カテゴリ:鞣し関連(鹿・Gunma031207)( 21 )

ニホンジカのブレイン・タン、完成!

いよいよブレインタン最後のステップ、スモーク(燻製)。

昨日、友人K君の工房近くの河原で、K君に手伝ってもらいながらやってきた。

学者さんによれば、ブレインタンは、確かに脳によって柔らかくなるのだけど、実際に鞣し効果を持続させているのは、燻しの煙だそうだ。脳漿は加脂的な効果の方が強いとのこと。ということは、燻しは脳漿鞣しには欠かせないステップということになる。
燻しによる効果には他に、濡れても柔らかいという事がある。燻しをする前に濡らしてしまうと、元のロウハイドの状態に戻ってしまう。その辺りが、本当の鞣し剤は煙の成分、ということなんだろう。

アメリカ・インディアンの場合、燻しは松でやることが多い。現在は色々な木を組み合わせて、好みの色目や臭いにカスタムしている様だ。
僕は今回、薪を使わず、燻製用のスモークチップの桜を利用した。

燻しをするには、まず革を縦に折って端を縫って袋にしていく。今回は革がとても薄かったのと、糸を使うのが面倒くさかったので、ホッチキスでとめていった。そして下の部分(後ろ足〜尻の部分)は縫わないで、燻し剤を格納する「ピット」(今回は一斗缶を使用)と革とを接続する布製(コットン100)のスカートを取り付ける。そして煙が行き渡る様、フレームから革をぶら下げ、出来るだけ煙が全体に行き渡るようにする。
フレームは通常、棒を3本使って円錐形を作って、交わる所から革をぶら下げるのが普通なのだが、今回は現役使用している衣装吊りを使用した。

「ヒロは、今あるものを利用していて、それが生活用品だったりするから面白いね」と配偶者は笑うが(たとえばブレイニングの絞りに使った棒はモップだったり)、あるものを利用するところはインディアンっぽいかもしれない。
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スモークチップの点火にはライターを持って行ったが、甘かった。火がつくにはつくのだが、煙の出が少ない。全面もしくは端と端に火をつけて短時間で沢山の煙を出さないと、おもったより色がつかない。K君がバーナーを持って来てくれたおかげで助かった。

さて、実際に火をつけて袋をかぶせてみると、いたるところから煙が抜けていくのが分かる。慌ててK君と穴を塞いで回った。
この状態で二時間。使ったチップの量は売っている棒の半分。通常は表から燻すのだけど、ちょっと考えがあって、裏からあぶった。
二時間後、見に行くとチップは燃え尽きていた。早速色を確認してみると、どうも色付きが甘い。ただ、裏面は燻さない人もいるぐらいなので、充分合格レベルに色が着いていた。こういうのの確認の為に裏から燻したのだ。

ちょっとこのチップの量では足りなさそうなので、あわてて近所のホームセンターまで追加のチップを買いにいった。今度は数種の木を、桜をメインにブレンドしたものを購入。三分割出来るタイプだったので、三分割して全部に火をつけてピットに放り込んで革を被せた。
二時間後、見に行くと非常に良い感じに色がついているのが、革の隙間から見えた。ただ、いいんだけど、好みよりはすこし薄い感じだったので、残りの桜チップの両面に火をつけて、さらに二時間放っておいた。
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二時間後に見に行くと、非常に良い感じに仕上がっていた。

正直な話、自分が鞣した革というのを置いておいても、今まで取り寄せた革の中で最高に自分好みのものが出来た。
革自身は薄いのだけど、色、硬度、表面、裏面等、すべてが自分好みだ。

すごい!やった〜!

配偶者も驚いていた。こんな完璧に出来上がるのなら、自分も鞣しをしてみたい!と言ってくれた。

奇麗なブレインタンが好きな人には「ものすごくムラな革」なのかもしれないのだけど、このムラな感じがずっと欲しくても手に入らなかったので、大満足だ。やはりチップを短時間に大量の煙が出る様に焼いたのが勝因だろう。逆に、飴色の、ムラの無い奇麗な革が作りたければ、少ない煙で時間をかけてゆっくりと燻した方が良いだろう。
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行程としては、この次、革を洗い流す作業がある。タールのベタベタや過剰な煙の臭いを落とすのが目的だ。しかし、薪では無く、スモークチップを使ったせいか、ベタベタも少なく、煙の臭いもそれほど強烈では無かった。
人によっては48時間風に当てると、煙が定着するという説がある。まったく効果無しという人が多いのだけど、僕は今回洗わずに二日間、風に当てる事にした。

ところで、スモークチップを使って燻す場合、煙りの量が少ないし意外に漏れないので、これだと工房の前でも出来そうだ。次回からは工房の前でやろう。

ホッチキスは逆にものすごく面倒だった。スカートを取り付けた安全ピンも不確実で、両者ともに、煙を沢山逃がしてしまい、ロスを作る原因となった。糸を使ってきちんと縫う方が、逆に楽だと思う。

最後、フレームから革を外す順序を間違えて、スカートをピットの上で焼いてしまった。チップとはいえ、注意しないと。


なにはともあれ、ブレインタンの鹿革、大成功です!
やった〜♪
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by oglala-beads | 2007-05-23 15:02 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

駆除された鹿の有効活用のために

またキチンと決まったら詳しく書くけど、兵庫県で駆除された鹿の有効活用のプログラムへの参加を決心した。
将来的に、脳漿なめし(ブレイン・タン)のワークショップや行政の体験会、そしてニホンジカのブレイン・タンの販売等に持って行く事を視野に入れようと考えている。

兵庫県で駆除される鹿は、年間1万5千頭。ハンターが減った為に天敵が無く、弱い個体までもが生き残ってしまった結果だ。それにより自然界のバランスが大きく崩れてきている。ツキノワグマが里に出てくるのとも大きく関係しているそうだ。
その駆除された皮は、今すべてが焼却処分されている。鞣し工場と組んで、新たな需要の掘り起こしも計画されているが、あまり見込めなさそうだ。

うちが出来る事なんてたかが知れているけど、自分で革を鞣す、ということをアメリカの様に、もう少し一般的にする、そういった活動で、無駄に処分される彼らの亡骸を少しでも減らすことが供養にもなるのではないかと考えています。

そういった革を使ってみたい、または鞣してみたい、希望される方、OGLALAまで連絡下さい。
oglala@cup.ocn.ne.jp 又は 078-594-7554 まで。
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by oglala-beads | 2007-05-19 13:44 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

脳漿鞣しでおこる健康被害

脳漿鞣しは、バクテリアを繁殖させ、利用する事でグレインや毛を削ぎ落とします。また、脳漿溶液は腐敗が早いですが、それを数日置いておいたり漬け込んだりする訳です。そういった作業中、もしも手に傷等があって、ラバーグローブ等を着用していなかったら、かなりの確率で健康被害が起きます。
一番やっかいなのは敗血症や菌血症で、病院に行くのが早ければ抗生物質で治りますが、治療が遅くなると、良くて腕の切断、悪いと死亡、もしくは意識等の障害が起こります。

バクテリアによってひきおこされる症状として見られるのは、

1、リンパ液を内包した赤い発疹。
2、熱を伴う赤い腫れ。
3、発熱。
4、皮膚の下に赤い線が心臓に向かって走る。

このうち最後のものが最悪で、一刻も早い処置が必要とされます。アメリカの鞣しの掲示板によると、長い事ブレインタンに関わっている人は、数回経験している人が多い様ですが、そのうちの一人から直接聞いた所では、針で手に小さな穴を開けて、それを忘れていて翌朝にグローブをせずにグレイニングをしてて、違和感を感じてその部分を見たら、非常に小さいながらも傷口から赤い線が登って来ていたそうです。そこで急いで病院に行ったものの、夕方にはもう脇の下辺りまで線が走っていて、そのころにはもう起き上がる事も出来なかったそうです。幸いその人は処置が早くて三日ほどで家の中を歩く事が出来る様になったそうです。

ちなみに、こうした健康被害が起こるのはウェットスクレイプ技法のみのようで、ドライ技法では聞きません。これはウェット技法が先に書いた様に、腐敗させ、バクテリアを利用する手法だからです。


ところで、ソフニングを始めた三日前から、手首等にリンパ液を内包した湿疹が出だしました。大して気に留めていなかったのだけど、昨日、今日と、次第に他の場所にも出て来たので、今日になって慌てて健康被害のテキストを引っ張りだしてここに書いている訳です。
今度の場合、ソフトニング中の脳漿溶液によるカブレの可能性が高く、またテキストを読む限り、この状態では危険度も低い様なのでまだ医者には行っていませんが、もし明日になってまた広がるようであれば、バクテリアによる攻撃を疑って医者に行く事になります。

当ブログで僕が鞣しに関して詳しく事細かに書いているのは、一つには、僕自身が熊を鞣す事になった時に、日本語の資料がまったく集らず、鞣しが日本では高いハードルになっているのを実感したので、後進の方の役に立てばと思ったのもあります。が、実際にもし当ブログを参考にして鞣しをしていたり、また、これらから始めようと思われる方がいらっしゃったら、こういった健康被害もあることを肝に銘じて頂きたい。決して身体が弱っている人のみがなる病気では無く、少しの不注意で、簡単に死に至らしめる様な危険な事でもあります。

それを承知で始められる方、もし何らかの健康被害が起こったからといって、僕に責任を問うのは勘弁して下さいね。当たり前の事ですが、鞣しに関わらず、当ブログの内容を利用される方は、僕が無償で大切な経験を披露している事に、一定の敬意を持って自己責任で利用して下さいね。
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by oglala-beads | 2007-05-17 13:51 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

再ブレイニング&ソフトニング

脳漿の浸透不足で今ひとつ固かったところに脳漿溶液を手でかけて揉みほぐしてみた。
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案外これでもやらないよりはマシで、大分固い部分が減った。
ただ、脳漿溶液に漬ければ漬ける程、革は痛んで芯が無くなり、またソフトニングによって薄くなっていく。今回の革も、今までの行程で穴が開いていなかったところまでポツポツと穴が開いたし、元々薄かった革が全体的に更に薄くなった。
今回僕は5回ブレイニングをしたが、知り合いの一人はほぼ全ての革をブレイニング一発で決められるらしい。僕が参考にした本の著者はだいたい2〜4回。僕の師匠もそんなものだ。一発か・・・ありえないなあ。聞く所では、ブレイニングの前に白酢に漬ければ浸透が早くなるとのこと。分かってはいたのだが、最初から裏技を使うのも嫌なので今回はあえて無視した。

次回のテンも脳漿でなめそうと思っているが、Hair on(毛皮)で鞣す場合は溶液につける事が出来ないので(脳漿液に漬けるとバクテリアの作用が早すぎて脱毛してしまう)、上からかけるだけになってしまう。かなり苦戦しそうだ。いくつか秘策はあるのだが、問題は頭部、手足シッポ、そして尻回り。リッテルさんの鞣し材料はまだ残っているのだが、ともかく今は色んな事に挑戦して、自分に一番良い手法を見つけ出したいので、やはり脳漿鞣しに挑戦するつもりだ。

今回の鹿の薄さがよくわかるように、光に透かして写真を撮ってみた。
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すごいでしょう。
このうすうす革をどうやって使うか。
まあ、これも秘策があるのです。
でも、商品には使えませんね。自分用、そしてプレゼント用にしようと思います。
今度若い鹿が入って来たら、Hair onで鞣して、布団の上にかけても良いかな。鹿の皮はパイプ状なので、座ると切れ毛だらけになってしまって、不向きです。

ところで、素手でソフトニングを三日も続けてやったせいか、脳漿で手がものすごく荒れました。ザラザラでサカムケだらけです。臭いは本当、それで挫折する人が多いというのが良く分かりました。僕自身は慣れましたが、回りに非常に気を使いますね。ということで、出来るだけ24時間以内にブレイニングを終わらせられる様、技術を磨かないといけません。
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by oglala-beads | 2007-05-16 19:14 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

ソフトニング、二日目

脳漿スープに浸けた皮を、取り出す前にもう一度揉みこんで、慎重に絞ってソフトニングにかかった。やはり昨日よりも浸透したのを実感する。浸透しているかどうかの手応えが分かる様になって来た。あと、軽石を使うタイミングが意外と難しい事を発見した。使い過ぎてぼろぼろにしてしまった部分もある。
しかしながら、なんとか自分の手で無比の柔らかさを持つブレインタンを作る事が出来た。
今や、皮ではなく、革となった。
一部、まだ背骨沿いだけ脳が浸透していない場所があるが、その部分はアメリカから来る革もその状態のものが多く、むしろ大分マシな方だ。
しかし、上から脳漿をかけて、どれだけ変化するかが見たいので、明日朝にでもそこだけ浸透させてみようかと考えている。
なにはともあれ、ブレインタン成功!あとはスモークだ。
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by oglala-beads | 2007-05-15 22:17 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

ソフトニング

ブレイニングを何度か繰り返して、充分に脳漿溶液が行き渡ったら、乾く寸前に徹底的に揉みほぐしたり、ひっぱったりする。この作業は一度始めたら、乾くまでやらないといけないので、結構気合いがいる。
一晩、脳漿液に漬け込んだ鹿革、取り出したらかなり臭った。かなり癖のある臭いだ。もの凄い数のハエがやってくる。つまりはそういう臭いだ。昨日は猫がやたらとやって来たが。

ソフトニングが何故必要かというと、鞣し液に漬け込んだ皮は、放っておくとそのままローハイドの様に固まってしまう。これはコラーゲンの働きで、膠(にかわ)の原料になる物質が皮の中で固まってしまうからだ。そこで鞣し液で分解した繊維を硬化しないように揉まないといけない。ちなみに、耐水性の無い革(特にミョウバン鞣し)を濡らすとカチカチになってしまうのも同じ理由だ(この場合は例え揉んでも元には戻らない)。
ソフトニングは、いつやっても良い訳では無く、濡れている状態ではまったく効果がない。大体90%ぐらい乾いたぐらいでやるのが良い。
ソフトニングには色々なやり方があり、前に熊をやったときはフレームにかけて棒を押し付けて伸ばしていった。この方法がベストだという人が多いが、今回はフレーム穴をあけていなかったので、違う方法をとることにした。
僕が選んだ方法は、
軽石で擦りながら伸ばす方法
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二人がかりで伸ばす方法
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ワイヤーケーブルで擦りながら伸ばす方法
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ひたすら揉みほぐす方法
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以上のミックスだ。

皮の端の部分から皮は乾いて来る。そこで先ずは端の部分を揉んだり引っ張ったりしていく。次に真ん中辺りが乾いて来たら、二人がかりで引っ張って、メンブレンやグレインが残っていて伸びない場所は軽石で擦りながら押さえつけて伸ばす。この際、軽石は地面等に着けず、例えば膝と膝の間で引っ張って保持する(破れるから)。次にワイヤーケーブルで擦って、残存しているグレインとメンブレンを擦り落としながら、伸ばしていく。そして最後はともかくひたすら揉む。
10時頃から始めて、4時頃までかかったが、どうにか形になった。始めてにしては上出来だろう。腹辺りの部分は見事なブレインタン(脳漿鞣し)に仕上がった。でも、前の行程のブレイニングの際に繊維をほぐすのがやはり不完全だった様で、それが必要な、特に脳漿が行き渡りにくい場所が浸透不足だったようで、パリパリになってしまった。
本来はその部分だけに脳漿溶液をかけて、ビニールなどに放り込んで一晩置いて翌日もう一度やるのだが、全体の約1/3ぐらいあったので、腹辺りは出来上がっていたが、もう一度脳漿溶液に漬け込む事にした。30分程溶液中で揉み込んで今晩置く事にした。

ちなみに今回のソフトニング、絞りが足りていないというか、一番水分が残る首部分の絞りに失敗した様で、そこだけ水が滴っていた。浸け置きする前に一度絞りの練習をして、どういう風に絞ると上手く行くのかを研究した。明日は多分上手くいくだろう。

ところでニホンジカだが、皮が薄いのだが、その分シッカリしているのか、グレインもメンブレンもかなりこびりついていて、なかなか取れない様だ。脳漿の浸透にしても、グレイニングの際の漬け込みにしても、アメリカのオジロジカを基準に考えると全然駄目だった。
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by oglala-beads | 2007-05-14 21:18 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

ブレイニング

日にちに関係無く、作業毎に書く事にしました。今日の作業は『もどし』と『メンブレニング』と『ブレイニング』。

ここまでの作業は、クロムやタンニン、ミョウバン等を使った鞣しでも同じ。ここからが脳漿鞣し(ブレイン・タン)の本番。

ドライ・スクレイプとウェット・スクレイプでは、脳漿の浸透に差が出るそうで、ドライの方が優位らしい。そこでドライよりも色々な手順で、なにせ徹底的に脳漿を浸透させるわけだ。

脳漿鞣しというが、他の鞣しと違い、脳漿自体が鞣し液の作用をするわけでは無いらしい。いわば加脂剤のようなものだそうだが、それでも確かに脳漿だけで、充分な柔らかさを得る事が出来るらしい。

まずはメンブレニングでメンブレンを削ぎ落とした皮を脳漿溶液に漬ける。溶液は昨日作った脳みそシェークにお湯を入れてもう一度シェークし、それをバケツに移して、皮が漬かるぐらいにお湯で薄める。その際に注意しないといけないのは、手を浸けていられるぐらいの温度にするという事。
この溶液を作ったら、皮を浸けて徹底的に揉みほぐす。時間は15分〜一晩。一晩というのは、揉まないで漬け込む為の時間。なにせ脳漿が徹底的に浸透すれば良い訳だ。
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今回は30分ほど揉み続けた。

充分浸透した(と思ったら)ら、木の枝や洗濯竿に掛けてグリンと巻いてドーナッツ状にして、下にももう一本棒を入れて捻りあげる。かなり力を入れて捻り上げ、水分を取り去る。捻り上げたらヒモで縛るなりして、しばらく固定する。
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次に繊維の固い部分を開くために、特に固かったり分厚い箇所を、揉みほぐしたり、先の丸い棒等で伸ばす。
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この作業を2〜3回繰り返す。ニホンジカは薄いので、二回で良いかもしれない。
僕は二回やって、三回目として、一晩浸けっ放しにしている。明日朝、絞り上げて次のステージ、ソフトニングに入ろうと思う。
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by oglala-beads | 2007-05-13 20:08 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

メンブレイニング

日にちに関係無く、作業毎に書く事にしました。今日の作業は『もどし』と『メンブレニング』と『ブレイニング』。

いったん皮を戻したら、ここからはノンストップ。二日はまるまる開けておいた方が良い。天気予報で晴れていて、少し風のある日を選んだ。それがブレイニングと次の日のソフトニングに良い天候だ。

充分に漬け込んだ皮を脱水させて、ビームの上にかけて、グレイニングやフレッシングの際と同じ要領で肉面に残っているメンブレン(結合組織ーコネクティブ・ティッシュ)を取り去る。これがあると、膜が張った様になって伸縮しない。
フレッシングの際に大体取り去っていた様に思ったし、グレイニングが終わった時に、少しメンブレインも落としていた。メンブレンは皮をいったん乾かした後の方が落としやすいらしく、乾かす前と後とでどれぐらい変わるかも楽しみだった。
結果的に、前に取り去っていたはずなのに、結構な量のメンブレンが取れた。しかしながら、どうもまだまだ残っている様子。でも皮が薄いので無理も出来なく、後の方のステージで軽石で取り去る事にした。

次はブレイニング。
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by oglala-beads | 2007-05-13 19:50 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

もどし

日にちに関係無く、作業毎に書く事にしました。今日の作業は『もどし』と『メンブレニング』と『ブレイニング』。

昨日の夜、ローハイド状態の革を水に漬けて寝た。朝には完全に元に戻っているだろうと思ったのだが、朝になってもまだ固さが残っていて驚いた。一時間程揉みほぐして、ようやく元の皮の状態に戻った。

次はメンブレニング。
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by oglala-beads | 2007-05-13 19:35 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)

鹿の鞣し、再開

本日二つ目の日記。カテゴリーがちがうので分けた。

梅雨に入る前に・・・ということで、明日、明後日と晴れらしいので、鹿の鞣しを再開することにした。
まずはローハイド状態で保存していた鹿革を水に漬けて、元の状態に戻す。夜に漬け込みを開始。明日の朝には戻っているだろう。

脳みその準備は明日しようと思っていたのだが、明日用事で留守にしている配偶者が、是非見たいというので、今日のうちに用意しておく事にした。

今回使う脳みそはアメリカから取り寄せた、豚の食用脳みその缶詰。しかし、カナダの鞣し職人の友人の話ではここの店の脳みそは、4ツ仕入れて3ツが腐っていたそうなので、ドキドキしながら開封した。
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意外に臭いは全然大丈夫だった。猫缶の臭いと全く同じだった。到着後すぐに配偶者が冷蔵庫に入れてくれておいたからか。
缶の中はよく見る写真の脳みそそのままかと思っていたのだけど、すでにグチャグチャに砕いて入れてあった。その方が助かるんだけど、なんだかちょっとガッカリした。
さて、この脳みそを鍋で少し煮て(これは別にする必要は無い)、次にミキサーにかける。
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出来上がったペーストに本当はお湯をくわえて脳漿溶液を作るのだけど、それは作業の寸前に作るものなので、今回はペーストをそのままタッパーに入れて冷凍庫へ。
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それにしても、配偶者が今回は非常に協力的でやりやすい。やはり、同じ作業でも、回りの理解があるかないかで、作業の質が変わって来る。常に回りを気にして、余計な事にばかり気を使ってしまうと、熊の時の様に注意力が散漫になって事故も起こりえる。どんなことでも、やる必要があることなのなら、楽しんだ方が良い。
そういう部分、配偶者に感謝だ。普通、食用とはいえ、脳みそのシェイク用にミキサー使わせてくれませんよね(笑) 多分、熊の鞣しをしているころだったら、かなり反対されていたと思う。慣れてくれたのか、影響を受けてくれたのか、それともあきらめているのか(笑)
もしくは昨日、「狩人と犬、最後の旅」のDVDが届いて、ノーマンの奥さん、ネブラスカ(この人は俳優だけど)が鞣しをして罠猟師のノーマンの足りないところを補っている、その格好良さに影響を受けたのかもしれない。
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by oglala-beads | 2007-05-12 22:01 | 鞣し関連(鹿・Gunma031207)