刻にした感じだ。

ラピッド・シティーで数えきれない位、ネブラスカで10回程か、僕をラコタ族だと勘違いした白人から露骨な嫌がらせを受けたことがある。何度かはまさに命の危険があるものだったし、また、他の何度かは日本人だというのが分かって掌を返す様な対応をされた。

詳しくは書けないが、ネブラスカのゴードンからシャドロンに行こうとしてスピード超過で警察に捕まった時は、よく問題になっている警察の人種差別問題の恐ろしさを身をもって知った。本当に殺されると思った。僕がラコタ族だったらどうなっていただろう。

僕の友人の一人の女性は、ラピッドでそういった差別問題を扱っている組織を運営していて、色々なケースを聞かせてもらう。
正直な話、恩人のデイ多佳子さんが、住んでいる間に危険な事が無かった事が不思議なくらい、恐ろしい話を沢山聞く。僕自身、車でラピッドを走っていて、左折待ちや走行中、一日一度は中指を立てられたりしたから、色々なケースが決して被害者が大げさに言っているものでないことは良く分かる。

居留地のインディアン達の福祉を支えるのは、そういった差別する側の税金だったりする。ましてや、居留地界隈の街に住む白人(特に農場主)は全米でも最も貧しい白人層だ。彼らにはインディアン達の様な福祉が受けられないどころか、その稼ぎがインディアン福祉の一部になるとあって、新車の良い車に乗っているインディアン(に見えた僕。現実にはレンタカー)が憎悪の対象となるのは、インディアンだからどうというよりも、理屈でもなく、とても良く分かるし、その境遇に同情すらしてしまう部分もある。


インディアンといい、皮なめしといい、そして今度の竹といい、自分は差別される側に立つ事が本当に多いと思う。しかし、結局のところ、自分は本来は差別される側では無い、というどこかで安心している部分もある様な気がする。そんな自分を見つめる時、太宰治が良家、資本家の出でありながら左翼運動に傾倒し、結局は自らの出自に悩み絶望したのも分かるところがある。
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関係無いが、背負いカゴではなく、背負い子というのがあるのだが、それを見ると楢山節考を思い出す。年老いた母親をそれに乗せて山に捨てに行くのはどれほどの無念であったろうか。僕の育った家は神戸市内だが、近くに通称で地獄谷と言われている場所があった。おば捨て山だったという。あれはなにも東北だけの悲劇ではない。案外身近に、数百年前まであった現実だ。
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by oglala-beads | 2009-07-27 19:17

達成

石井ダムまでランニング。重り無し。走り始めスネが痛かったが、8月末までの目標であった往復完走を果たす。折り返し点での一服という誘惑にも負けなかった。
お金を貯めるという事と納期以外は、本当に計画的に達成していってる。
「ラコタと一緒だよ。宵越しの金は持たないし、作業の質を重視する」
「そういうところも日本人でいてよね」

現在月末発送に向けて奮闘中。
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by oglala-beads | 2009-07-26 19:03

If you get lonesome come to see me in Oglala

昨日、北九州で雷神が暴れているそうだ、と書いたのだけど、現実には大災害になっていた様だ。
今年の梅雨は8月まで明けないという噂もある。10年以上前だったと思うが、雨ばかりで非常に寒い夏があった。野菜が随分と高騰した記憶がある。我が家はコロを筆頭に暑さに弱いものばかりなので、涼しいのは嬉しいのだが。


ラコタに移住する案は以前から真剣に検討していたものだが、近々となるとなかなか難しいものがありそうだ。足がかりとして日本人のパートナーを見付け、交代でラコタに常駐する計画もあり、ミクシで相手を探していたのだが、残念ながらその目的を果たす前に鬱陶しくなって止めてしまった。
丁度その頃にラコタ族の友人に誘われてアメリカのSNSに入ったのだが、その友人ともメールで話が出来るし、友人自体もあまり熱心にやっていなかったので、写真だけアップして放置している。
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その写真というのがこの居合の時のものなので、外人受けが良いらしく、会いたいだのなんだのというメールがかなり頻繁に来る。ダッダ〜ンみたいな女性もいれば、いかにもラテン的なグレープフルーツの人、東洋占星術みたいな人から、性格が綾波レイっぽそうな外見IKKOもいる。
時に引いて、時に鼻の下を伸ばしているのだが、配偶者に「何かの勧誘違う?」と言われて、なるほど!そうかもな!と思った。
でも結構アメリカのSNSは他も”気軽に直メくれよ!”って言ってきたり開放的なので、なかなか見分けは難しいな、と思った。
グレープフルーツには興味があるが、触らぬ神に祟りなし。


ラコタに話を戻すが、もう僕の友人達も大概は死んでしまって、僕を知っている人も本当に少なくなった。以前、文化交流のためにラコタに大勢の日本人を連れて行った時には、本当に(偶然に)見事な位、車を停める度に知人が湧いて出て来て鼻が高かったものだが。
なんといっても、向こうは平均寿命47歳なのだ。僕ももう40歳。友人は年上が多かったから、それも仕方無い。
最後の世代が去ってしまう前に、残った友人達とバドワイザーを呑みながら馬に乗って、夕暮れのプレーリーを散歩したい。

自分はラコタ族の文化の外国人継承者だ。その本分を忘れず、使命を遂行しなくてはならない。
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by oglala-beads | 2009-07-25 21:20

ゴムピンスパイク長靴と足袋の個人的レビュー

nuu-およびfunny impの制作進行中。目標月末納品。


アメダス雷レーダーによると、西の方、福岡辺りで今日は雷神が暴れている様だ。

そんな北九州から今日、ゴムピン地下足袋とゴムピン長靴が届いた。少し前の日記で軽く触れた、大蔵省の許可が出たら買おうと思っていたものだ。

兵庫県の山は低くても傾斜がかなりキツイのでスパイクは必須。だが恐らく9割方が植林で土壌が痩せているため、ガレ場まではいかないにしても石や岩だらけなので、逆にそういう場所では金属ピンのスパイクは怖くて仕方無い。
実際、僕の猟隊の山の一つ南で、それが原因の滑落で暴発事故があり、本人が亡くなっていた。
さらには猟隊の先輩も金属ピンの長靴で川を渡っている時に滑って(うちの猟場は川を渡る事が多い)腰を強打し、鉄砲も大破したことがあるそうだ。僕も昨猟期に川で皮を洗おうとして滑り、岩の上でトムとジェリーの漫画みたいに何度も何度もツルツルツルツル足を回転させて、自分で笑いながら川に落ちていった事がある。

生きる為に殺さなくてはならないのなら、最大限の努力をして相手の苦痛を取り除く努力をする義務があるし、自分自身も生きて帰る為に、出来る範囲で精一杯の努力をすべきだ。
それで猟装も自分の経済状態で許す範囲で要不要を取捨選択して来猟期に備えている。
例えばGPSは単独猟の際に便利だとは思うが、自分には贅沢だし、それよりも自分が入る山を徹底的に研究したり、師匠のタツさんや吉井さんみたいに、下から山を見るだけで頭に山の地図が出来上がる能力をつける努力をするべきだ。ただ、それでも僕は初心者なので色々と考えた結果、赤いビニールテープを買い込んだ。迷わないために、これを要所要所の枝に貼付けながら歩くということだ。

だが靴だけはしっかりしたものを・・・ということで色々と試したし調べたりもしたのだけど、例えば同じ兵庫の山でも、一つ北に行くだけで様相が変わり、今度は雪をメインに考えなければならなくなるので、結局は自分にとって何が必要なのかを自分自身で取捨選択して、自分の理想を固めた上でネットで検索したら、そのものズバリが販売されていたので早速大蔵省に頼み込んでいたのだ。

届いたのが14時過ぎで、しかも雨の気配のする状態とあって、イノシシに出くわす可能性が非常に高くて躊躇したのだけど、早く試したくて菊水山に飛んで行った。
北コースから登る。登山道入り口から、あまりに濃いイノシシの匂いと気配と跡にひるむ。登り始めてスズを忘れたことに気が付く。あらためて自分は丸腰なんだぞ、山では一番弱い存在なんだぞと言い聞かせ、慎重に足を運ぶ。小さく勢子声を上げながら、時折手を叩いて存在を知らしめる。それでもついに途中、「ああ、これはもう駄目だ」と思う気配を感じて引き返す事にした。
引き返そうとして10歩ほど後ろ向きに下がった時、引き返したポイントが尾根の様に膨らんでいたのだが、そこから次の膨らみまでの間の右手登山道横を下に向かって(?)豚の様に巨大なオスのイノシシがガサガサいわせながら逃げて行った。
まさに、あと10歩程足を運んでいたら、ヤツの潜んでいたすぐ真横を通った事になる。
あれだけ音を出して歩いていたのに、何てヤツだ・・・事故が起こらない方が不思議だ。多分前に僕を威嚇した例のヤツだろう。

・・・ということがあったのでナカナカ足袋に集中出来なかったのだが、逆にこの足袋は本当に完璧で、普段の運動靴やピンスパイクだと滑って歩けなかった石の舗装がしてある登山道でも全く滑る事がなく、対イノシシの方に完全に集中出来た。

先に書いた様に、誰にでも勧める訳ではないけど、条件の合う人には本当に奨められる。逆に雪が多い場所とか、原生林が多くて落ち葉が多いところではやはり金属ピンが良いのではないかと思う。
ゴムピンは思った以上に柔らかく、軽く触ってもクニクニ曲がる。なのでアスファルト等で擦った時のピンの耐久性が気になる。しかしアスファルトでのグリップも強力なので、長靴の方なら雪国の人にも良いかもしれない。去年、金属ピンの靴で中華料理屋に入って、ここはスケートリンクか?と思ったが、そういうこともゴムピンなら無いだろう。ちなみに雪国でミツウマや弘進ゴムが支持されるのはそのゴム質な訳で、新潟のNEW DEALの三原さん曰く、流行りのHUNTERとかの天然ゴムは新潟の冬に耐えられないそうだ。気温的な面も勿論だが、恐らく塩カリの影響もあるのだろう。このゴムピン長靴が最低適応温度を何度に設定しているか、今度メーカーに問い合わせてみようと思う。

両商品とも詳しくは下のリンクから飛んで、販売店で見て欲しいのだが、フィット感は非常に良かった。足袋自体買うのが初めてだったので、近所のホームセンターに行き、一番メジャーな力王の通常の足袋を試着した。僕は通常長靴なら25.0を選ぶので最初25.0を試着したら、あまりにピッタリで靴下を履く余裕が無かった。それで25.5を試すとパイル等の厚手の靴下を履いてピッタリっぽかったので今回も25.5を発注した。印象としては非常に薄い軍足1枚分、力王よりゴムピンの方が大きい様に思ったが、それでもやはり25.5がベストだと思う。
長靴の方は、最後は販売店の方に相談に乗って頂いてL(25.5~26.0)に決めたのだが、良い具合で、25.5の足袋と併用しても違和感は無さそうだ。中敷の下にもう1枚中敷を入れたらさらに良いと思う。また、この長靴は非常に良く出来た防水のファスナーが着いた仕様なので、足首の部分が締まっている。なので、足首が泳ぐ事で下り斜面で親指が痛くなる事も無さそうだ。実際ミツウマの防寒長靴は足首周りがスカスカなので、ヒザパッドを足首の前部に取り付けて着用して、下り斜面で親指を痛めない様にしている。

長靴のサイズは難しく、同じメーカーであってもフィット感は違うから、例えばミツウマであってもグリーンフィールドではM(25.0)でブカブカで、最初は中敷を3枚重ねて、靴下も作業用の分厚いのに軍足の2枚着けてピッタリなのが、ライナーのせいか林業用NSキープ艶半長の場合は軍足のみだと高さがブカブカで厚いのを同時に履くと長さがキツくなる。
だが、このゴムピンのシリーズは概ね自分のサイズで選んで大丈夫だと思う。

全く関係無いが、最近の長靴ブームでミツウマも直営店をヤフーに置く様になったが、そこのサイズワンポイントアドバイスというのが適当で首をひねってしまう。前述の2足のアドバイスが何と一緒!実際にこれを履いて山を歩いた経験無く書いているのだろう。つまり商品を実際に使っている現場の声を聞いた事の無い、単なるウェブ担当者の書いた事なのだろう。こういう筋の通らない事は、ミツウマにはして欲しく無かった。数年前に僕が本社に問い合わせた時の様に、「近畿ですか!いや〜、近畿では売ってません。申し訳ないですが・・・」という硬派なメーカーで居て欲しかった。


今回のレポートは長靴好きなのでとても長くなったけど、興味ある人多いと思うのでご参考に。最後にこのゴムピン・シリーズを販売している店舗のリンクを貼っておきます。地下足袋屋.COM teacup支店。トップページに動画へのリンクがありますが、とても面白いというか人柄が出てて好感持てるので、是非見てみて下さい。通販での対応もとても良く驚く程早く発送してくれました。
あと、中に履く靴下は日出手袋工業の五本指ソックスシリーズがおすすめです。


あー、長かった。疲れた。自分とこの商品の説明より長いとは、これは一体どうゆう事だ?
あ、ハイハイ。皮なめしなんかの洋書のレビューも、またタイミング見て書きますって・・・
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by oglala-beads | 2009-07-24 19:47

迂闊にうなずけない

本日は親孝行の日ナリ。


取扱の店を増やすのは念願でもあるし、商品を見て頂ける機会が増えるのは良い事だ。でもうちの様に制作数が限られている場合、よほど思案しないといけないだろう。現在でも納期が遅くなっているのに、取扱店を拡大すれば、本当に大切にしなければならない相手を結果的に失う事にもなりかねない。最後は相手の人間性が決め手か。
もはや自分とアシスタントだけでは難しくなってきている。日々忙殺されて本来やり始めなければならないことが出来ていない状態。計画を前倒ししてラコタの作家を迎えるのか・・・一般事務役を入れるのか・・・いずれにしても何かしらの問題がある。自分達自身が何年かラコタに住む・・・というのも今なら最も効果的な選択肢の一つかもしれない。
色々な要素が交錯して、まさに今が思案どころだ。
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by oglala-beads | 2009-07-23 23:12

歳なんだけれども

nuu-、medicine necklace pouch進行中。

ブログを見たデイ多佳子さんに「もう歳なんだから〜」と言われて笑ってしまった。そうそう、もういい歳なんですよね。身体は毎年衰えていくのに感覚が昔のままだから。

でも、本人必死なんですよ。生きて帰りたいし、出来るだけ苦しませずに仕留めたいから。エゴなんですけどね。
こっちが殺してる以上、いつ逆に自分が殺されても文句は言えないでしょう。常にその心の準備は出来ている積もりです。
でも、やっぱり生きて家に帰ってコロと配偶者と温かいごはんを食べたい。笑顔で他愛の無い話がしたい。今現在、自分が生かされていて、それが出来ている事に感謝でいっぱいです。
自分の命が奪われる事は、何も猟だけでは無いけれども、抵抗するための準備が今出来て、そして必要なのは猟の事しか無い。
自分が殺しているだけに、死が身近で、生半可な気持ちのトレーニングでは無く切実です。
腰の辺りにあった銃を構えて引き金を引くまでの時間が0.5秒だったらイノシシの突進に勝てるかもしれない・・・等。
毎日が必死。

そんなにしてまで自分で皮を獲る必要があるの?
あります。僕にとっては。
みなさんは鞣しというところまで行ったら、猟っていうところまで辿り着くのは早いと思うでしょう?でも実際は、ものすごく遠いんです。
鞣しなんて誰でも出来るんですよ。環境があれば。そんな大げさな決心も必要ない。
革をやっている人間なら鞣しに興味持つのは当然だし、自分でやってみたとて何の不思議も無い。
だから細工から鞣しまで、近いとは言えないかもしれないけど、遠くは無い。でも鞣しから猟まではものすごく断絶した谷がある。
でも、それを飛び越えないと得れないものは、ありましたよ。僕にはね。
後悔はありません。

さて、そんな今日のトレーニングは上半身の持久力の筋トレ。
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by oglala-beads | 2009-07-22 20:59