カテゴリ:060607&062907( 7 )

ブレインタン販売のご案内

かなり苦労したが、夏の鹿が仕上がった。
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一枚はヒッコリーで燻製して、アメリカの基準で言うゴールデン〜ゴールデンブラウン辺りに仕上げた(写真右)。
もう一枚はオークを使用して、同じくアメリカ基準のゴールデンブラウン〜ブラウンに仕上げた(同左)。

オークはヒッコリーに比べて色付きが良いと聞いていたが、その実感は無かった。スモークウッドの品質を疑ったぐらいだ。左の革に1/3燻製材を多く使用した。

仕上がりの厚さを図ると、腰辺りの背沿い部分で約1mm。ニホンジカに比べて大分厚いと言われているオジロジカのものでも、夏のものは同じぐらいの厚さなので、冬の鹿だともしかしたら良い感じの厚さに仕上がるのかもしれない。次の鹿が楽しみだ。


さて、鞣し上がりの鹿ですが、来年より販売を開始します。
価格はアメリカでのブレインタン相場、1 ft. square(日本の単位で言うと、9ds。30x30cm) =$18を踏まえ、物価の違い等も計算に入れ(アメリカでは生皮も燻製材も無料で入手出来る)¥300/dsを設定しました。一頭が80ds弱なので、一頭2万5千円弱です。今まで当ブログで作業の一部始終を見て頂いた皆さんには、作業に対する価格の安さを実感して頂けると思います。
現在、アメリカのブレインタンは、一部作業に薬品を使用しておりますが、OGLALAで販売するブレインタンは、一切薬品を使用しておりません。
また、アメリカのブレインタンは主にバックスキン・シャツを製作することを意図して鞣されており、ビーズ細工には不向きな点も多いのですが、OGLALAのブレインタンはビーズ細工を念頭に鞣されており、ビーズ作業に必要な腰があります。
駆除された鹿をストックしておいてもらう関係上、初年度の生産数は30頭以内で考えております。
ご予約、お問い合わせ頂いております方には先着順に優先してご案内申し上げます。
ご興味ある方は、お問い合わせ下さい。
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by oglala-beads | 2007-10-28 11:35 | 060607&062907

新しいビーム・スタンド

062907。
乾燥させたのを水に漬けて戻したら、肉面のMembranを削いだ後にSofteningにかかる予定だったが、この革は徹底的に柔らかくしたかったので、違う手順を試す事にした。
薄いVinegar溶液に漬け込んで、もう一度全卵溶液の鞣し剤に漬けて、それでSofteningにかかることにする。これをすることで鞣し液の浸透が良くなり、かつSofteningが容易になるらしい。白鞣しで使う塩の様なものだ。ちなみに塩を使っても良いと、新しいアメリカの参考書にも書かれていた。
Vinegar濃度は、水4ガロン:Vinegar1/2 カップ。時間は15分。それ以上やると強アルカリに漬けた時の用に膨れ上がってしまう。
最終的に、革のpHを6.0(ノーマル7.0)にもっていくのが目標らしいので、ほんの少し酸性に傾かせるだけだ。ちなみに溶液のpHは4.0だった。

この後、フレームに軽く張って、伸ばした状態で乾燥させ、鞣し液である全卵溶液に漬ける。
が、ちょっと指をケガしたので(この話はまた、いずれ)、傷口が閉まるまでは休んだ方が無難だろう。


ビームの長さが短いので、今までは椅子に腰掛けて太ももでビームを支える様にしてスクレイプしていたのだが、非常に疲れるので、筋トレのインクライン・ベンチの背もたれのクッションを外して、そこにボルトでビームを取り付けてみた。
これは熊の時にもやったのだが、その時は固定していなかったので大失敗だった。革の重量をなめてかかっていたのだ。
今回はビームに穴を開けて、しっかりとボルトで固定した。

早速、Vinegarに漬ける前、戻しでビショビショの革の水分を抜くのも兼ねて、Membranningを新しいビームとスクレイパーでやってみた。
すると、前回にかなりしっかり落としたつもりだったのに、びっくりする位Membranが取れてきた。これはGrainも落ちるんではないかと思い、やってみると、これもかなり簡単に落ちて来る。
要は力の入る角度が悪かったのだろう。それだけのことなのだが、楽しくなる位にスクレイプ出来た。スクレイパーも前のより、わざとなまくらにしてあるのに大したものだ。
これは上手くいくと、次回の革は、それほど破らなくても済むかもしれない。
作業時間も、今までの1/3にはなりそうだ。
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by oglala-beads | 2007-09-04 16:41 | 060607&062907

060607、ソフトニング完了

首と尻のソフトニングを再開。ここで止めるか、もう一度ソフトニングをするか悩んだが、結局この革はここで止める事にした。理由は、ところどころ非常にもろい部分があるから。
次の革062907は鞣し液への浸透を2回して様子を見、ともかくかなり柔らかい革に仕上げようと思う。本当に柔らかくしようと思えば、鞣し前に塩や酢を染み込ませる必要があるのだが、それをやって、鞣し液に二回漬けると、本当に腰の無い革になるのでやめておこう。ビーズには合わないからだ。

首と尻は本当になかなか乾かない。そこだけで1時間以上かかった。つまり、一時間以上ヘラ掛けしないといけないわけだ。かなり疲れる。

乾いた革をペーパーで擦る。アチレアの斉藤さんに聞いた、スポンジにヤスリがついているもので擦ると、かなり楽だった。Thanks!
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こうして仕上がった革は、前回のものより腰があって硬めだ。スモーク(燻製)で少し柔らかくなるのを計算に入れて、この薄い革であまりに柔らかくしても使えないという判断でのことだが、仕上がりの薄さを見る限り、もしかしたら鞣し液の浸透が不完全なのかもしれない。さて、吉と出るか、凶と出るのか。
次も同じやり方をしないので、ブログは将来、良いメモになるだろう。

端と端を縫って、燻製のための袋状にした。燻製は明後日か。
乾くまでは結構な臭いがしていたが、乾くと驚くぐらい無臭になった。腐った脳漿の時は乾いても臭っていたが。

乾燥させていた062907も水に戻しておいた。明日、絞って一回目のソフトニング。
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by oglala-beads | 2007-09-03 19:16 | 060607&062907

Softening-2

昨日、060607の全体に霧吹きで水をかけて、キッチリと畳んでジップロックに入れて上に重りを置いて寝た。が、朝見ると、全体に水が行き渡っていなかった。なかなか難しいものだ。
そこでバケツに水を入れ、中に革を入れて揉みほぐして2時間程放っておいた。それでやっと全体に水が浸透した。
それを絞りにかけて、再度ソフトニングにかかった。
首の部分と尻の部分が乾ききる前に時間がオーバー。
畳んでジップロックに入れておいた。続きは明日。
一度目よりも大分柔らかくなった。ここで止めておくか、さらにもう一度ソフトニングするか、悩むところだ。
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by oglala-beads | 2007-09-02 21:29 | 060607&062907

Softening-1

勿論材料が入手しやすいというのは一番だったのだけど、卵の腐敗臭は脳よりもキツいかもしれない。

今朝は朝から雨だった。昨日、全卵鞣し液に漬け込んで絞りをかけた革を、ジップロックに入れて保存しておいた。そうすると湿度がまんべんなく行き渡って、乾燥も遅くなるからだ。
そうやって置いておいて、今日一枚一回目のソフトニングをして、明日は次の革の一回目のソフトニングをやるつもりだった。
が、忘れていた。そのまま置いておくと腐敗してしまうということを。

ようやく雨の上がった11時前、一枚目のソフトニングを開始。が、湿度が高いのか芯まで鞣し材が浸透しているからか、なかなか乾いてくれない。そうこうしているうちに、「あれ、もしかして、ビニールに入れて置いてたら腐るんじゃないかな?」ということに気付き、慌てて二つ目の革の袋を開けてみたら、腐ってはいないまでも、結構嫌な臭いだった。
慌てて空気にあてて、乾燥にかかった(写真の左の、フレームにぶらさがっている革)。速攻ハエが集って来た(笑)
臭い等は後のスモーキングで消えてくれるので問題は無いのだが。
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踏み揉みというのは結構効くみたいで、昨日はブレイニングを2回しかしなかったが、どうやら一回目で完全に浸透していたようだ。前の時は要領が分からないのもあって、結局5回も鞣し液に漬けたが。
鞣し液は浸透している様なのだが、ソフトニング自体は一発では柔らかくなりきらなかった。白なめしみたいに、水で全体を湿らせて、数回ソフトニングをして、ボチボチといった柔らかさまでもっていこうと思う。
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by oglala-beads | 2007-08-31 17:27 | 060607&062907

Egging(Brainning)

今回の一番大きな課題は、いかに臭いを出さないか。
次が、ある程度の効率化。
そして鞣し液を脳漿から全卵(たまご)に変える事。
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第一の課題は、結局ウェット技法では限界があり、次回からドライ技法に切り替えることで課題を引き継ぐ形になった。
第二の課題は、二枚を同時に処理することで、使用する卵や燻製材を減らす事。

第三の課題は、単に材料を変えるだけなので簡単。全卵を10個使い、それにお湯を少し混ぜて、皮二枚が漬かりきらない程度の鞣し液の中で、揉んだり擦ったり、そして白なめしの「踏む」というテクニックを早速自分なりに取込んでみた。
この踏むというのは思った以上に強力で、最初はプラスチックの洗面器の中で、卵まみれの皮が滑って大変だったが、慣れるとこの滑りを利用して皮を裏返したり出来る様になった。
そして10分も踏んでいると、皮が鞣し液を全て吸い込んだと見えて、洗面器の中の液体が完全に無くなった。鞣し液の浸透が目的なのだから、これは良い事だろう。
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それにしても、この時期の鞣し液の腐敗の早さは尋常では無い。二時頃から鞣し液に漬け始めて、4時にはもう臭い始めていた。5時頃にはハエが来始めていたから、第一の課題をクリアしようと思えば、1時間以内に終わらせる必要がある。
もしくは、ブレイニングをする時期を考える必要があるかもしれない。


2枚のうち、多分062907がどうも具合が思わしくない。次のステップで修正出来るか、ちょっと不安だ。理由は残存グレインの量。どうも残し過ぎている様で、鞣し液(オイル分)が浸透した状態では「絞る」のが非常に難しい。
棒を使って水分を絞り、細胞の中の余分な水分をとって、鞣し液が入る場所をつくるための重要な作業なのだが、輪にした皮の先端同士がすべってしまい、なかなか輪にならない。通常10分位で出来るのに、1時間もかかってしまった。

同時に二枚処理するのは、今だから無理があるのか、それとも根本的に性に合わないのか、ちょっと今はまだ現実的ではなかった。
その理由の一つが、「どっちがどっちの皮か」が分からなくなったり、一枚一枚に気を込める事が難しくなってしまう事。

当分は一枚ずつの処理にしよう。
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by oglala-beads | 2007-08-30 23:28 | 060607&062907

ブレインタン、再開!

ちょっと落ち着いて来たので、前々から作りたかったポーチを作ることにした。
が、Gunma031207はそれには薄過ぎる。
そこで、現在待機中の二枚を完成させることにした。

今日はカラカラに乾燥した皮の水戻し。水に漬けて元の柔らかさに戻すのだ。
大雑把に言って、皮の内部には繊維が縦横無尽に走っていて、それをつなぎ止めるノリの働きをしているのが、コラーゲンらしい。
そのノリを上手く抽出したものがニカワといったボンドになるのだが、抽出しない状態では、皮の中にそのボンドが残っている訳だ。これは水分があれば固まらないのだけど、水分が完全に飛んでしまうと、カチカチに固まってしまう。
だから鞣し前の皮を乾かすと、ローハイドというカチカチの皮になる。

ちなみに鞣すというのは、このボンドの働きを止めて、乾いても硬くならない様にし、そして腐らない様に処理することを言う。

このボンド、非常に強くて、ローハイド化したカチカチのストック皮を単に水に漬けて放っておいた位では、なかなか柔らかくなってはくれない。そこで水の中で、揉んだり引っ張ったりしないといけない。戻すだけで結構大変な作業だ。

戻した後は、繊維の隅々にまで鞣し液である脳漿溶液(今回の場合、全卵溶液)を浸透させる。それが終わったら、今回は白革のやり方を応用したソフトニングをやってみようと思う。
それ自体が、今預かっている白革のソフトニングの練習にもなると思う。

さて、ここからは二枚の皮を同時に進行させて行くので、カテゴリー「hyogo060607」と「hyogo062907」は同時進行になります。そこで、新カテゴリー「060607&062907」を作りました。以降のカテゴリーはこれになります。
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by oglala-beads | 2007-08-29 19:11 | 060607&062907