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個体差

材料の制作で、個体差に苦しんでいる。
ここで言う材料とは、鹿の身体のどこかを使って作るもの。

現在は、皮を革として、角を各種金具代わりに、そして新しく骨もパーツとして使い始めた。

皮に関しては、ニホンジカは薄いので、出来るだけ大型のものを使う様にしているのだが、そのため高齢の鹿が多く、中にはとんでもなく鞣しにくいものがある。尻、腹、首とで、まるで違う個体なんじゃないか?と思うぐらいに性格が違う。鞣しきれずに泣く泣く首部分を切り落とした皮も今までで2頭あった。今やっているのもまさにそれで、今後こういう個体に当たった時にどうするか、大きな課題だ。

角に関しては、主にポーチ等のストラップの取り付け部等に使用したりしているのだが、これも内部がスカスカな個体があったり、逆に大振りでもしっかり詰まっている個体などもある。これは叩いた時の音で大体の事は分かるので、死んだ個体が何頭かある場合は選べるけど、狩りの時には分からないので、手に入ったものを有り難く使うしか無い。

新たに、チェインのフック部分として、骨を使う事になった。骨は角に比べて弱そうなイメージだが、良い部分を見繕ってキチンと処理をすれば、角よりも強い様に思う。このフックに関しては、また改めてどこかで詳しく。
その骨だが、これも様々で、中には骨粗鬆症にかかっていると思われる個体もある。チェインのフックをとるには、足の一番大きな骨が必要なので、一頭で4本しか取れない。そして個体によっては使えないものもある。使えるものでも、一本の骨から4本程度しかとる事が出来ない。


ものすごく不合理で不採算なことをやっている様だ。採算に関しては年末〜年始辺りに一部商品の値上げを検討中だが、不合理なことに関しては、こんなものだとあきらめるしかない。逆に一頭一頭が全く違ったものであることを面白く思う事が出来ない様では、こういう製作は出来ないだろう。また、不合理ではあるけど、やっていて妙な充足感がある。出来上がりも何だか妙に格好良い。イメージ的には、より昔のラコタの工芸に近づいている感じだ。
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by oglala-beads | 2008-07-27 16:24

マムシ狩り2

マムシ獲りの二回目に出かけて来たのだが、またしても発見することが出来なかった。

当日は非常に暑い日で、朝方に雨が降った。昼からは薄曇りだが晴れで、湿度が高く、探しているこちらが熱射病になるほどだった。
日中は石積みがしてある川岸をメインに散策。途中マムシ笛を使っておびき寄せもやってみた。
日が暮れてからは、回りの超近距離を鹿の声に囲まれ、目の前でイタチの番にじゃれつかれたりしながら、川沿いの林道を上がった。

こんな完璧なコンディションで、いったい何故・・・

帰りの車の中で、熱射病で回らない頭で、本当に色々と考えた。

僕は今まで、特に鞣しや狩猟関係に関しては本当に幸運が重なって、引っ張られるようにして順調に歩んで来たと思う。良い人との出会い。そして良いタイミング。
それ故に、慢心が生まれてはいなかったか?なめてかかってはいなかったか?幸運の上であぐらをかいてはいなかったか?

一番最初に考えたのは、正直言うと「自分は狩りが向いてないのかもしれない。神様が自分に殺しをさせたくないのかもしれない」という事。

しかし、すぐに、自分の根拠の無い自信、「行けば必ず獲れる」という慢心に思いが至った。

と、まさにその時

「お!?」
「?」

一緒に行った友人が車をUターンさせた。

「いや、・・・なんかヘビがひかれてましたよ・・・・ほら、あれ」
「おお!マムシだな!?あの短さ、あの太さ」
「ですね〜。やっと、って感じっすね〜」
「ひかれたばかりだな。臭いも出てないし、ラッキー」

発見したタイミングがタイミング。
神様に「その通り」と言われている様なものだ。

マムシ狩りに行くというので、考えうる限りの準備はしていたが、今にして思うと馬鹿な事に、マムシの身体については何も知らなかった。例えば変温動物なのだから、何度以上になった場合は身体を冷やす必要があるとか。夏眠に入るのかどうか等。

獲物の習性を徹底的に研究して、再挑戦してみたいと思う。
「あそこはマムシがゴロゴロしてる」と聞いていたが、習性を知らずに滅多矢鱈と歩き回っても駄目ということだ。
何事も、そんなに甘いもんじゃないんだ。


「・・・あ、もしもし?・・・ああ、大丈夫。今、帰ってるところ。・・・獲れなかったんだけどね、今、一匹拾ってん。・・・え?・・・拾ったってところが俺らしいって?・・・そんな笑うなや・・・」


獲物の皮は現在鞣し中。沢山獲れたら商品に使おうと思っていたけど、まあそれは来年かな。

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by oglala-beads | 2008-07-19 16:19

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いつの間にか、完成している革が残り少なくなっていた。

ニホンジカは小さいので、一頭鞣してもすぐに使い切ってしまう。大きなポーチを一つと、小さなポーチを二つ。残りの部分でレイジーブレスやメディスン・ネックレス・ポーチなんかを作る。それ以外の部分をフリンジにしたり、小さな商品のパーツに使ったりする。だから、ほぼ捨てる部分は無いのだけど、パーツを切り出した後のほんの小さな革が出ると、「待ってました!」とコロが飛んで来て「くれ」と言う。
実はコロは僕の鞣した革が大好物なのだ。売ってる革は食べないので、やはり天然素材で鞣しているからなのだろう。こちらとしても、ケミカルをまったく使ってないし、過程を知っている(自分で鞣したものだから当然なのだが)から安心して食べさせることが出来る。

まあ、つまり、愛するコロに食べ物としてあげる事が出来る程に安全な革なのですよ、というPRなのです。こういう言葉に乗せられてはいけません。単に作者の趣味ですから。


さて、その安全革の残りが少なく、頂いていたオーダーに使える部分が無くなったので、暑い中、何枚か作業途中の革を再開させることにした。
実は数日前から体調が悪くて、そのせいかエビでひどいアレルギーが出たり、他にも諸々と大変だったのだけど、自然相手の鞣し。こちらの事情を考慮はしてくれない。

そういえばアシスタントも鞣し途中の革が一枚あった。鞣し液に使う卵がもったいないので、一緒の鞣し液を使って同時に鞣す事にした。
卵なんて10個で特売行けば100円強、下手すると99円で買える。ケチるなよと思われるかもしれないが、問題はお金ではなく、なんというか、うまく言えないけど、無精卵とはいえ、せっかく鶏が我が身を削って生み出したものだからね。・・・けちってしまうんです。最終的に出来たものは「鹿の革」になってしまうのだけど、卵もその一部だからね。僕としてはそこもPRしときたい。

通常、一枚の革を鞣すのに使う卵は20個。でも僕は6個で鞣す。その分、鞣しに消費する体力は桁違いに大変になってしまうのだけど、身体を動かして汗かいて無心になってる内に革に心がこもっていく気がするし、「これぐらい頑張ったんだから、革も卵も成仏してくれるじゃないかな〜」とも思う時もある。まあ、これは表向きの「精神性」みたいなPRですが、実際は何も考えてないんです。単にケチなだけ。のせられないように。

てことで今日は僕が2枚、アシスタントが1枚、各々ドレッシング(鞣し液の浸透)、余分な部分の削り(グレイニングとメンブレニング)、絞り(リンギング)、をやった。僕はそれプラス1枚をソフトニング。
6個の卵でこれだけ出来たら、ケチとしては、かなり本望だ。

ところでアシスタントがアシスタント日記で今回の鞣しについてかいているけど、まあそれは、すべて手作業のなめしがどれだけしんどいか・・・というPR。しかし僕からすると、ずっと机の前に座って色やデザインを考えて作る、本業のビーズ細工の方が余程しんどい作業なのである。


h-110407-120:3rd ソフトニング
h-110407-110/2:2nd ドレッシング
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by oglala-beads | 2008-07-12 20:40

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by oglala-beads | 2008-07-01 18:31