カテゴリ:仕事関連( 9 )

FUNNY阪急西宮ガーデンズ店用ウォレット

今週はFUNNYさんの新店舗(西宮。後で詳細を)限定商品の制作期限がギリギリだったので、なめし途中の皮を全部冷凍庫に放り込んで、そっちにかかった。また、来工房者の多い週だった。

FUNNYさんの限定商品はバラのビーズの着いたライダース・ウォレット。企画から参加したので、土台の革の素材も色も選ばせてもらった。本当は「全部うちのブレインタン!」と言いたいところだが、そうもいかないだろう。

工場で、社長のチーフと、今回の企画の担当の岩朝君とで一月程前か、サンプルの革を拡げて打ち合わせをした。端を切りっぱなしにすると聞いていたので、ベロアや鹿系よりはヌバックの方が良いだろうと提案した。それでヌバックの色サンプルを見て、バラのカラーのビーズ乗りの良い革色を無責任に「これ大丈夫、これ駄目」と指示していった。結果的に通常FUNNYさんではあまり使用しない様な特殊な土台色も含む、5色の展開となった。

工房に届いた革を見ると、サンプルとは雰囲気が違っていて「ちょっとケミカルっぽいというか、マウスパッドみたいだな」と焦ったが、ビーズを載せる事で良い雰囲気になった。
FUNNYさんの工場の女の子達が、革を見て「可愛い!」と騒いでたみたいだが、ビーズが載った状態で見たら、もっと騒いでくれるだろう。うちのアシスタントも「可愛い!欲しい!」と大騒ぎしている。
後は工場での組み立て次第。どう仕上げてくれるのか、楽しみだ。
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「牛ヌバックにビーズが出来るか?」と聞かれると「出来る」という答になる。10年位前に作ったポーチが健在だから、大事に使うと案外耐久性のある素材だろう。
しかし、表面が固く、また非常に脆いので、針を潜らせる深度が鹿とは異なり、また脂の状態や染料の固さで革自体の硬さが変化する。一般的に脂に関しては、ビーズでいうと、抜けている方がやりやすい。脂が残っていると針に粘ついて非常に硬くてやりにくい。最近滅多に針を折らなくなっていたのだけど、今回は一日3本は折っていた。さらに3日やるともう針を持つ右手親指が真っ赤に腫上がり、しかも針尻で刺し続けて肉が出てしまい、痛い上に微妙な感覚を無くしてしまって針が持てなくなってしまった。ちょうどその日、次の日と来客があったので休みをとったら治ってくれた。
出来るのだけど、今回の様な特別な意図が無い限りやっぱりやりたくない革ではある。

さて、FUNNYさんの新店舗だが、場所は兵庫県西宮市。電車で言うと阪急電車の西宮北口にあたる。昔の阪急西宮球場跡地の超巨大商業地である「阪急西宮ガーデンズ」の中である。
場所的に神戸芦屋、阪急宝塚線等、マダム路線(エリア)であり、これまでのFUNNYさんの店舗とはちょっと客層が変わりそうで、チーフも「女性メインで商品を考えて下さい」と仰っていた。それでマダム、お嬢様仕様のライダースウォレットにしたつもりなんだけど、どうなんだろう?
商品的には今は制作の余裕も無いが、来春から適時、少しずつ置いてもらおうと考えている。
この阪急西宮ガーデンズ、今月19日だかにプレス・オープンがあり、地元招待等が続き、一般には20何日かにオープンと聞いている。人混みの苦手な僕は当分寄り付けまい。



先週スモークを終えた革を二枚仕上げた。両方共、それぞれの意図によく合った良い革に仕上がってくれた。1枚は中〜小型ポーチ専用革で、もう1枚は僕の猟具入れの袋になる。
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by oglala-beads | 2008-11-09 17:15 | 仕事関連

アンティーク・ヴェネチアン・ポーチ


本日、作業日誌にデッドストックのアンティーク・イタリアン(ヴェネチアン)ビーズで作った、新作ポーチを掲載しました。これはいわゆる一点物扱いの商品であり、追加生産等には応じられません。OGLALA-WEB上での販売ですが、卸にも対応しております。今後、時間を見付けて、こういった作品制作を増やしていきたいです。
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写真では白が綺麗に出過ぎて、チェコとの違いが伝わらないかな?出来れば工房で、手に取って購入して欲しいです。

このポーチを作った最初のきっかけは、数年前にアメリカの企業からイタリアン・グラス・ビーズのデッドストックの年代物の引き合いが来た事でした。アンティークのイタリアンはストックしているビーズ屋もアメリカには数件ありますが、過去のインディアン達のクラフトをほどいて販売しているものが多く、僕は伝統文化の保護的観点からあまりそういったものには手を出さずにいました。
恐らく二度と無いチャンスに、資金が無かったにも関わらず、結構な量を仕入れました。それ以来、イタリアンで無いと駄目、といえる商品に何度も挑戦して来ました。しかしながら、その度に上手くいかずに作ってはほどく、の繰り返しでした。
どうしてもビーズに使われてしまって、「これだったら現代物のチェコで良かったんでないか?」というものしか出来ませんでした。
以来、「いつか・・・」と思いながらもアンティーク・イタリアンという必然性が出ている作品を生み出す事が出来ず、仕舞い込んだ状態でした。

「アンティーク・イタリアンである必然性」の基準は、各作者によって違います。インディアンや白人等の、ある程度以上の腕を持った作家でアンティーク・イタリアンを使う人達にも、その解釈は色々あります。
恐らく、僕の基準は彼らの中でも最も厳しいものではないか、と思います。

1、他のビーズを使っても同じ雰囲気になるものは不可。
2、アンティーク調になってしまうものは不可。
3、アンティーク・イタリアン(ヴェネチアン)独自の色の世界観を出す。

この3つです。
実際にやってみると分かりますが、これは三つとも、とても難しいことです。1と3はほぼ近い意味の様ですが、これも実際にやってみると別の事項であることが分かります。また、2ですが、実際にアンティーク調にするのも、技量が無いと難しいのですが、そういったレプリカを作る事には個人的に価値を感じないので、むしろオリジナルが作られた当時の姿に近いものを作るというのを大切な基準に据えた訳です。

使いたいけど、使えないという状況を打破した一つのきっかけが、FUNNYのIMP店の担当者用に作ったモカシンでした。リクエストとして「チェコの白は綺麗すぎる。もっと汚い白がベースで、ラコタの伝統柄バリバリのものが欲しい」というものでした。そこで深く考える事をせずに、ラコタの意匠をそのままに取り込んで制作したところ、割合上手くいき、なんとなく感じるところがありました。
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次に、担当者のそのモカシンを見たIMPのお客様から「同じものを」というリクエストが入り、全く同じものを制作しました。ところがなかなか上手くいかず、相当な苦労をしました。何故苦労したのか、何故上手くいかなかったのかを考えていくうちに、なんとなくイタリアンとチェコの違い、いや、むしろ個々の違いではなく、使う上での作者側の都合での違いが分かってきました。

それは簡単に言うと、チェコはチェコの使い方があり、ヴェネチアンにはヴェネチアンの使い方があるので、どちから一方の技法やノウハウは、もう一方には通じない、という事でした。

分かりやすく例を挙げると、例えばチェコビーズでポーチを制作する場合、大きさに応じて革自体にグラフの様に縦線と横線をチャコペンで入れて、その升目通りに決まった数のビーズを入れていきます。もちろんチェコビーズにも色によってもロットによっても大きさや形にばらつきがあるので、升目と個数はあくまでガイドラインであり、実際のところは一定していません。しかし、まあ、大体の基準としてこの升目はチェコの場合大切です。
ヴェネチアンの場合、この升目がまったく意味を成しません。あらかじめ個数を計算して模様が、どれ位の大きさのものを入れたら良いかということを、チェコの様には計算出来ないのです。それをやろうと思ったら、一回試しにビーズをやってみて、大体の検討をつけた後、やったビーズをほどいてもう一度やり直す、といった作業が必要でした。
しかもその作業は、全く同じ物を作るということであっても、一つ毎にやらなければ駄目でした。

そういった意味で、二度目のモカシンが上手くいかなかったわけです。
また、「一点物」でなければならない必然性も分かって頂けると思います。

さらに、こういった違いが分かった上で考えると、歴史的に見ても第二ビーズ・ピリオド(居留地生活が始まってから現代まで)以降、柄が複雑化していった理由の一つに、それまではヴェネチアン主体だったビーズにチェコが入って来た事もあったことが分かります。もちろん、第二ビーズ・ピリオドは居留地入りして以降であり、制作に時間を取れる様になったことや、対外的に販売する様になって、市場のリクエストに応えていったこと、またトレードで入って来たコーカサス・ラグの影響も通説通り大きいと思いますが、チェコビーズ以降、制作のスタイルが全く変わって、通常女が作る物だった幾何学模様を男が作り出した事も納得出来ます。

上は一つの例であり、その他にも僕が「ヴェネチアンの必然性」に掲げた各項目をクリアするためには、本当に色々なヴェネチアン独自のノウハウが必要でした。そのすべてを会得した訳ではないので、今後も本当に苦労が予想されます。しかし、作りたい物は沢山あるので、今後も適時、ヴェネチアンの商品を発表してゆきたいと思います。


このポーチですが、10月7日(火曜日)からOGLALA-WEBで販売を開始したいと思います。
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by oglala-beads | 2008-10-05 14:41 | 仕事関連

FUNNYさんへ

割合長い時間悩んでいたポーチ。パイプケース入れ。
いつも具体的な設計図が頭の中で仕上がるまでは時間がかかるんだけど、いったん構想が出来上がったら一気にやってしまう。
それで数日、あまり睡眠を取らずに、のめり込んで昨日納品。
パイプケース入れ
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昨日はFUNNYさんの本社へ。
チーフ(社長)とお話したかったのと、工場でモカシンに使う革の事での打ち合わせ、パイプケース入れの納品、そして新潟からNEW DEALの三原さんがいらしてたので久々にお会いしたかったのと。てな感じで、てんこ盛り。で、さらに前日に電話を入れたら、IKSPIALI店の店長さんがいらしてるそうで、始めてお会いする事が出来る・・・という過激な日。

寝不足で電車に乗り込んで本を読んでいたら、急にス〜っと気が遠くなって来て動悸がひどくなって焦った。やばい、倒れるかな・・・と思ったけど、なんとか持ち直したものの、気が遠くなった様な、膜が張った様な変な感覚は取れず。
大阪に着いて、工場の友達に迎えに来てもらって、革の打ち合わせ。
我ながら感動したのは、鹿に関しては、どんなものでも、革のコンディションや穫れた時期がちょっと見ただけで完璧に分かる様になっていた事。自分の中で喜びを噛みしめてる間に、気分の悪さは飛んでいた。
で、その友人と本社へ。
着くなり、兵庫の501のマスター(社長)ご一家がいらしていて驚いた。久々にお会い出来て、しかも暫し楽しくお話させて頂き、嬉しかった。
そしてIKSPIALI店の店長さんと初対面の挨拶。えらいキレイな人で驚いた。IMPの鬼の担当者さん(略して鬼担)といい、本社の人といい、美人が多くて悩ましい。

その後、チーフ、本社の担当者のNさん、三原さん、と話していて、三原さんが「岡居さん、俺の店のお客さん、岡居さんのブログ読んで”三原さん、岡居さんって仕事なにやってる方ですか?”って。だから”・・・いや、勿論ビーズしてる人だよ”って言ったんだけど(笑)」って言われて苦笑してしまった。確かに今のこのブログ見てたら、鞣しが本業なのかな?って思うかもね。
実際は、鞣しは午前中ちょっとですよ〜!

チーフには今回も示唆に飛んだ話をいっぱい聞かせてもらった。ちょっと悩んでいたことの方向性が定まって、相談して良かった。

さて、その後、食事に行ったのだけど、頭が、ンぼ〜、っとしてやっぱり変だった。迷惑かけてしまったなあ。体調変な時は遠慮した方がいいね。反省。


昔、店をしていた時によく来てくれていた人が、今FUNNYさんで働いているんだけど、その人が、昔うちから買った、ラコタのバングル、ちょうど今の僕が作っているLITTLE OGLALAのビーズ13号版(LITTLE OGLALAより二サイズ小さい)みたいなのの修理を頼んで来たのだけど、そのバングル、ラコタ最盛期のもの。
やっぱりすごい!
俺、完敗だわ!
嬉しくなった。
これほどまでに打ち負かしてくれる技術!
気持ちよい負け方!
こういうの、掛け値なく、本当に嬉しい。
今はこの技術、ラコタに無いとはいえ、かつては存在していた、この動かない証拠。
目標に出来るものに出会えた喜び。
LITTLE OGLALAの改良に関する良いヒントにもなったし。
確か$15ぐらいのものだったか(日本に持って入って5,6千円ぐらいかな?)と思うけど、こういう素晴らしいものは、俺だったら、何万出しても、買うね。自分で作るのが好きな人は、何でも自分でやろうとして、人のものを買う事をしないけど、本当に関心したものは買った方が良いですよ。何冊の本を読むより、何百倍も、そしていつまでも参考になるから。

・・・これ、ここ、どうやってんだろうな〜???・・・全部ばらしたら駄目??って聞いたら、ちょっと青い顔をしていた(笑)


帰宅したらFILSONのハットが届いていた。やはり、ベム、ムツゴロウ、金田一耕助、スナフキン等、最初は色々と言われそうだけど、大満足。眼鏡と一緒で、似合う様になるまでかぶりつづけてやる。
朝、医者に行こうとしたら、僕には珍しく雨が降っていたので、早速傘をささずにハットの防水性能を試して、嬉々。
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by oglala-beads | 2007-07-12 15:03 | 仕事関連

袋物の難しさ

ザクっと切ってしまったせいで、良く言って魔女の宅急便のキキの様な後ろ髪になった。帽子をかぶってもなんだか妙だ。要は、すけば良いんだよな。ウェブで調べると、どうも100均でスキばさみが売っているという事なので、早速近所の100均で買って、ザクザクと全体にはさみを入れた。
結果、良く言ってスマップの中居君みたいな髪形になったのだけど、案外具合が良い。

結局散髪まで自分でやってしまって、何でも人に任せられない路線を突っ走っているようで嫌だ。


現在、特注のパイプケースを入れる袋を作っている。ビーズで袋物を作る場合に一番大変なのが、内容物とのサイズ合わせだ。ビーズを縫い付けると、そのテンションで革が縮んでしまうので、ピッタリに作ってしまうと内容物が入らなくなる。逆に大きく作りすぎると格好悪い。この辺り、どれぐらい縮むっていう、しっかりしたデータをつけている訳ではないし、同じ革でも、部分によって全く違うので、経験からくる勘に頼るしか無い。何度も型紙を作って、ベロアなどの不要な革で試す(このベロアは解体して携帯ストラップ等になります)。そしてこれでOKという状態に持って来て、本番。それでもベロアと鹿革とは同じ厚さでも柔らかさ等、色々と違うので、読めない狂いが出る。本当、大変。

てことで、「これが入る袋物を・・・」というオーダーの方、価格は覚悟しなさいよ。


今日の鹿皮
hyogo060607 乾燥中(9割済)
hyogo062907 Soaking中
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by oglala-beads | 2007-07-06 16:31 | 仕事関連

俺の、チェイン!

少し前、自分用のウォレット・チェーンを作った。
自分用だと手抜きしそうになるんだけど、今回はチェインの使用モニターのつもりもあるので、ブラスビーズ等、余っていたパーツを使った以外は商品と同じに作った。

で、自分で言うのも何なんだけど、やっぱり最新版のチェイン、いいね(笑)
よく売れているの、分かる。なんか、すごいものを感じる。
俺が言うなよって話なんだけどね(笑)


このチェインは、諦めないで扱い続けてくれた販売店と、使い続けてくれたお客様の協力のもと、度々の修理の毎に改良を重ね、おそらく改良は20回に及んだと思う。ラコタのものを単純に持って来たのでは、日本では壊れまくって話にならなかった。単純に見えても、ノウハウの固まりの様な商品だ。世界中の誰にも真似させない。真似出来ない。弟子をとって教えても、微妙な加減は真似出来ない。俺にしか出来ない、俺一代の商品。

そんな気迫が乗り移っているのかもしれへんね。

良い店と良いお客さんは、まさに宝物。や、ほんま、ありがとう!
Especialy thanks, New Deal! 新潟、ありがとう!
三原さん、お陰様で、チェイン、ええ商品になりました。
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by oglala-beads | 2007-06-20 13:25 | 仕事関連

香川

新しい取引先さん(作業日誌に詳細を掲載)に会いに、香川に出張して来た。
出張の際の段取りはすべてアシスタント(配偶者)に任せておいたのだけど、子供の修学旅行の様に、行程表を作っておいてくれたり、「道中はこれを食べなさい」と袋を渡され、「喉が渇いたら、これを飲みなさい」とお茶を渡された。なかなか、飲み物とかお菓子を買わずに我慢する僕の性格を見抜いている。

高速バスの始発に乗り、片道3時間の道中。寝るのにも飽きてお腹がすいてきたので、早速持たされたお菓子の袋を開ける。

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子供やん。

が、実は全部僕のツボを押さえている。

チョコ・ベビーは配偶者も食べたいはずなので、帰ってから一緒に食べる事にして、その他を食べる事にする。
僕はラムネ菓子が大好きだ。喉がひりひりするまで食べてしまう。
これで冷凍ミカンと浜松うなぎ弁当があったら完璧だ。。。

さて、バスは終着の丸亀に。ここからはJRで琴平まで。ギリギリで電車を乗りのがし、駅前の広場で高校生カップルと一緒にベンチに座り、ひなたぼっこをする。こういう風に何もしない時間が最近無かったので、土地の穏やかさも手伝って、のんびり出来た。

小一時間待って琴平行きの電車に乗る。やけに観光客風の人が多い。みなうどんを食べに行くのかと思いきや、車内の会話で、琴平=金比羅であったことに気がついた。迂闊!しまったなあ!ことひら=こんぴらか!あ〜、ウエスタン・ブーツで行くんではなかった。

僕が民謡好きなのはここでも何度か書いているし、その中でも馬子唄が好きな事にも触れたけど、最近よく口ずさむ馬子唄が金比羅参りのものなんです。

♪いざや讃州金比羅へ行くもやよいの旅の空
 (ア〜エ〜サッサ エ〜サッサイッ)
 それ坂本を見渡せば 姿も揃うた すげの笠じゃえ
 笠のしめひもがヤレサノ
 (ハア〜ドシタ〜)
 とのならよぉ よかろうよ
 (ハイ〜ハイ〜)

 しみよがでるめよがヤレサノ 
 (ア〜ドシタ〜)
 我がままだよ
   トコド〜 それ!親方酒手は
   ドオジャイ〜 ドオジャイ〜!
・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・♪

琴平の駅前は静かで、山に延びる道は見えるものの、観光地という感じでは無かった。それがまた良かった。
やはり四国は面白い。県毎に特色があってそれぞれの良さがある。

新しい取引先の川上さんは率直で、裏で違う事を思っているような人ではなさそうで、とても好感を持った。「これから長い時間をかけて、喋り言葉が自然に敬語で無くなる様な、そんな取引をしましょう」ということで握手することが出来た。また良い人と出会う事が出来た。本当に良かったなと思う。そしてこの出会いも、僕の知らないところで、人と人との繋がりによって果たされたものだと知った。本当に、そうやって自分は生(活)かされているんだ。

お昼ごはんは、さぬきうどんへ。やはりこれを食べて帰らねば嘘だ。
僕はうどんが大好きで、神戸でも革職人のK君のところに行った時の、丸亀製麺(とりど〜るがやっているチェーン店)に寄るのが大の楽しみだ。
「岡居さん、今から行くところは、映画の”うどん”なんかでも登場したところなんですよ」
「え!?じゃあ、小西真奈美も食べたんですかね!?」
「ああ、食べとった思いますよ。小西真奈美好きなんですか??」
「いや、特別好きなわけではないですが、奇麗なおねいさんは誰でも・・・ムニャムニャ」
「・・・・・・・・・・・」

なにせ美少女フィギュアを買う様な男なのです。

件の店、畑の中に突然観光バスが停まっている大きな駐車場が出てくるのですぐに分かります。そこに・・・いや、地元の川上さんは店の前のちょっとした路側帯に車を停めて「着きましたよ」
店は、駐車場の豪勢さと対比するとバラック調で、まずこれだけでものすごくツボだった。
店の前には天井によしずが渡してある待合所のようなスペースがあり、長椅子が4列X2。3列までは一杯だった。
「やっぱり人気あるんですね」
「この時間にしては混んでますね。昼飯時ドンピシャだと、駐車場まで列になってますよ」
「まじっすか!!!!????」
僕は普段は行列は嫌いなんだけど、この天気のよさの中、セキレイの鳴き声を聞きながら、畑の真ん中のバラックの前に座っているのが、とても心地よく、「あ〜、何時間でも俺、待てるわあ」と思ったとき、ガラっと前の扉が開き、店の女性が仁王立ちし、
「はい!お待ちのお客さん!全員お入り下さい!」
眉間にしわを寄せて叫ぶ。仁王というよりも地獄の門の番人の様だ。
それにしても、全員一気に。。。
そのあまりの豪快さ、あまりのツボさに笑いを押さえるのが必死だった。
入ると右手に天ぷら類が「転がっている」。川上さんは皿をとって、ひょいひょいと何種類かをつまんでいく。
「いま入ったかた!すきなところ座って行って!相席だから!」
・・・それはいいけど、注文はどうするんだろう???
悩んでいると川上さんがカウンターの上に置いてある紙に名前と注文品(大・中・小)を書き込む。なるほど、そういうシステムか。そういえば、うどんをもった女性達が「ナニナニさ〜ん!?」と叫んで、答える声が上がった方にうどんを持って行っている。おもしろい!でも合理的かも!
待ち時間の間に、川上さんがとってくれたコロッケ(冷えているんだけど、これがなかなか美味しかった)をパクつく。案外待つほども無く、うどんが出て来た。讃岐うどんは麺が均等であったら駄目だそうで、ここのは本当、そういう感じだった。想像した程強烈な腰では無く、結構食べやすかった。正直、緊張していたせいもあり、経験不足故にトッピング等も分からずに、味わうまで行かなかったのが本音なんだけど、それでも美味しかった。これはね、癖になりそうですね。

行きのバスから見た感じ、丸亀、琴平界隈は1キロに一件はうどん屋さんがありました。すごすぎます。うどん巡礼があるの、本当分かります。自分に好みのうどん屋を見つける楽しみもありそうで、こりゃあいいなあ。


あと、香川は所謂パワースポットといえるんじゃないかという場所が異常に多いですね。これは四国全土に言えることなんですが、例えば高知で言うと・・・まあ、高知も数えられないなあ(笑)室戸岬が僕のツボだったんですが。香川はね・・・たとえば畑の中に突然あったり。
正直、僕はパワースポットって、視覚化された色彩みたいな感じでしか分からないんだけど、それでも「あ!」って場所が多かった。あと、瀬戸大橋の近くにある「乳首山(僕が勝手に名付けた)」。ふんわりとした大きな岬?丘陵?の上にエアーズロックみたいな岩(多分溶岩流が固まった跡)が乳首みたいに露出している山。あそこは結構凄そう。


そんなこんなで一人で非常に楽しい思いをして罪悪感に苛まれながら、高速バスに乗って四国を後にした。
帰りのバスは行きのガラガラが嘘の様に混んでいて、補助席までも出ていた。全員出張かと思いきや、中にはどうも通勤らしい人も数人見受けられた。大変だなあ。
気が相当張っていたみたいで、寝る事も出来ず、下を見ると酔いそうで本も読めないので、ずっとヘッドライトが照らす夜の高速道路を睨んでいた。
暇なので、じぶんで勝手に色々なゲームを考える。

「この道、登りに見えるけど、実は下りかもしれん。もし本当に登りやったら左手の勝ち。下りやったら右手の勝ち。真っ直ぐやったら引き分け・・・・・・あ!下りや!」
右手で左手をつねる。

痛い。

むなしい。

でも、そうこうしている間に三ノ宮着。四国は案外近い。
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by OGLALA-BEADS | 2007-03-10 13:35 | 仕事関連

作業机

アシスタントのノートパソコンでは、カタログやウェブ製作で、イラストレーター、フォトショップ、ドリームウィーバー・・・と同時に開いた状態で9M前後ある画像ファイルを動かすにはストレスどころか一分に一回落ちてしまう。
僕のMacはG4のe-macだけど、その状態で9M前後の画像ファイルを30枚開きながら裏で自動処理をしてもビクともしないので、これからは共用にすることにした。

ちなみに僕は液晶が駄目で、ブラウン管派。だから今のMacが駄目になったり、スペックがついていけなくなったらどうしようか、今から悩む。確かに今のMacの専用モニターは見る方向による濃淡も出にくくなったけど、まだまだブラウン管には負けてる。

僕とMacとの付き合いは結構長く、音楽の仕事をやっていた20歳くらいの時には、DX7やJUNO、KORG ポリ6、MINI MOOG、AKAI S1100、プロフェット5等のシンセをMIDI改造してシーケンサーで動かしてました。当時、pcmレコーダーやA-DATをMacで同期させるプログラムを自分で組んだりしてましたね。

25ぐらいでラコタ関連の仕事をやりだしてからは、自分で原稿を作って出版社に売り込んだりしていたので、DTP用のマシンとソフトを購入しましたが、当時でOSは7.0。
小学生の時からタイプライターで遊んでいたので、キーを打つのは昔から早かったですね。
ちなみに当時、Powe Mac8500にイラストレーター、フォトショップ、ページメーカー、その他ソフトを購入して、価格はなんと180万ぐらいもしました。

当時は、後に「インディアン・ビーズ」として大流行したホワイト・ハート・ビーズを一手に輸入していたりして、そんな投資をしてもペイ出来る位、景気が良かったんですね。
でも、ホワイトハートが日本で馬鹿売れの為に、価格が急騰して、インディアン達のところに回らなくなった、っていうのを聞いて、輸入はやめてしまいました。

今なら、その数十倍、数百倍のスペックを持つマシンに同じソフトを積んでも20万円いかないかな?これほど陳腐化が早いのを見せつけられると、いつも最新のマシンでないと気が済まないで買い替えている人が哀れにも見えるし、でも気持ちはすごく分かったりもする(笑)


・・・しかし共用にするといったところで、僕のOSはタイガーでアシスタントのはパンサー。ネットワーク接続しても、設定が悪いのか、なかなか思う様に動かないので、いっそのこと、アシスタントとの机の境界線に置いて、両方から使える様にすることにした。
僕は、思い立ったらすぐやらないと気が済まない性分なので、早速やってみた。するとこれがなかなか快適な配置で、今まで色々とあった問題が大体解決して、理想に近い作業机になった。

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下の写真、クリックすると拡大されます。
一見乱雑に見えると思いますが、この机に載っているもの、数センチでも動いたら作業の速度は落ちるんです。特にハサミ、ペンチ、パレット、トレイ、ライターの位置は、毎回数ミリと変わらず、自然に同じ場所に置いています。
いや、僕は神経質では無いですよ。ただ、感覚的に置く場所、拾う場所って限られてくるんですよね。そうでないと気が済まないのではなく、そうでないとやりにくいんです。多分職人仕事の人はよく分かってくれるんじゃないかな。

ということで、作業机の上を公開。インディアン・ビーズをやってる人には、ヒントになるものが沢山写っている写真じゃないかな。

もし、僕が初心者の頃に、この写真が売っていたとしたら、僕だったら、10万円でも出していたんじゃないかな。

ちなみに作業中のポーチは新規の店への納品分。見本と同じ配色に見えるけど・・・(笑)・・・これ、結構えげつないものを使っているんですよ。
新型モカシン・トゥ・ポーチなんだけど、その中でも、特にこれを持つ人は幸せだと思う。
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by oglala-beads | 2007-03-03 13:56 | 仕事関連

ジャケット完成

長かった。。。

ようやく完成しました。

細部の調整等で、まだ手を入れると思いますが、基本的にはこれにて終了。

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前からと後ろからの写真は、作業日誌にリンクから飛んでご覧下さい。


さ、ビーズ片付けて、たまりにたまったオーダーに取りかかります。
納期が追いついたら、鹿鞣しにかかります。

まだまだ当分、実家に帰る間もねぇな。
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by oglala-beads | 2007-02-23 21:54 | 仕事関連

お詫びと言い訳

作業日誌にも順次掲載しておりますジャケットの製作に、予想以上に時間をとってしまい、現在、全体的に納期が2週間〜一ヶ月ずれ込んでおります。オーダー頂いております方、ショップ様には大変にご迷惑をおかけ致しております事、誠に申し訳ありません。何卒、ご了承下さい。

僕は大概は納期より少し早めに仕上げているので、それを含んでお客さんに納期を伝えてらっしゃる場合には、ものすごく納期がずれてしまっている状態だと思います。本当に申し訳無いです。

実際、これだけ納期がずれてしまったのは、一昨年、神戸でのエキシビジョンとFUNNYさんのスペシャル・コラボと、自分自身の結婚が重なった時以来の事で、気の弱い僕はストレスであちらこちら身体を壊しております(笑)

・・・というような言い訳がしたかったのではなく、今回は納品と僕の体調との関係について書きたいと思います。

このブログを見て下さっている方は、「岡居はしょっちゅう体調を崩しているなあ」と思われるかと思います。
実際僕はあまり身体が強い方では無いです。基礎体力はかなりあると思いますが、風邪もよくひくし、水泳選手時代に胃腸を痛めたのか、高校以来、便が常時まともという時がありません。また、サーフィンしていた時に左耳を所謂サーファーズ・イアーで痛め、音楽をしていた時には鼓膜を痛めてしまい、人の話し声あたりの周波数が聞き取りにくいです(僕の声が大きいのはそれが理由です)。また、水泳で痛めていたけど治りかけだったヒザを居合で悪化させたり・・・・
まあ、いわゆる「どんくさい」んですよね。最近で言えば、鞣しをしていて自分の手のひらを刺し通してしまい、右手の小指の感覚が無いとかね(笑)
家の中を歩けば、足の小指を箪笥の角にぶつけて悶絶・・・なんてのは日常茶飯事で、最初のうち心配してくれた配偶者も、今では無視!無視ですよ!

要は、熱中すると、他が見えなくなってしまうタイプではないでしょうか?
恐らく僕が猟に行ったら、自分でしかけたワナにかかってしまうタイプだと思います。
また、戦争なんぞに行こうものなら、ものすごくタイミングのおかしなところで、一人で突撃していって、あえなく戦死するタイプだと思われます。

そんな「どんくさい」人間なのですが、実は普段は体調を崩すということはあまり無く、大きなオーダーの固まりを発送する度に熱を出したり、大きく崩したりしています。
大体、商品を作り終わって、写真を撮る頃に熱が出始めてフラフラするので、納品書を書いたり発送の準備をする事が出来ず、そのあたりは配偶者任せになります。なので、よく「柄の意味を書いたカードを添付してほしい」とリクエスト頂くのですが、すいません、とてもとても、、、、製作だけで必死で、ひっくり返ってしまって、とてもカードを書く体力が残っていないので、どうかご勘弁下さい。
これ、着けたほうが売れるのは本当に分かっているので、どうにかしたいのですが。。。
どうか、今後の検討課題ということで。。。。

そうして体調を崩すんですが、大概次の朝には治っています。

みなさん、気を使って下さって「ゆっくり休んで下さい」言われるんですが、それ、僕は無理なんですよ。終わったとたん、熱にうなされながら、もう次作る分の事を考えているので。だから常に何か考え事をしているので、配偶者はきっと大変だろうなと思います。
自分は将来、おそらく考え過ぎで、クモ膜下出血で死ぬと思います。父もそうだったので。。。


今回のジャケットはちょっと例外で、一カ所一カ所、雰囲気を変えて、箇所箇所で模様が完結していて、しかも全体でバランスをとっている・・・というのを目標にしております。なので、箇所箇所が終わる度に若干熱が出たりしています。でも、その度に次の箇所が待っているので、緊張と緩和のバランスがまったく取れず、精神的にも不安定になってきました。
それでも、それを押し殺して頑張っているのですが、そうすると、まあ、身体って素直なモンですねー!今度は体中に湿疹が出て来て(こういうのは初めて)、昨日からは猛烈な頭痛に悩まされ始めました。
昨日はそれを押して頑張ったのですが、作業が終了して見直したところ・・・全部やり直し(笑)。いや、(笑)ではなく(泣)と書きたいところですが、実際「見事なもんやなあ」と笑ってしまいました。

技術的には良かったんです。ええ感じに仕上がったんです。ただね、考えが足りなかった。普段なら10分位じっと見て、完全に頭の中で模様が出来上がってから作るのに、細かい埋め合わせの部分だったので、頭が痛くて集中出来ず、見切りで作り出してしまったんですよ。
その、わずか10分程に集中出来なかった為に、一日分(10時間)が無駄になってしまった。。。


まあ、最近、そんな感じです。結局言い訳になってしまいましたが、ともかく、さぼって納期が遅れているわけではありません!

てことで、本当にごめんなさい!申し訳ありません!いいものを作りますんで、どうかもうしばらくお待ち下さい!!!

え?ブログ書いてる暇あったら作れ?まあ、そうなんですが、これで息抜きしているので。。。あと、僕はキーボード、話すペースで打てるので、そんなに時間がかかってないんです。。。大目に見て下さい。。。。

ジャケット、多分明日辺り、背面の完成写真を製作日記に掲載出来ると思います。
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by oglala-beads | 2007-02-09 10:14 | 仕事関連