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満足のいくスモーク

革番号h110407-110/1。
新潟のNEW DEALからのポーチのリクエストに合う革が無かったので、手持ちのスモーク前の革何枚かから、この革を選んで、深い目のスモークをかけることにした。

スモークは現在、ブロックの燻製材を使用してやっているのだけど(アシスタント日記参照)、最近どういう訳か、一定の濃さまでいくと、そこからはどれだけ燻製材をつぎ込んでも色が濃くならないという困った現象が起こっていた。

通常、スモークが乗らない際に考えられるのは、
1、煙の量が足りない。
2、革にグレインが残っている。
3、内部まで鞣せていない。
というところが考えられる。

ということで、この革は鞣しの際に、3の内部までという部分に主眼を置いていた。通常は革に固さを出す為に、逆に芯を残して鞣し上げていたのだ。

2に関しては、ある程度のグレインを残して、色むらを出して鞣し上げるのが僕の好みだし、色が定着しにくいのは残存グレインがある場所だけなので、これがそもそもの原因とは考えにくく、今回は対処しないこととした。

その上で、1への対処として、通常ならスモーク材の端から火をつけて、長い時間をかけて一つのスモーク材を燃焼させていたのを、上からの面に火をつけて一度に出る煙の量を増やすことにした。イメージ的には線香の全面に点火してしまう感じだ。

また、当日の風向きや革内部での気流等を計算して、スモークに挑んだ。

が、それでも深い色に仕上がらない。燻製材を2本使った段階で、まだほんのりのした、アメリカでの基準でゴールデンと呼ばれる色目。今回はそれよりも3段ほど濃い、バーチとかダーク・ブラウンとか呼ばれる濃さまで持っていく必要がある。

ところでアメリカでは現在、濃い革に仕上げるには、スモークに頼らないで、クルミ等により染色してしまうのが流行となっている。確かに仕上がりも綺麗だし、表面の革質変化も少なくて済む。
が、僕の場合は、革の表面の脂をスモークをかけることで飛ばしてしまうことも目的の一つだし(表面の脂が多い革はビーズ作業に向いていない)、染色で得られる濃い色の雰囲気が嫌いなのだ。特に経年変化した際の色の劣化具合が嫌いだ。退色が早いので、修理等で同じモノを制作する必要がある際の対応が取りにくい。


注意をしていたのにまたしても色のノリで上手くいかない。

そこで作業を最初から見直してみた。最初に考えたのがスカート(革とスモークボックスを繋ぐ綿の布。通常はシーツ等を使う。僕は古いTシャツを使用)からの煙漏れ。
これはアメリカのテキストを見る限り、煙漏れは問題では無いらしく、逆にそれによって煙の具合を見るとのことだった。
しかし、まずここから漏れる煙を完全にシャットアウトして、煙逃がしを計算した場所に開けることにした。

次に、スカートと革を繋ぐ位置。やはりアメリカのテキストでは首部分で繋ぐとある。これはもっとも厚みがあって煙が入りにくい首部分を下にもってくることで、より煙を浸透させ、浸透しやすい身体の後ろ部分とのバランスを取るためという事だろうと僕は理解している(理由はテキストには明記されていない)。
しかしながら、首は細いので、ここでスカートを繋ぐと、一端煙の来る口を小さくしてしまうことになる。どうしてもスモークボックス内に煙が一度戻って、革内部の空気の対流を妨げていて、それが上手く染まらない理由なのではないか?
その証拠に、色むらが結構激しいのだ。煙が節々まで行き渡っていないのが分かる。
そこで尻でスカートと結合し、さらに大きな面でスモーカーからの煙が直接一番上まで行く様に若干革を切り取って、尻〜太ももでスカートと交わる様に仕上げた。


効果はてきめんで、一本のスモーク材で、非常に深い色に染まってくれた。
このやり方だと、多分2本程スモーク材があれば次回から同じ色に染まるだろう。


アメリカのテキストが間違っているという訳ではなく、煙に力がある場合(桜や樫等の高密度の樹を焼いて大量の煙を出した場合等)はその方法で良いのだと思う。
何事も臨機応変だということだ。人のセオリーをそのまま用いるのではなく、何故それが必要なのかを一つ一つ考えて自分に合ったものに変えていく必要があるだろう。


ただ、今回のこの方法は、今後日本等、住宅事情を考えないといけないアーバン・アボ・タンナーにとっての、基本になるだろうと思われる。
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by oglala-beads | 2008-08-17 15:57 | 革なめし関連

返答

今週は出ずっぱりで、先週までの制作量を相殺してしまうような勢いだった。
また、問い合わせも多い週だった。
OGLALA商品だけではなく、革に関する問い合わせも多かった。

皮をなめす、ということに興味を持つ人が増えてきたのか、シンクロニシティーなのか、同じ様な質問のメールを今週何通か受け取った。ここでまとめて返事させて頂きます。ちょっときついことを書きますが、最後まで読んで頂くと真意は分かってもらえると思うので、長いですがどうか最後まで。


全員に共通しているのが、要するに「自分に出来るか」ということ。

申し訳ないのだけど、それはこちらでは判断しかねます。周りに迷惑をかけない環境であるかどうかと、どれだけやる気があるのか。それ次第ではないでしょうか。薬剤が入手出来るかどうかも、それに準ずると思います。

次に漠然と「教えて欲しい」という方も居ましたが、正直な話、漠然と「教えろ」と言われても困るし、迷惑です。
こうやってブログ等、色んな所で情報を提供していると、教えたがりで無償で情報を提供してくれるいい人、みたいに見られます。しかし、僕は相当な人嫌いで、自他ともに認める頑固で人の好き嫌いが激しい。故に誤解を解き、活動を分かってもらうために、このブログを書いています。

僕が「鞣す。自分でやる」と決めたとき、日本には情報が全く無かった。書籍は絶版。ワークショップも無し。ウェブ上にたまに出てきても、よく精査されていない間違った情報ばかりだった為に、しなくても良い苦労もした。幸い僕は英語が使えるので、アメリカから情報を引っ張ってきてなんとかしたが、先駆者の責任として、後から情報を探す人が困らない様、ネット上でこうやって検索にも引っかかりやすい様にし、技術情報は隠す事無く公開している。教えてくれという以前に、このブログを隅から隅まで熟読されたらいかがでしょうか。どんなテキストよりも丁寧で分かりやすく、大きな写真まで付けて解説しています。

あくまで僕の意見ですが、「出来るか」と人に聞かないと分からない時点で、やめておいた方が良いのではないでしょうか。鞣しに関して言うなら、それで途中で投げ出してゴミとして破棄されてしまうとしたら、その皮を提供してくれた命に対して、申し訳ない事だと思います。だから、あなたがどこまで本気か分からないのに「出来るよ」などと言う気はありません。

別に命がけでかかる程、鞣しは難しい事だとは思いません。でも、僕は一枚皮を受け取った以上は、命がけで鞣し上げる覚悟でやっています。大げさではなく。だからこそ、僕に何かがあっても引き継ぎが出来る様、アシスタントに全ての知識を与えています。その覚悟で臨まないと、革を提供してくれた生き物に対して顔向けが出来ない。その覚悟が供養になると信じている。そういった供養の無い革を使った商品をお客さんに出せない。これは自己満足の領域だから人に押し付ける気は無いけど。


偉そうな事を言っていますが、自分も最初の鞣しにあたった際、自信満々でとりかかったにも関わらず、途中で挫折しかけました。

例の熊の際、ナイフで手を貫通しかける事故の時です。

事前に万全を期していたものの、全てが想像を超えていて、まったく上手くいかない上に、臭い、音、そして血だらけの作業。近所への配慮から、それは凄まじいストレスでした。
食事も、油の臭いを嗅ぐと、熊の脂の臭いとリンクしてしまい、強烈な吐き気に襲われて、まともにはとれませんでした。
その上に雨が降り、季節外れの嵐で全身ずぶ濡れの中での重労働に、頭がボゥっとしていた時の一瞬の気の緩みで、傾いた足場に付着した熊の脂で足を取られたのが事故の原因でした。

僕の本業はきわめて細かい作業なので、手の怪我は作家生命を脅かします。
「もう駄目だ」そう思って、皮をくれた群馬の熊猟師のタツさんに「ごめんなさい。山に返してやって下さい」と電話をしました。きっと「仕方ないね」と同意してくれると思っていたのですが、案に反して「いや、岡居さんは途中で投げ出す人じゃないでしょう。自分、信じてますから。ちょっと休んでまた再開して下さいよ」と取り合ってくれませんでした。その時は正直言うと、「自分は作家としての責任があるんだから」と、もう絶対にやめるつもりだったのですが、数日後、タツさんの「なにか」が心に突き刺さっていたのでしょうね。抜糸が終わる前から、鞣しを再開していました。

あの時のタツさんの「なにか」が無ければ、完全に挫折していたと思います。


アドバイスを求めてきている人に、随分ときつい事を書いていると思います。でも、やるのなら、命を奪ってそのパーツを使っているのだから、そちらもそれなりの覚悟でやってもらいたい。これを読んで、「なんだ、このヤロウ」って思うなら、根本的な考え方が違うんだから、僕には聞かないで欲しい。「もっともだな」って思ってくれるなら、安易に僕に質問してくるよりは、まずはこのブログの過去ログを全部読んで答えが隠れてないか探して下さい。その上でなお、どうしてもここが分からなくて不安だ、っていう事があれば、初めて質問して下さい。ただし、その際は神戸まで来て、実際に横で見て会得する覚悟で。


色々と思われる事を覚悟の上で、時間の無い中で書きました。これが、僕がタツさんからもらったのと同じ「なにか」になって、心に届いてくれれば、、、と念ずる次第です。命を提供してくれているもののために。


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ここに来て、マイマイガの幼虫が増えてきた。去年の大発生に比べれば可愛いものだが、それでも彼らの落下傘部隊には毎回驚かされる。

今週、初めて鞣し中に蚊に噛まれる。

現在、冬の牝鹿のブレイニング中。大きかったから年寄りかと思いきや、薄かったので若い牝だろう。
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by oglala-beads | 2008-05-18 11:00 | 革なめし関連

ドイツ系

群馬の鹿を漬け込み始めてから、20日が過ぎた。土曜日にグレイニングをしてみたのだが、まだまだ。首界隈はびくともしない。かなり頭よりで皮を切ったので、多少はトリミングをするとして、また前回編み出したナイフ・グレイニングをやるとしても、ともかく毛が落ちてくれない事にはどうにもならない。
これは水上の鹿が特別やりにくいと言う訳では無く、12月15日に始めた丹波の鹿が同じペースで進んでいるので、単に水温の問題と、この時期の鹿の毛根の深さの問題だ。
配偶者の鹿のみ、睨んだ通りに早く漬かりきろうとしている。

群馬の鹿と丹波の鹿には、そう大きな違いは見受けられない。同時期の鹿同士で比較すると、厚さも毛の色も同じ位だ。大きさは、特に横幅が群馬の方が相当大きいのだが、これは多分ベルクマンの法則によるものだろう。
ところが、ひとつだけ群馬の鹿には、僕が今まで経験した事の無いものがあった。それは身体の数カ所についている傷だ。長さは大体5センチより上。かなりの切り傷だ。首と腕と尻にあった。これは今まで、丹波の鹿には見た事の無かったものだ。アメリカの鹿には、クーガーやグリズリー(?)等につけられた引っ掻き傷があるのをよく見る。ただ、今回の傷はそれとは明らかに違う。動物に襲われてついた傷は、数本のラインであるのに対して、一本のラインで、しかもちょっと深いのか、鈍い刃物の傷の様に幅も広い。恐らく、雄同士の闘いによって、角で傷つけられたものではなかろうか。この鹿は撃った小野さんによれば、ハーレムの中の最大の雄だったそうだ。
ただ一つ不思議なのは、そういった傷は鹿の絶対数が多い丹波でもあっても良いと思われるのに、丹波の鹿では見た事がないのだ。
この傷は一体何なのだろう。

ところで、今回の鹿は、柳川瀬さんが「非常に大きい鹿です。最大です」と仰っていただけあって、本当に群馬のものと見間違う程の大きさだ。しかも毛の感じが他と違って群馬のものと同じ色とたてがみの長さがある。
タツさんや水上の猟師さんは、こういった色が黒くて巨体を持つ鹿を「ドイツ系」と呼んで通常の鹿と区別している。見た目だけでなく、肉の味や匂い、解体した感じも違うそうだ。
だとしたら、この丹波の鹿もドイツ系なのだろうか。
昔、西洋のハンターが猟のため、ヨーロッパのアカジカを輸入して東京界隈で放したと聞く。それが交雑していったものがドイツ系だろうと思うのだが、もしかしたら、その交雑種が丹波にまでも来ているのだろうか。
僕自身、淡路島、紀伊半島で異常に真っ黒で巨大な鹿を何度か目撃している。神々しい程の存在だ。
あれは一体、どういった種類なのだろう。
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by oglala-beads | 2007-12-30 17:51 | 革なめし関連

水上の鹿、丹波の鹿

またしても作業日誌をさぼっていたので、また書き始めました。
載せなきゃいけないものが結構溜まってしまってます。
てことで、作業日誌もよろしくお願いします。


12月に入ってすぐ、タツさんから小包が届いた。
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中には、タツさんが育てたナメコや、舞茸、味付けして下さったシシ肉やシシのモツなどと共に、今回の猟で獲れた熊の肉と脂、そして鹿の肉。更にはその鹿の皮が入っていた。冷凍して送ってくれる様に頼んでいたものだ。


ということで、早速鞣し開始。サイズを測ってみると、目測通り140センチジャスト。ただ、140「しかない」とは到底思えない程に重く、そして横幅があり、すごい迫力だ。
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横部分の肉を落とそうとすると、ビームの上を滑り落ちてしまうぐらいの大きさとサイズだった。
フレッシングを完了させて、ソーキング(水漬け)にかかったのだが、バケツには収まらなく、熊用のタライに入れた。
気温、水温が相当下がってしまったので、なかなか漬かりきらない。あまり水温が低い中に長時間漬けておくと、漬かりきる前に皮が痛んでしまうので、本来ならお湯を使うのだが、すぐに冷めてしまうし、今後の事もあり、毎回は出来ないので、普通に水道水を使っている。
つけ始めて今日で一週間を過ぎている。ちょうど今日試しにグレイニングをしてみたのだが、まだ所々準備OKといった感じで、あとさらに1週間はソーキングさせる必要がありそうだ。
皮の厚さは、今のところ、思った程では無い印象だ。だから一体何がこんなに重くしているのかがよく分からない。
心配した程は毛根は深くなく、逆にグレイン(ギン)層は相当薄い。全体になめしやすい皮というイメージがある。


また、先週は丹波姫もみじさんにおじゃまして、皮を二頭分と、取っておいて頂いていた背中の腱、そして前脚の腕の骨を2本もらって来た。
前脚の骨は、鞣しの際、スクレイパーにすることが出来る。肉だらけだったので、コロに掃除をお願いした。
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背中の腱は数十頭分あった。手間だっただろうに、有難い事だ。早速処理にかかるため、現在強制乾燥中だ。充分熟成させて、また水で戻して、掃除して再び乾燥させる。
皮は、今回は「岡居さん、非常に大きな鹿が入ったから、皮、取りに来て下さい」とわざわざ電話を頂いたぐらいなので、本当に大きなものだった。丹波では最大級だろう。
持って帰るとき、軽いなというイメージだったので、期待してなかったのだけど、家に帰って拡げたら130位に見える。計測すると、やはり130を少し越えるほどあった。しかし水上のものと10センチ弱程しか変わらないのが信じられない位、軽くて小さく感じる。やはり横幅なのだろうか。
この鹿は、昨日フレッシングにかかった。非常にやりやすい皮だった。30分程でほぼ全ての脂肪はおろか、メンブレンまで取り去る事が出来た。

今回もらったもう一頭の皮は、キメが細かく、首部分が無かったものの、程よい大きさで厚さも良く、やりやすそうだったので、前から「一頭自分で完全に鞣してみたい」と言っていた配偶者にやらしてみることにした。
ちょっと前までは血を見るのにも抵抗があって、僕が鞣しをやるのにも反対だったのが、よくここまで来たものだ。楽しそうにフレッシングにかかっていた。僕の6倍ぐらいかかっていたけど、それを見ていて、「あ〜、自分もこんなだったなあ」と感慨深かった。
一番難しい乳首の部分を一カ所小さな穴を開けただけでフレッシングを終わらせていた。

自分で鞣した革で、自分の手で自分のカバンでも作ってみたらいいんじゃないかな?と思っている。
素敵でしょう?

配偶者のこの鹿、首部分の付け根で切られていたため、他の鹿と同じ計測は出来ないのだけど、おそらく首が付いていたら、115センチぐらいある大型のメスの様だ。

さて、今回頂いた皮から、要望を出していた、トレーサビリティーがしっかりするようになった。
つまり、獲った人、獲った場所、獲った日時なんかがしっかりと分かる様になった。
これらの情報を、現在準備中のウェブに、鞣した鹿毎に番号をつけて掲載しようと思う。そしてOGLALAの商品にもタグ等を付けて、どの鹿を使ったか、番号を入れるつもりだ。


タツさんの指導を受けながら、配偶者に熊の脂の抽出を任せた。溶けている時はオレンジ色で、凝固したら乳白色の、良い脂が出来上がった。火傷や傷や荒れに良く効く薬になるのは勿論、美容にも非常によいそうで、新地のママさんなんかが使っていると聞く。僅かな量しか抽出されず、30ccで1500円以上と非常に高価だが、極僅かな量で結構伸びるので、案外長持ちする。
僕も、熊の鞣しの時や、ちょっと前に指を切ったときも、すぐに熊脂を使ったお陰で、特に膿む事もなくすぐに完治し、今では傷跡も分からなくなっている。さすがに切ってしまった神経は元には戻らず、今でも右手の小指の感覚は無いのだが。


昨日はタツさんに送ってもらったシシモツを食べた。焼き肉にしてみた。「これ喰ったら、ブタなんて喰えなくなる」って言っていたのが本当によく分かった。というのも、一緒にブタも食べたから(笑)。脂の質が違っていて、イノシシの後にブタを食べたら、家畜であるブタに申し訳ないので美味しく食べたけど、実際に気持ち悪くなってしまった。美味しく頂きたかったので、ブタは後日ということで置いておいて、本日美味しく頂いた。


新しい鹿の番号
水上 g120607
丹波 h121507
       h121507y(配偶者用)

前回の鹿の番号
h110407-120
h110407-110/1
h110407-110/2
h110407-90
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by oglala-beads | 2007-12-16 22:54 | 革なめし関連

ナイフを買う

鞣し途中の湿った鹿革に穴をあけるのは、結構難しい。
でも、意外や意外。ビクトリノックスに付いている小さいナイフだと、面白い様に切れる。
これはいい発見だった。ドライ技法への移行時の課題の一つだったので、かなり嬉しかった。

全卵鞣しの臭いに閉口したので、石鹸鞣しに切り替えようと色々と調べていたのだが、上手い事鞣せる事は鞣せるものの、人によっては革が10年しかもたないという意見があり、ちょっとショックだった。慎重に調べると同時に、やはりやっていて一番楽しい脳漿に戻そうかと思った。
姫もみじさんにはものすごく手間をかけるんだけど、なんとか脳漿を取り出してもらえる様、お願いしようと思う。

まともなナイフを持っていなかったので、鞣しもするアチレアが輸入しているナイフ、スウェーデンのモラ地方のメーカー、フロスト社のカービング・ナイフを購入することにした。このナイフ、例の「狩人と犬、最後の旅」のノーマン・ウィンター氏も使っていたもの(笑)
このナイフを使って、テンとかの小動物の鞣しや、鹿などの解体をしようと思う。
色々とトラブルがあったようで、アチレアがこのナイフを輸入するのは最後になるかもしれないそうだ。
このナイフ、興味ある方はこちらへ。
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by oglala-beads | 2007-09-01 23:34 | 革なめし関連

化製場等に関する法律

前に、姫路白なめしの新田さんに聞いて驚いた、「どこででも鞣しをやっていいわけではない法律」に関して。
このブログを見ている人の中には、自分でもチャレンジしてみようという人も居るかもしれないので、一応ここに載せておきます。
ちなみに管轄は神戸市の場合、各区の衛生監視事務所。

なお、詳しく話を聞いた所、個人で楽しみでやる分にはモラルの問題の範疇だとのこと。

僕が思うに、例えば、農地をやる場合でもそれに基づく法令がある訳だけど、個人の庭に家庭菜園をやる場合、法令で縛る様な話では無いですよね?
例えば有機栽培ということで、人糞を撒くとかも、隣家が遠い所なら誰も苦情を言わないけど、近ければ苦情が出ることもある。そういった範疇の話だということ。
その場合、苦情は民事だか調停だかで処理されるということだろう(その辺よく分かりません)。

つまり、この法律は、職業としてやる場合に適用されるものの様です。「趣味の範疇なら、悪い言い方をすれば見て見ぬふり」とも言ってました。

今後どの程度なめしをするのか、本当に真剣に考えないといけないです。

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化製場等に関する法律
(昭和二十三年七月十二日法律第百四十号)

最終改正:平成一八年六月七日法律第五三号


第一条  この法律で「獣畜」とは、牛、馬、豚、めん羊及び山羊をいう。
2  この法律で「化製場」とは、獣畜の肉、皮、骨、臓器等を原料として皮革、油脂、にかわ、肥料、飼料その他の物を製造するために設けられた施設で、化製場として都道府県知事(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市長又は区長。以下同じ。)の許可を受けたものをいう。
3  この法律で「死亡獣畜取扱場」とは、死亡獣畜を解体し、埋却し、又は焼却するために設けられた施設又は区域で、死亡獣畜取扱場として都道府県知事の許可を受けたものをいう。

第二条  獣畜の肉、皮、骨、臓器等を原料とする皮革、油脂、にかわ、肥料、飼料その他の物の製造は、化製場以外の施設で、これを行つてはならない。
2  死亡獣畜の解体、埋却又は焼却は、死亡獣畜取扱場以外の施設又は区域で、これを行つてはならない。ただし、食用に供する目的で解体する場合及び都道府県知事の許可を受けた場合は、この限りでない。

第三条  化製場又は死亡獣畜取扱場を設けようとする者は、都道府県知事の許可を受けなければならない。
2  前項の規定により設けた化製場又は死亡獣畜取扱場について、構造設備その他都道府県(保健所を設置する市又は特別区にあつては、市又は特別区。第九条第四項において同じ。)の条例で定める事項を変更しようとする者は、あらかじめ、都道府県知事に届け出なければならない。

第四条  都道府県知事は、化製場若しくは死亡獣畜取扱場の設置の場所が次の各号の一に該当するとき又はその構造設備が都道府県の条例で定める公衆衛生上必要な基準に適合しないと認めるときは、前条第一項の許可を与えないことができる。ただし、この場合においては、都道府県知事は、理由を付した書面をもつて、その旨を通知しなければならない。
一  人家が密集してる場所
二  飲料水が汚染されるおそれのある場所
三  その他都道府県知事が公衆衛生上害を生ずるおそれのある場所として指定する場所

第五条  化製場又は死亡獣畜取扱場の管理者は、次に掲げる措置を講じなければならない。
一  化製場又は死亡獣畜取扱場の内外は、常に清潔にし、汚物処理を十分にすること。
二  こん虫の発生の防止及び駆除を十分にすること。
三  臭気の処理を十分にすること。
四  その他都道府県が条例で定める衛生上必要な措置。

第六条  都道府県知事は、公衆衛生上の見地から必要があると認めるときは、化製場若しくは死亡獣畜取扱場の設置者若しくは管理者から必要な報告を求め、又は当該職員に、化製場若しくは死亡獣畜取扱場に立ち入り、その構造設備及び前条の規定による措置の実施の状況を検査させることができる。
2  前項の規定により当該職員が立入検査をする場合においては、その身分を示す証票を携帯し、且つ、関係人の請求があるときは、これを呈示しなければならない。

第六条の二  都道府県知事は、化製場若しくは死亡獣畜取扱場の構造設備が第四条の規定に基づく条例で定める基準に適合しなくなつたと認めるとき、又は化製場若しくは死亡獣畜取扱場の管理者が第五条の規定による措置を講じていないと認めるときは、当該化製場又は死亡獣畜取扱場の設置者に対し、期間を定めて、その構造設備を第四条の規定に基づく条例で定める基準に適合させるために必要な措置を採るべきことを命じ、又はその管理者に対し、第五条の規定による措置を講ずべきことを命ずることができる。

第七条  都道府県知事は、化製場又は死亡獣畜取扱場の設置者又は管理者が、前条の規定による命令に違反したときは、第三条第一項の許可を取り消し、又はその設置者若しくは管理者に対し期間を定めてその施設の使用の制限若しくは禁止を命ずることができる。

第八条  第二条第一項及び第三条から前条までの規定は、魚介類又は鳥類の肉、皮、骨、臓器等を原料とする油脂、にかわ、肥料、飼料その他の物の製造及びその製造の施設並びに獣畜、魚介類又は鳥類の肉、皮、骨、臓器等を化製場又はこれに類する施設に供給するためにするこれらの物の貯蔵及びその貯蔵の施設に準用する。

第九条  都道府県の条例で定める基準に従い都道府県知事が指定する区域内において、政令で定める種類の動物を、その飼養又は収容のための施設で、当該動物の種類ごとに都道府県の条例で定める数以上に飼養し、又は収容しようとする者は、当該動物の種類ごとに、その施設の所在地の都道府県知事の許可を受けなければならない。
2  前項の場合において、都道府県知事は、当該施設の構造設備が都道府県の条例で定める公衆衛生上必要な基準に適合していると認めるときは、同項の許可を与えなければならない。
3  第一項の区域が指定され、又は当該区域、動物の種類若しくは種類ごとの動物の数が変更された際現に動物を飼養し、又は収容するための施設で、当該動物を飼養し、又は収容している者であつて、当該指定又は変更により同項の許可を受けなければならないこととなる者は、当該指定又は変更の日から起算して二月間は、同項の規定にかかわらず、引き続きその施設で当該動物を飼養し、又は収容することができる。
4  前項の規定に該当する者が、同項に規定する期間内に、動物の種類及び数、施設の構造設備の概要その他都道府県の条例で定める事項をその施設の所在地の都道府県知事に対し届け出たときは、その者は、第一項の許可を受けたものとみなす。
5  第五条から第七条までの規定は、第一項に規定する区域内において同項の政令で定める種類の動物を当該動物の種類ごとに同項の規定に基づく条例で定める数以上に飼養し、又は収容するための施設について準用する。この場合において、第六条の二中「第四条の規定に基づく条例で定める基準」とあるのは「第九条第二項の規定に基づく条例で定める基準」と、第七条中「第三条第一項の許可」とあるのは「第九条第一項の許可」と読み替えるものとする。
6  第一項から第四項までの規定は、家畜市場その他政令で定める施設には、適用しない。

第十条  次の各号の一に該当する者は、これを一年以下の懲役又は三万円以下の罰金に処する。
一  第三条第一項(第八条において準用する場合を含む。)の規定に違反した者
二  第七条(第八条及び前条第五項において準用する場合を含む。)の規定による命令に違反した者
三  前条第一項の規定に違反した者

第十一条  左の各号の一に該当する者は、これを一万円以下の罰金又は拘留若しくは科料に処する。
一  第二条(第八条において準用する場合を含む。)の規定に違反した者
二  第六条第一項(第八条及び第九条第五項において準用する場合を含む。)の規定による報告をせず、若しくは虚偽の報告をし、又は当該職員の立入検査を拒み、妨げ、若しくは忌避した者

第十二条  法人の代表者又は法人若しくは人の代理人、使用人その他の従業者が、その法人又は人の業務に関し、前二条の違反行為をしたときは、行為者を罰する外、その法人又は人に対しても、各本条の罰金又は科料を科する。

   附 則 抄

第十三条  この法律は、昭和二十三年七月十五日から、これを施行する。

第十四条  この法律施行の際、現に従前の命令の規定により許可を受けて、へい獣取扱場又は化製場を設けている者は、これを第三条第一項の許可を受けたものとみなす。

第十五条  昭和二十三年一月一日からこの法律施行の日までに、新たにへい獣取扱場又は化製場を設け、この法律施行の際現にこれを経営している者は、この法律施行の日から二月間は、第三条第一項の規定にかかわらず引き続きこれを経営することができる。
2  前項の規定に該当する者は、この法律施行後二月以内に、都道府県知事にその旨を届け出なければならない。
3  前項の届出をした者は、第三条第一項の許可を受けたものとみなす。

   附 則 (昭和二五年三月二八日法律第二六号)
 この法律は、昭和二十五年四月一日から施行する。
   附 則 (昭和二八年八月一日法律第一一四号) 抄

(施行期日)
1  この法律は、公布の日から施行する。

   附 則 (昭和三一年六月六日法律第一三一号) 抄
(施行期日)
1  この法律は、公布の日から起算して三十日を経過した日から施行する。
(経過規定)
2  この法律の施行の際現に魚介類(魚類を除く。以下同じ。)の肉、皮、骨、臓器等を原料として油脂、にかわ、肥料、飼料その他の物を製造する施設又は化製場若しくはこれに類する施設に供給するために魚介類の肉、皮、骨、臓器等を貯蔵する施設を設けている者は、この法律の施行の日から起算して六十日間は、この法律による改正後の第八条において準用する第三条第一項の規定にかかわらず、引き続きその施設を経営することができる。
3  前項の規定に該当する者が、同項に規定する期間内にその施設の所在地の都道府県知事に対しその旨を届け出たときは、その者は、この法律による改正後の第八条において準用する第三条第一項の許可を受けたものとみなす。

   附 則 (昭和三四年四月一八日法律第一四三号)
(施行期日)
1  この法律は、昭和三十四年十月一日から施行する。
(経過規定)
2  この法律の施行の際、現に改正前のへい獣処理場等に関する法律第九条第一項又は第二項の規定による届出をして同条第一項各号に掲げる動物を飼養し、又は収容するための施設を設けている者は、この法律の施行の日から起算して二箇月間は、改正後へのへい獣処理場等に関する法律(以下 新法 という。)第九条第一項の規定にかかわらず、引き続きその施設で当該動物を飼養し、又は収容することができる。
3  前項の規定に該当する者が、同項に規定する期間内に、厚生省令の定めるところにより、その旨を当該施設の所在地の都道府県知事に対し届け出たときは、その者は、新法第九条第一項の許可を受けたものとみなす。
4  この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

   附 則 (昭和三七年九月一五日法律第一六一号) 抄
1  この法律は、昭和三十七年十月一日から施行する。
2  この法律による改正後の規定は、この附則に特別の定めがある場合を除き、この法律の施行前にされた行政庁の処分、この法律の施行前にされた申請に係る行政庁の不作為その他この法律の施行前に生じた事項についても適用する。ただし、この法律による改正前の規定によつて生じた効力を妨げない。
3  この法律の施行前に提起された訴願、審査の請求、異議の申立てその他の不服申立て(以下「訴願等」という。)については、この法律の施行後も、なお従前の例による。この法律の施行前にされた訴願等の裁決、決定その他の処分(以下「裁決等」という。)又はこの法律の施行前に提起された訴願等につきこの法律の施行後にされる裁決等にさらに不服がある場合の訴願等についても、同様とする。
4  前項に規定する訴願等で、この法律の施行後は行政不服審査法による不服申立てをすることができることとなる処分に係るものは、同法以外の法律の適用については、行政不服審査法による不服申立てとみなす。
5  第三項の規定によりこの法律の施行後にされる審査の請求、異議の申立てその他の不服申立ての裁決等については、行政不服審査法による不服申立てをすることができない。
6  この法律の施行前にされた行政庁の処分で、この法律による改正前の規定により訴願等をすることができるものとされ、かつ、その提起期間が定められていなかつたものについて、行政不服審査法による不服申立てをすることができる期間は、この法律の施行の日から起算する。
8  この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。
9  前八項に定めるもののほか、この法律の施行に関して必要な経過措置は、政令で定める。

   附 則 (昭和四二年八月一日法律第一二〇号) 抄
(施行期日)
1  この法律は、公布の日から施行する。
3  この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

   附 則 (昭和四五年一二月二五日法律第一三七号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、公布の日から起算して九月をこえない範囲内において政令で定める日から施行する。

   附 則 (昭和五四年一二月二五日法律第七〇号) 抄
(施行期日)
1  この法律は、公布の日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。
一  第一条から第四条まで及び次項から附則第四項まで 公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日
(経過措置)
2  第一条から第四条までの規定の施行前に都道府県知事がした許可等の処分その他の行為又はこれらの規定の施行の際現に都道府県知事に対して行つている許可の申請その他の行為で、これらの規定の施行の日以後において保健所を設置する市の長が管理し、及び執行することとなる事務に係るものは、これらの規定の施行の日以後においては、保健所を設置する市の長のした許可等の処分その他の行為又は保健所を設置する市の長に対して行つた許可の申請その他の行為とみなす。
3  第四条の規定の施行の際現に同条の規定による改正前のへい獣処理場等に関する法律(次項において「旧法」という。)第三条第二項の規定による許可を受けている者は、第四条の規定による改正後のへい獣処理場等に関する法律(次項において「新法」という。)第三条第二項の規定による届出を行つたものとみなす。
4  第四条の規定の施行の際現に旧法第三条第二項の規定により行われている許可の申請は、新法第三条第二項の規定による届出とみなす。
9  この法律(附則第一項各号に掲げる規定については、当該各規定)の施行前にした行為及び附則第六項又は第七項の規定により従前の例によることとされる場合におけるこの法律の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

   附 則 (昭和五八年一二月一〇日法律第八三号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、公布の日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、それぞれ当該各号に定める日から施行する。
一及び二  略
三  第十四条、第十六条、第十九条及び第二十条の規定、第二十二条の規定(診療放射線技師及び診療エツクス線技師法第十二条から第十五条までの改正規定を除く。)並びに第五十条の規定並びに附則第四条、第五条、第十七条及び第十八条の規定 昭和五十九年十月一日

(へい獣処理場等に関する法律の一部改正に伴う経過措置)
第四条  第二十条の規定の施行の際現に同条の規定による改正前のへい獣処理場等に関する法律(以下この条において「旧法」という。)第三条第一項(旧法第八条において準用する場合を含む。)又は第九条第一項の許可を受けてへい獣処理場若しくは旧法第八条に規定する施設を設け、又は動物の飼養若しくは収容を行つている者については、昭和六十年九月三十日までは、第二十条の規定による改正後のへい獣処理場等に関する法律第六条の二(同法第八条及び第九条第五項において準用する場合を含む。)の規定は、適用しない。この場合において、旧法第六条の二(旧法第八条及び第九条第五項において準用する場合を含む。)の規定は、なおその効力を有する。

(その他の処分、申請等に係る経過措置)
第十四条  この法律(附則第一条各号に掲げる規定については、当該各規定。以下この条及び第十六条において同じ。)の施行前に改正前のそれぞれの法律の規定によりされた許可等の処分その他の行為(以下この条において「処分等の行為」という。)又はこの法律の施行の際現に改正前のそれぞれの法律の規定によりされている許可等の申請その他の行為(以下この条において「申請等の行為」という。)で、この法律の施行の日においてこれらの行為に係る行政事務を行うべき者が異なることとなるものは、附則第二条から前条までの規定又は改正後のそれぞれの法律(これに基づく命令を含む。)の経過措置に関する規定に定めるものを除き、この法律の施行の日以後における改正後のそれぞれの法律の適用については、改正後のそれぞれの法律の相当規定によりされた処分等の行為又は申請等の行為とみなす。

(再審査請求に係る経過措置)
第十五条  第十三条、第十六条又は第二十条の規定の施行前にされた行政庁の処分に係るこれらの規定による改正前の墓地、埋葬等に関する法律第十九条の四、興行場法第七条の三又はへい獣処理場等に関する法律第九条の三の規定に基づく再審査請求については、なお従前の例による。

(罰則に関する経過措置)
第十六条  この法律の施行前にした行為及び附則第三条、第五条第五項、第八条第二項、第九条又は第十条の規定により従前の例によることとされる場合における第十七条、第二十二条、第三十六条、第三十七条又は第三十九条の規定の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

   附 則 (平成元年一二月一九日法律第八〇号) 抄
(施行期日)
1  この法律は、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。
(経過措置)
2  この法律による改正前のへい獣処理場等に関する法律の規定によりした処分、手続その他の行為は、この法律による改正後の化製場等に関する法律の相当規定によりした処分、手続その他の行為とみなす。
(罰則に関する経過措置)
7  この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

   附 則 (平成五年一一月一二日法律第八九号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、行政手続法(平成五年法律第八十八号)の施行の日から施行する。

(諮問等がされた不利益処分に関する経過措置)
第二条  この法律の施行前に法令に基づき審議会その他の合議制の機関に対し行政手続法第十三条に規定する聴聞又は弁明の機会の付与の手続その他の意見陳述のための手続に相当する手続を執るべきことの諮問その他の求めがされた場合においては、当該諮問その他の求めに係る不利益処分の手続に関しては、この法律による改正後の関係法律の規定にかかわらず、なお従前の例による。

(罰則に関する経過措置)
第十三条  この法律の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

(聴聞に関する規定の整理に伴う経過措置)
第十四条  この法律の施行前に法律の規定により行われた聴聞、聴問若しくは聴聞会(不利益処分に係るものを除く。)又はこれらのための手続は、この法律による改正後の関係法律の相当規定により行われたものとみなす。

(政令への委任)
第十五条  附則第二条から前条までに定めるもののほか、この法律の施行に関して必要な経過措置は、政令で定める。

   附 則 (平成六年七月一日法律第八四号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、公布の日から施行する。

(その他の処分、申請等に係る経過措置)
第十三条  この法律(附則第一条ただし書に規定する規定については、当該規定。以下この条及び次条において同じ。)の施行前に改正前のそれぞれの法律の規定によりされた許可等の処分その他の行為(以下この条において「処分等の行為」という。)又はこの法律の施行の際現に改正前のそれぞれの法律の規定によりされている許可等の申請その他の行為(以下この条において「申請等の行為」という。)に対するこの法律の施行の日以後における改正後のそれぞれの法律の適用については、附則第五条から第十条までの規定又は改正後のそれぞれの法律(これに基づく命令を含む。)の経過措置に関する規定に定めるものを除き、改正後のそれぞれの法律の相当規定によりされた処分等の行為又は申請等の行為とみなす。

(罰則に関する経過措置)
第十四条  この法律の施行前にした行為及びこの法律の附則において従前の例によることとされる場合におけるこの法律の施行後にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

(その他の経過措置の政令への委任)
第十五条  この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置は政令で定める。

   附 則 (平成一四年三月三〇日法律第四号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、公布の日から起算して六月を超えない範囲内において政令で定める日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。
三  第四条から第七条まで及び附則第十一条の規定 平成十五年一月一日

(罰則に関する経過措置)
第十一条  附則第一条第三号に掲げる規定の施行前にした行為に対する罰則の適用については、なお従前の例による。

(その他の経過措置の政令への委任)
第十二条  この附則に規定するもののほか、この法律の施行に伴い必要な経過措置(罰則に関する経過措置を含む。)は、政令で定める。

   附 則 (平成一八年六月七日法律第五三号) 抄

(施行期日)
第一条  この法律は、平成十九年四月一日から施行する。ただし、次の各号に掲げる規定は、当該各号に定める日から施行する。
一  第百九十五条第二項、第百九十六条第一項及び第二項、第百九十九条の三第一項及び第四項、第二百五十二条の十七、第二百五十二条の二十二第一項並びに第二百五十二条の二十三の改正規定並びに附則第四条、第六条、第八条から第十条まで及び第五十条の規定 公布の日
二  第九十六条第一項の改正規定、第百条の次に一条を加える改正規定並びに第百一条、第百二条第四項及び第五項、第百九条、第百九条の二、第百十条、第百二十一条、第百二十三条、第百三十条第三項、第百三十八条、第百七十九条第一項、第二百七条、第二百二十五条、第二百三十一条の二、第二百三十四条第三項及び第五項、第二百三十七条第三項、第二百三十八条第一項、第二百三十八条の二第二項、第二百三十八条の四、第二百三十八条の五、第二百六十三条の三並びに第三百十四条第一項の改正規定並びに附則第二十二条及び第三十二条の規定、附則第三十七条中地方公営企業法(昭和二十七年法律第二百九十二号)第三十三条第三項の改正規定、附則第四十七条中旧市町村の合併の特例に関する法律(昭和四十年法律第六号)附則第二条第六項の規定によりなおその効力を有するものとされる同法第五条の二十九の改正規定並びに附則第五十一条中市町村の合併の特例等に関する法律(平成十六年法律第五十九号)第四十七条の改正規定 公布の日から起算して一年を超えない範囲内において政令で定める日


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by oglala-beads | 2007-08-28 19:22 | 革なめし関連

ブック・レビュー

新しく来た鞣しの教科書は、アメリカで一番売れている脳漿鞣しの本らしい。あちらこちらでその評判を聞いてはいたのだが、今まで取り寄せていなかったのは、この著者の使う英語が難解・・・というか僕と相性が悪いからだ。実際、さっぱり分からない場所もある。
なんていうのか、スラングの熟語のようなものが多かったり、that等の代名詞の文節の中にまた代名詞節が複雑に入り組んでいたりして、ややこしい。あと、逆説的な文法の使い方が多過ぎる。日本語でいうと「むっちゃ、これ良くない」みたいに、どちらの意味にもとれたり「・・・ということが言えなくもなくもない」みたいな表現。
つまり、なんか必要以上に持って回った表現をする。
こういう文法の使い方ってね、ちょっと学があるインディアンにも多いんですよね。

でも内容はさすがで、ちょっとしか読んでいないのに、もう数カ所、目から鱗みたいなのを発見した。
その中の一つがこれ。
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つまり、鹿の解体の時に、皮のどこを切るかという事について書かれている図で、手足を開く時に、下の方で開いたら駄目で、上の方で開けってことについて書かれている。
上の方で開けっていうのは聞いた事があるんだけど、下で開いたらこうなってしまうというところまで図で分かりやすく解説しているのは初めて見た。
これね、前に060607が届いた時、筒むき(つまり切れ目が入っていない)をしていたので、僕が開いたんだけど、まさにこの通りで、下で開いて、脇に切れ込みが入ってしまったんですよね。で、アメリカから来る名人級の人の革って、この切れ込みが無いから不思議だったんです。
これは毛皮に鞣すには、逆にしっかりと形が出るので下で開いた方が良いかもしれないんですけどね。

なにせ、一事が万事、こんな感じで、他の本が「なんとなくこんな感じ」としか解説していない様な事を「これは、こう」って断言している。

でも、他の本で今まで自分で体験して、疑問に思っていたからこそ、僕にとってはこの本が価値があると思う。

実は、正直な話、これから日本で脳漿鞣しをする人が、何か一冊テキストを・・・ということであれば、僕はこの本、すすめません。
というのも、完全にこの著者の方法論が書かれてあって、その他の方法を使うのであれば、俺は知らないよ・・・的に、その他の事については触れられていないから。
しかも、この著者のやり方は沢山の薬品を使うのだけど、そのうちの一つはかなりの劇薬で、日本ではそう簡単には手に入らないもの。しかも、その薬品を使うステップがかなり重要だったりする。

僕も、臭いを出さないためと、作業を容易にするために薬品には興味があって、それでこの本を買った様なもんなんだけど、でも読んでるうちに、薬品を使うのが嫌になって来た。
どうも、余計な事をプラスしすぎて、シンプルさに欠けている。薬品を使う事で逃げている気もする。それよりか、一つ一つのステップを熟達した方が良いのではないかな?
「あんなに薬品を使っていて、脳漿鞣しって言える?」って、師匠を始め、沢山の人が批判をしているのもまた事実なのだ(この本の著者、僕とは仲が良いんだけど、師匠とは仲が悪いんです)。
また、この著者の革は、柔らかいのはいいんだけど、腰が本当に無い。
これは、洋服にするための革を想定して、鞣しているメソッドなので、これはこれで一つの正解なのだけど。

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by oglala-beads | 2007-08-01 20:00 | 革なめし関連

新しい鞣し道具

アメリカから新しい鞣しの参考書とスクレイパー(剪刀)等の道具が届いた。
色々と考えて、皮に穴を開けてしまう原因の最も大きなものとして、スクレイパーの、ベヴェル(傾斜)が強過ぎることに行き当たったからだ。
今まで使っていたスクレイパーは友達からもらったものなんだけど、その友人も
「正直、ウェット技法にはベヴェルが急なのよね」
とは言っていたのだ。
でも、道具を言い訳にしたくはなかったので頑張って使っていたのだが。

届いたスクレイパーのベヴェルは本当に緩かった。エッジ自体もまるで無いかの様に思える。
今までキンキンに尖らせて、削ぐ様にスクレイプしていた自分としては、正直頼りない。これで本当にスクレイプ出来るのか?

今回取り寄せた本は、特に、脳漿の浸透を良くするテクニックについて重点を置いて書かれている。実はそのあたりのことが、今、一番知りたい事だったのだ。ストックの皮のブレイニングにかかるまでに、風呂で毎日ゆっくりと楽しんで読んでいこう。


新しい工房の配置は、まだ全然片付いていないのだけど、それでも快適に作業出来る。
まさに、日の出から日没まで、まったくつかれずに食事以外ノンストップで作業に没頭出来る。様々な環境のストレスを、一つずつ取り除いていくと、これだけ身が入るのだということを実感出来た。
前の配置は結構良かったのだけど、その配置の間、今思えば仕事量がかなり落ちていた。

今度の配置にして、熊をなんとか壁にディスプレイ出来る様になった。
それがかなり大きな割合で嬉しい事だったりする。
やっぱり、この熊は、その思い出も含めて、一生モノの宝物だ。
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by oglala-beads | 2007-07-31 19:46 | 革なめし関連

白なめし

コロと公園を散歩していて、久々に玉虫を見た。
既に死んでいたので、持って帰って写真を撮って、庭に埋めた。
今日から数日ペヨーテ系の製作。なんだか幸先良い。
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姫もみじの柳川瀬さんにその後どうなったか聞こうと連絡したが、生憎留守。が、夕方電話が入って、丁度革の打ち合わせに行っていたとのこと。どうも、姫路の白鞣しの新田さんから直に連絡があって、一緒に組むことになったらしい。
(注:柳川瀬さんのところで出る鹿を全部うちで鞣せる訳はないので、奈良の業者さんを案内していたのです)
白なめしは姫路の市川の伝統工芸品で、塩と菜種油、つまり化学薬品を一切使わずに鞣される。油で、鞣すというより柔らかくするところが、脳漿鞣しと同じだ(関連資料)。労力も半端ではなく、現在実労中なのは新田さんのみだと聞く。ロスト・アートのひとつだ。

実は柳川瀬さんも前から白鞣しに興味があったみたいだし、僕も、彼らが白鞣しと手を組めたら、地場どうしなので相当面白いんじゃないかなと考えていたのだが、非常なブランド革になるので、その後の製品化や販路で、相当に姫もみじさんが気合いを入れないといけないのが目に見えている。そこで僕自身は業界ナンバーワンの奈良の業者さんをすすめていた。そこは化学薬品を使った鞣しがメインだが、鹿革を、鞣しのみならず、製品化から販路に至るまで知り尽くしているからだ。

しかし、話を聞くと、白鞣しの新田さんがとても熱心に一緒にやろうと言って下さったそうで、そうなると確かに、願っても無い話だな、と思った。やはり地場どうしやるのが丹波の鹿、として売るには最良だと思う。しかし、その試みが、公務員的な・・・名と名を結びつけて日和見・・・商工会議所のガラスケースの中・・・土産物・物産展の常連・・・みたいなつまらないものにならない事を祈る次第だ。必要なのは、一流のデザイナーとプロデューサーか。

ところで、その白鞣しの新田さん、僕に興味を持って、会いたいと言って下さっているそうだ。本当、素人なので恥ずかしいんだけど(笑)、願っても無い話だ。
8月始めに、次の鹿を二頭、姫もみじさんにもらいに行くので、その際にお会い出来る様、柳川瀬さんにアレンジを頼んでおいた。今から楽しみだ。実現しますように。
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by oglala-beads | 2007-07-18 12:38 | 革なめし関連

勉強あれこれ

今年の冬は毛皮を何枚か鞣そうと計画している。
一つはテン。これはもう決定。今、水上(群馬)のタツさんの冷凍庫で眠っている。
そして鹿を何頭か。
鹿の毛は中空になっているので(タツさん曰く、天然のダウン)、毛が折れやすくて敷物には出来ないのだけど、布団の上に掛けたり、ちょっとゴロっとする時の肌掛けには最高なんじゃないかな。

それら毛皮を、すべて脳漿で鞣すなら問題ないんだけど、スモーク臭をつけたくない時や、頭や手足をつけたままの鞣しなんかは、まだ脳漿で鞣せる自信が無いので、薬品を使う事になる。
そこでいつも気になっていたのが、水道水のpH値。脳漿鞣しと違って、内部でどういう変化が起こっているかを確認しにくい薬品の鞣しは、シビアなpHを出す事が要求されるのだけど、どうもアメリカの皆が6.5というpHが日本では7を示す事が多い様に思う。これが何かに影響を与えるのではないかと気になっていたので、水道局に問い合わせてみようかと考えていた矢先、アメリカのウェブで大変に面白いデータを見つけた。

それが、これ。

T (ーC) Kw (mol2 dm-6) pH
0 0.114 x 10-14 7.47
10 0.293 x 10-14 7.27
20 0.681 x 10-14 7.08
25 1.008 x 10-14 7.00
30 1.471 x 10-14 6.92
40 2.916 x 10-14 6.77
50 5.476 x 10-14 6.63
100 51.3 x 10-14 6.14
*セルシウス温度tの単位はセルシウス度(記号は℃)で,熱力学温度Tに対してt / ℃ = T / K − 273.15 。

つまり、水温によってpHは大分変化するんだね。
前に測定して、どうしてもpHが6.5に落ちなかった時の水温が華氏75(データ06/08/2007)。摂氏に直すと23。この式によると導きだされる数値はpH7を超える程度。実際も7を超える程度。
完璧ですね。
面白い!かなり長い時間、一人でニヤニヤしてしまった。

つまり、自分で体験したことが、あとで化学的に証明されて、それを導きだす為の数式まで出来ていることを発見したっていうこと。ニヤニヤ。


次は「酢(Vinegar)」について勉強しなければならない。
Brainningの際に、事前に酢溶液に浸けると脳の浸透が良くなるそうなのだ。
その際のVinegar濃度は?
大体のpHは?
中和の必要は?
どのタイミングで何回、どれぐらいの時間する?
どうもアメリカで販売されている本に、この辺りの事が書かれているそうで、欲しいんだけど、今月は大仏買ってしまった大分使ってしまったから、取り寄せれない!
調べてもデータが出なければ、生皮と酢の成分から調べて、どんな風に化学変化を起こすのかから調べ上げないといけない。
学生時代、もうちょっと科学とか物理とか、勉強しておけば良かったね。


酢と言えばね、丹波姫もみじを共同経営されている方が、木酢液の製造会社を経営しておられて、その方から「煙で鞣しが出来るなら、木酢液で鞣せるはずだ」という提案を頂いた。それも調べているのだけど、ドンピシャの答えがなかなか出て来ない。
もしかすると木酢液はアメリカでは一般的では無いのかもしれない(日本でもあまり一般的ではないかー笑)。
一度、自分で試してみるのも面白いかもしれない。

木酢液は美容と健康に良いそうで、風呂に入れたり、化粧水にしたり、リンスにしたり、カサカサを取ったり、湿疹、アトピーにも。あ、それとジュクジュク水虫によく効く様です。
ご興味ある方は、蒸留木酢液 「爽美林」web siteへ。
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by oglala-beads | 2007-07-10 11:56 | 革なめし関連